次元の門をくぐり抜けた先は・・・
いよいよ異世界に入るが、そこに現れたのは・・・・
異世界に入るにも前準備は必要ですよね。
もし心の準備をしてから入る異世界だったら色々考えてしまいそうです。
動画サイトに投稿された動画には様々なコメントが寄せられた。
ちなみにLive配信をしている模様。
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〇〇 5分前
どうせ合成だろ?
483
△△ 4分前
それにしてはリアルすぎないか?
☓☓ 3分30秒前
これマジだったらシャレにならないぞ。
□□ 3分前
やべぇ・・・テンション上がってきた。いっそ入って行く姿を撮影してほしい。
▽▽ 2分40秒前
そうだな、突入シーンがないと信じられない。
??? 2分前
でもめっちゃ渦巻いてる。近づいただけでも飲まれるんじゃね?
※※ 1分前
いっちゃえ!
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などとものすごいコメント量だ。
「玉谷さん・・・どうする?」
「一ツ橋先輩今live配信中ですよ。
ここではタマタマでお願いします」
「そのネーミングセンスなんとかならんか・・・!」
「えー・・・今までずっとこのままですし・・・先輩はそのまま先輩でいいですねw」
「まじかよ。。。とりあえずタマタマ////
やべぇ、だめだこれ。タマでいいか?」
「えー、それじゃ猫ですよ~」
「タマタマだけは勘弁してください」
「仕方ないですね~」
「とりあえずタマ、突入したらどうなるんだろうか・・・
コメントでもめっちゃ期待されてるみたいだな。」
「そうですねぇ、先輩と一緒なら私はいいですよ。流石に異世界についたとして私一人で生きてく自信ないんで。」
「まぁそれは同感だな。てかさ。この状況目の前にして、いざ行こうってなったとしてだ。
色々準備しなくて平気か?」
「今更ですね。大体、むこうにいろんな荷物持っていっても使えるかわからないでしょう。
ちなみに私はもう、家族への挨拶は済ませました。」
「はやっ!俺はまだだ・・・」
「とっとと報告してきてくださいセンパイ。」
「わかったよタマ・・・」
「あ、おふくろ?俺だ俺。いやオレオレ詐欺じゃない。結城だよ。
いや・・・ちょっとさ、変なこというかと思うけど、多分もう戻ってこれないと思うんだよね。
え?あーどこにって?この現世にだよ。
なにいってるのって?まぁそうだよな。
今目の前にワームホールみたいなのがあってさ。俺は異世界へ旅立つことにした。
なのでもう二人には会えないかもしれない。
すまんが親父にもよろしく伝えといてくれ。」
(ピッ)
とりあえず親への連絡はすました。
彼女とかはいないからそちらへの連絡はいらないな。
友達も最近は仕事一筋で頑張っていたので、そこまでプライベートで仲が良い友達がいたわけではない。
さてどうするかなぁ・・・・
「おーいタマ?」
「みなさんこれどう思います?
これ入ったらどんな世界に行けるんだろう。。。今からめっちゃ楽しみですw
え?穴が少しづつ小さくなってる?
あ、ホントだ。
これは早くしないと詰みますね。あのクソトロイ先輩はどうしてるんでしょうか。。。」
めっちゃ腹黒キャラかよ(汗)
やや天然ちゃんだとは思ってたけど、腹黒キャラとは・・・
てか配信慣れてるし、めっちゃイキイキしてるなー
これは俺も腹くくらないとな。
「おいタマ!」
「なんですか!呼び捨てよくないです!」
「オメェがタマと呼べと言ったんだろうが!」
「違います。私はタマタマと・・・」
「あーそうだったな。すまなかった。とりあえず俺の両親への挨拶は済ましたぞ」
「グッジョブです先輩。では入りますよ!」
「まじで行くのか。てか斉木から連絡きたか?」
「まだです。早くしないと異世界への扉が閉まります」
「え?これ閉まるの?あ、でもさっきより若干小さくなったか?」
「そうなんです。さっきからコメントでもみんなそれを言ってて・・・
後のことは斉木先輩と、宮森上司にやってもらいましょう。」
「ふむ。親に帰らないって言った手前普通に家帰ったら、たしかにちょっと恥ずかしいな。
宮森上司に連絡してくる」
「えーーーーーーまだ行けないんですか!早くしてくださいよ!しまっちゃいますよ!」
「すぐ終わるから待ってくれ。」
「あ、お疲れさまです。一ツ橋です。」
「おー一ツ橋か。なんか面白そうなことになってるな。」
「斉木から聞きました?」
「オー聞いたぞ。いまお前らがやってる動画サイトみんなで見てるところだ。」
「業務中に何してるんですか!」
「こんな楽しそうなこと、なかなか経験できないだろ。
あ、それと斉木だけどな、今そっちに向かってる。それはもう猛ダッシュで。」
「マジですか」
「とりあえず3人で行って来い。できれば電話とか向こうに繋がるといいんだけどな・・・
会社には話しておくぞ。取り敢えず今日からお前たち3人は長期出張という扱いになる。
ちゃんと帰ってこい。」
「そのお約束非常に難しいんですけど・・・向こうがどうなってるか今の段階で全くわからないですし・・・そもそも生きてあっちの世界行けるかも怪しいんですけど・・・」
「まぁそうだな。でもどうせ異世界行けるだろ。なので予防措置として、1ヶ月で帰ってこれなかったり連絡が取れなかった場合は、流石に出張のままにはできないので、無期限の休職扱いにする。」
「なるほど。わかりました。」
「こっちの世界と連絡取る手段は異世界でも探せよ。俺たちも頑張って探して見るから。」
「わかりました。それでは宮森上司。今までありがとうございました。斉木と合流したら行ってきます!」
「いってらっしゃい!生きて帰ってこいよ!」
「善処します。」
(ピッ)
「ふー、なんかすごいことになったな」
ダダダダダダダダダダダダ!
