新人の育て方
なかなか話が進まないです。
でも書いてて楽しいのでなんでもありですね!
先程の会話を受けて新人玉谷さんはめちゃめちゃやる気になった模様。
やっぱり人から「ありがとう」って言われる仕事は嬉しいよね。
この仕事やってて、解決したときの気持ちよさは代えがたいものがあるしなぁ・・・
「玉谷さん。こんど鳴った電話とってみよっか」
「え!? いきなりですか?」
「大丈夫、大丈夫横で聞いてるから。」
「じゃぁ試しにとってみますね。」
trrrr
「はい。ヘルプデスクです。」
「あ、もしもし?パソコンに入るときのパスワードがわからなくなっちゃったんだけど。」
「か、カシコマリマシタ。少々お、お待ちくださいませ。」
玉谷心の声:先輩どうしよう(涙目)
「とりあえず保留しろ!」
「はい!」
(ちゃらららー(保留音))
「どうしましょう(泣)」
「とりあえずキーボードの設定からだな。NumLockと、CapsLockが問題ないか聞いて。」
「なるほど。聞いてみます。」
(保留解除)
「あ、もしもし。おまたせしました。キーボードのNumLockと、CapsLockの設定はどうなってますか?」
「あ、そういえば数字が入っていない気がする・・・」
「かしこまりました。では、テンキーの上にあるNumLockを押して見ください。」
「あ、これね。(ポチッ)お。数字も入った。
ちょっとまってねー (カタカタ)
お、いけたいけた。 ありがとー!」
(ガチャ)
「「ふー」」
「よかったな。簡単なので。」
「えーそうですね。でもやっぱいきなり来ると慌てちゃいますね。」
「まぁ最初は仕方ないよ。慣れてくればそのうちスルスルできると思うよ」
「これはサービス問題ですか?」
「ま、そうだね。最悪あれで入れなかった場合は、パスワードリセットもできるからさ。
ある意味こういう問い合わせは対応すること大体決まってるから楽だね」
「ほぇーなるほどです。」
「じゃぁ履歴書こうか。結局誰から問い合わせだったの?」
「あっ!!!! すみません。相手の名前聞くの忘れました。」
「マジか。まぁしゃーない。内線から推測するぞ。」
「すみません。でもそういえば向こうは名乗らないですね」
「そうなんだよなーこっちから聞かないとそのまま問い合わせ来ちゃう。
条件反射とかで答えちゃって解決しちゃうと相手の名前聞き忘れることあるよ。次来たときは名前もそうだけど、社員番号とか、パソコンの番号を聞く癖をつけよう」
「わかりました。がんばります!」
「いい返事だ!」
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「斉木~この仕事なんだけどさー」
「ん?どれどれ?あー、マニュアル作成か。」
「おー、O365のマニュアルまじで超大変でさー」
「一ツ橋・・・これはいい機会だろ?」
「ん?なにが?」
「きづけよ!こういうことこそ新人にやらせるべきだろうが!」
「なるほど。一理あるな。」
「だろ。そ~やって新人うまく誘導するんだよ。玉谷ならきっとやってくれるぞ。
ある意味こういう仕事振ってもし適任だったらこれからも振りやすいぞ」
「なるほどね。さすが斉木。仕事振るの天才だな」
「まかせなさーい」
あれ?結局あいつ何もやってないんじゃね?まじかよ・・・
ほんと斉木は逃げるのうまいな。
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「玉谷さ~ん。この仕事なんだけどね~。ちょっとやってもらえないかな?」
「なんですか?」
「ん~。パソコンの画面撮って、ペタペタ貼って解説入れてくお仕事」
「???」
「マニュアル作成ってやつだな」
「あ!なるほど。この画面のキャプチャ撮っていい感じに加工すればいいんですね!
お任せください!」
1時間後・・・
「一ツ橋先輩、できました!」
「はや!さすができる子。後で確認しておくー」
カタカタ・・・カタカタ
おーすげぇな。このポテンシャルあるならまじで大型新人だ。
宮森上司いい人入れるじゃん。
電話取ってもそつなくこなすしなー。
「一橋くん、ちょっと来てくれ。」
「はい。」
なんだろう。
トテチタタ・・・
「何でしょう宮森さん。」
「玉谷さんどう?」
「いやぁ・・・すごいですよ。言われたことそのままやってくれますし、素直で良い子ですね。
ポテンシャルも高いですよ!」
「おお!それは良かった。あの子すごい心配してたんだよ。
電話対応とか初めてだったんだってさ。」
「え?! それはすごいですね。
全然そんな感じには見えなかったですけど。。。」
「まぁ飲食店のホールとかで接客経験はあるみたいだよ。多分その時の経験じゃない?」
「な・・・なるほど。もしかしてPOPとかも作ってたりしたんですかね?」
「あー、確か面接の時にそんな話言ってたな。」
「マジですか。だからマニュアルとかうまいんですね。さすが上司です。人を見る目ありますね!」
「だろ。それだけは俺自信あるぞw」
「もう少し色々と事前に話していただけると私達も助かります。」
「そうかそうか。すまなかったな。まぁすんだことだ。これからも玉谷を潰さないように、頑張って鍛え上げてくれよ!」
「カシコマリマシタ。」
最後にすげぇプレッシャーかけられた気がする(汗)
しかし上司も斉木もあんま仕事してないよなぁ・・・
俺だけ仕事しているこの孤独感なんだろ・・・
マジ玉谷さん天使だ。
1ヶ月後・・・
「一ツ橋先輩、今日ご飯一緒にどうですか?」
「お、いいねーいこっか。あ、斉木もいっしょでいい?」
「いいですよー」
「サンクス。斉木ー飯行くぞ。」
「おーわかったー。ちょっとこれ片付けたら行くから、エレベーターのところで待ってて」
「了解」
斉木珍しく仕事してるな。
「玉谷さん先行こっか。何食べたい?」
「ん~。そうですねー。イタリアン系でピザ食べたいですけどここらへんありましたっけ?」
「まかせろ。ピザやってるところは2件ほど知ってる。昼だったらだいたい1000円ぐらいだな」
「お~!さすが先輩です。あ、斉木先輩来ましたよ。」
「わりーわりー。ちょっと対応に手間取った。」
「珍しいなお前が手間取るなんて・・・」
「まