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異世界へやっとこさ到着。さぁ魔法を確認してみよう。

やっとこさ新しい異世界に到着しました。

まずは自分のスキルなどの確認です。

斉木の魔法はやっぱりここに来ても一味違います。



--------------

ふぁ~~~~~っと

心地よい風が吹く。


異世界に入る扉を開いて3人同時に中をくぐるとそこは一面緑の山だった。

一応申し訳程度に道は続いているが、舗装されているとはとてもじゃないが言えない道。

日本で考えると登山道ぐらいのレベルだ。

あたり見渡す限りその道以外はなにもないところだったのだ。

遠くの方に街は見えるのでそっちの方に歩けばなんとかなるだろう・・・

人気のない山に転移させられたので街中にいきなり転生させられるよりも良かったかもしれない。


玉谷(以下玉)「すごい場所ですね」

一ツ橋(以下一)「ほんとだな。どっちに向かえばいいんだろう。」

斉木(以下斉)「「ついにキタ!ここから俺の武勇伝が始まる!」

玉「とりあえず所持品とスキルの確認ですね」

一「スマホがこの世界でも使えるのはめちゃめちゃありがたいな。」

斉「うぉ・・・俺ら3人と神様以外の連絡先消えてる。。。。」

玉「連絡先が寂しいことになってますね」

一「まぁしゃーないな。向こうの人間とはしゃべれないから」

玉「マップアプリを開いてみましょう」

全「「「・・・」」」

一「まじで異世界だな。」

斉「おう・・・マップ見て改めて異世界ってのを実感したぜ。」

玉「見たことない土地ですね・・・」

一「ぶっちゃけ転生モノですべてのマップがわかってるケースなかなかないと思うぞ。すげーアドバンテージだ。」

斉「まぁ、神は物流を強化せよって言ってたしなぁ。これぐらいのチートがないと正直厳しいと思うぜ。」

一「なるほどな。それとワロス神はお悩み相談もやれって言ってたな。」

玉「お悩み相談なら私得意ですよ!」

斉「占いとかでもいいんだろ。ぶっちゃけ俺適当なこと言うのは得意だぜ。」

一「適当だめだろ。下手に信じちゃって変な宗教作られたら俺が困る。」

玉「そもそも他の人がどんな悩みを抱えているのかもわからないし・・・」

一「てか今更気づいたけど、あのワロス神スマホ使えるようにしてくれたはいいけど、身体強化でもらったのって、アイテムボックスと鑑定だけじゃね?」

斉「あと魔法はもらったな。でもLV1だぜ。。。モンスター出たらどうすんだよ・・・」

一「たしかにな。とりあえずスキルの確認もやっておくか。」

玉「わーい!めっちゃ楽しみw」

斉「ここに来て俺の厨ニ魂が火を吹くw」

一「まずは俺からやってみるか。えーと。土魔法の呪文は。。。と。」

手を前に突き出した状態で

一「サンド!!!」

と叫んだ。


すると、

さら~~~~

わっさぁ~~~~~

ドバーーーーー

砂が出続けている。

斉「うぉめっちゃ手から砂が出てるな。てかとまんねーぞ。」

一「す・・・ストップ!」

ピタッ 

一「ふー止まった。あぶねーし、めっちゃ疲れた。」

斉「今の10秒ぐらい砂で続けてたんじゃね?結構面白いな」


目の前には砂の山ができていた。

手から砂が出続けるという結構奇妙な体験をしたがこれがどこで使えるようになるかは果たして疑問だ。砂の山作って終わりは・・・せいぜい魔物が出てきたら砂山かけて埋めるぐらいの使いみちだろうか・・・どうせなら落とし穴とか作れれば面白いな。

しかし10秒出し続けたせいか、MPがみるみる減っていた。


玉「なかなか秀逸な魔法ですね。今の所土魔法はそれだけですか?」

一「そうみたい・・・LV1だと覚える魔法は一つみたいだ。」


玉「では次は私の番です。」

玉「ウォーターボール!!!」


そう言ってタマは手を突き出した。

手のひらにこぶし大の水玉ができ、

ボコッボコッ シューーーーー びしゃーーーー

めっちゃ目の前の砂の山がめっちゃ濡れた。


一「ちゃんと水の玉になって飛んでくんだな」


ただ威力はだいぶ弱いみたいだ。

水の量を多くしないとなかなか攻撃魔法とは言えず、ただ相手を濡らすだけで終わりそうだ。


斉「フッ、お前らそんなんじゃ、敵はほとんどダメージ受けないぞ。ただ砂かけて濡らすだけって敵も反応に困ると思うぜ」


一「じゃぁ斉木もやってみろよ。」

斉「当然!格の違いを見せてやる。」

玉「同じLV1だったら対して変わらないと思うんですけど・・・・」


斉「ファイヤーボール!!!!」


斉木が両手を前に突き出し、大声で叫ぶ。


シーーーーーーーン。


全「「「・・・・」」」


斉「あれっ?」

一「何も出ないね。」

斉「おい!なんでなんも出ないんだよ!おかしいだろ。おれ神に火魔法授けてくれたよな?」

一「そうだな。でもなんで斉木のだけでないんだ?」

玉「ん~なんででしょう・・・ちょっとまってくださいね。」


タマは鑑定を斉木に使っているようだ。


玉「今鑑定を斉木先輩に使ってみたんですけど、もしかして斉木さんのスキルの横に書いてあることが原因かもです。。。。」

一「なんだって??」

俺も慌てて斉木を鑑定してみる。


「火魔法:ファイヤーボール(詠唱あり)」


おれと、タマの魔法欄を鑑定してみるが、(詠唱あり)なんてカッコ書きは俺たちにはついていない。たしかにタマの言う通りこれが原因っぽいな。


一「斉木!タマの言うとおりだ。お前の魔法の名前の横に(詠唱あり)ってあるだろ。多分それが原因だ。」


斉「なんだって?お前らはないのか?」


慌てて斉木も鑑定を使ってみる。

鑑定は詠唱なしで使えるようだ。


斉「まじかよ!何してくれんじゃワロス!!!!俺だけこの仕様はひどいぜ・・・」

一「厨ニ臭いこと言いまくってたからな。多分それは神のサービスかもしれんぞ。」

斉「こんなのいらねぇ。。。。orz」

玉「元気だしてください。斉木先輩。詠唱を叫べばいいんですよ!呪文はわかりますか?」

斉「ちょっとまってろ・・・ちょっと調べる。」


斉「あ~~~~。多分これだ。俺のステータスのところの魔法欄の備考をみたらそれぞれ書いてある・・・orz」

一「どんな詠唱なのか楽しみだなw」

玉「思いっきり叫んでも周りから変な目で見られないですかね?」

一「わかからん。これは神ワロスがつけた「仕様」だからな。」

玉「私たちはなくてよかったですねw」

一「あぁ。神に感謝だな。」



斉「くっそーーーなんで俺だけ。。仕方ないやってやるよ!お前ら見とけ!」


斉木は両手を手前にかざし、詠唱を唱える。


斉「力の源なる炎よ、その身を弾丸へと変え、全てよ焼き尽くせ!

 いでよ ファイヤーボール!」


ゴォォォ~~~~~~!


その炎は俺達の想像を超えていた。

自分の頭ぐらいある火の玉が目の前の砂の山にとんでいく。

炎の熱が俺たちのところまでやってきた!