「到着!!!!!斉木参上!」
「おーきたか。」
「フフフ。俺の時代が来たようだ。この厨ニ病を抑えていた今までの俺を舐めるなよ。。。」
「お前いつからそんなキャラ設定になったんだ・・・」
「もともと・・・俺はヲタクだ」
「お・・・おう。なんとなくは知ってた」
「ならいいじゃねーか。玉谷!ワームホールの状況はどうだ!」
「斉木先輩!来てくれたんですね。3人なら心強いです。現在ワームホールは徐々に小さくなってるであります!」
「そうか。一ツ橋、玉谷!準備はいいか。」
「はい!」
「おー、もうあとには戻れないだな」
「そうだ。では行くぞ!異世界へ!」
「3人でせーのでジャンプするぞ」
「「「せーの!!!!」」」
一斉にジャンプして穴に飛び込んだ。
グルグルグルグル・・・・
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
まるでコーヒーカップにのせられてめっちゃ回されてるときみたいだ。
視界もうねうね空間が歪んでるせいで気持ち悪くなってきた。
しばらくそんな状況に耐えて2~3分後・・・
回されてる感じが収まって、めちゃくちゃ眩しいところに来た。
全体が白い空間に3人もみくちゃにされた状態だ。
「ここは?」
「気持ち悪ぃ・・・・」
「よしきた!ついたな。これから俺の時代!!!!」
3者3様のリアクションをとったあと、ふと左から声が聞こえた。
「フォッフォッフォッ。君たちよく来た」
「「「!?」」」
「仙人?」
「ただのジジィじぇねぇか。」
「これはお約束の・・・神様イベント?」
「ジジィとは失礼な。わしはこの世界を管轄している神ワロスじゃ。
そもそも初対面の人間に対しお主ら失礼だぞ。もっと敬え!」
「「すみませんでした。」」「ワロスwwwwwやっぱ異世界神の名前はオモシロいなwwww」
「ふむ。一人を除いて素直なのはよろしい。失礼な態度のやつは無視して、取り急ぎこの世界に入る前にいろいろと事前説明をしようかと思うてな。」
「ありがとうございます。それで・・・ここはどこなのでしょうか」
「簡単に言うと次元の狭間じゃ。まだ、向こうの世界にはついていないし、ここはお前たちがいた地球とは別の次元じゃ。向こうの世界はカロナーという。そもそもじゃ・・・お主たち何も持ってきておらんのか?」
「ええ。いろいろ持ってきても、結局向こうの世界で使えないんじゃ意味ないかなと思って。。。」
「ってタマが言うのでそのまま着たきりできました。とりあえずスマホぐらいですね」
「大丈夫だ。どうせ異世界にはチートがあるんだ!俺はそれで無双するからなんの問題もない。」
「ふむ。まぁ異世界というからには皆それぞれ思うところがあるようじゃな。
そして今更だがお前たちの名前を聞いても?」
「あ、失礼しました。私は、一ツ橋 結城です。もともとお客様のパソコンの操作のサポートをする仕事をしていました。ここにいるのは皆同業者です。」
「私は、玉谷 有です。異世界とか非常に楽しみでワクワクしてます!」
「俺は斉木 仁志。世界一の最強キャラになって姫を救う旅に出るのさ。」
「そうか。そうか。とりあえずお主たちの性格はなんとなくわかったぞ。
クソ真面目。天然で好奇心旺盛。バカ。のトリオだな。
いいバランスじゃないか。お笑いとしていい感じになっとるなw」
「俺たち別にお笑い芸人目指してるわけじゃないのですが・・・・」
「芸人目指すのも面白いねwww」
「俺が突っ込みやるわ」
「いやどう考えても斉木はボケだろ」
「フッまぁそれはおいておいてだ、これから行く世界について説明してやる。心して聞けぃ!」
「「「了解!」」」
次回異世界の内容についてワロスが熱く語ります。
登場人物
神:ワロス
異世界の創造神
名前で他の神から馬鹿にされても気にしない強心臓の持ち主。