一「熱っっ~~~~!」

玉「すごいですね~!やっぱ詠唱ありだとここまで威力変わるんですかね?」

斉「やべぇ・・・これはやべぇよ。テンション上がってきたwwww ワロスバカにしてたwww」

一「実際やばいな。これで俺たちと同じLV1か。俺たちには備考欄に詠唱は書いてないからお前だけだぞこの強さは。」

斉「フフフ。これからはやっぱり俺の時代だなwwwこれは非常に楽しみだ。」

玉「これだけの威力なら敵が来ても大丈夫そうですね。」

一「もしかして他の魔法もこの威力か?」

斉「わからん試してみる。」

一「ちょっとまて。これは同じ魔法を持っている俺の闇魔法と、斉木の闇魔法を比べてみればいい。」

玉「なるほど!名案ですね!」


少し離れたところに俺は歩いた。


一「先に俺から打ってみるぞ。」

俺は手を前にかざし、


一「ダークボール!」


と叫ぶ。


グゴゴゴォォォ~~~~!!

という音がなって、目の前にソフトボールぐらいの紫色の玉が飛んでいき、

砂の山にぶつかった途端、周りの砂が飲み込まれた。


斉「これでも十分すげぇな」

一「小さい魔物ならなかなかなダメージを与えられる気がする。」

玉「意外と強そうですね。」


斉「さて・・・では本物を見せてやろう。フフフ、一ツ橋との格の違いを見せてやる」

一「頼むぞ。」


斉木は両手を前にかざし、叫ぶ。


斉「漆黒の闇よ、その身を弾丸へと変え、す、全てを喰らいつくせ!

いでよぉ!ダァークボォォォール!!!!」


一「あ、噛んだ」

玉「ちょっと調子乗ってましたね。」


すると。斉木の手元の紫の玉は卓球の玉ぐらいのピンポン玉サイズだった。

紫の玉はそのまま砂山に突っ込む。

大きさは小さいが、吸い込む力がものすごい。

なかなかちぐはぐな結果になったもんだ。

てか、先程の俺の威力は一瞬で終わったのに、5秒ほど経ってもまだ吸い続けている。

そして、周りの砂山飲み込んでもまだそのボールは残っていた。


一「斉木!やばい、それブラックホールになってる。止めろ!」

斉「どうやって!?」

玉「ストップ!って叫んでください!」

斉「わかった。 ストップ!!!!!」


「ピタッ」


全「「「ふぅ~~~~」」」


玉「なかなか予想できない結果でしたね。」

一「ふむ。俺ももっとでかい玉が飛んでいくだけど思ってたが、なかなか面白いな。」

玉「斉木先輩のイレギュラー具合がやばいですね。」

斉「俺も少しセリフ噛んじまった。」

一「それをカバーする感じで最後テンション高めにいってたな。」

斉「あ、バレてた。」

玉「見てればわかりますよ。」


一「しかしここまで結果が違うとそれはそれで面白いな。

本当に同じ魔法なのか疑いたくなるな。」


玉「では私のライトと、一ツ橋先輩のライトも比べてみましょうよ。」


一「そうだな。二人同時に叫ぶぞ。」

玉「はい!」

一・玉「「ライト!!」」


ピカーと2人の手のひらの周りが明るくなった。


斉「お前ら同じ魔法唱えてんのか?だとしたら、微妙にライトの色が違うぞ?」

斉「一ツ橋のは蛍光灯のライトみたいに白いが、玉谷のは食卓の明かりみたいに赤みがかってるぞ。」

一「なるほど。そんな違いなのか。まぁでも基本性能は変わらないみたいだな。」

斉「まぁそこまで変わらないだろ。やっぱ、俺の魔法は詠唱ありと、なしの違いっぽいな」

一「たしかにな。斉木の魔法と俺の魔法では威力とかがぜんぜん違うぞ。」

斉「嬉しい誤算だな。最初は恥ずかしかったが、これはこれでありだと今は思えてきた。」

一「それは良かったな。」

玉「先輩~~~そろそろ止めていいですか?」

一「あ、そうだな。もうわかったし止めよう。」

一・玉「「ストップ!!」」


よし。これで魔法の基本性能の確認は終わった。

あとはタマのブロウと、斉木のビリビリくんだが。。。

それはまた次回のお楽しみだ。


なかなか楽しく書いています。

小説書いてて初めて地図の必要性に気づきました。

自動地図作成ツールなど便利なのあるんですねぇ・・・

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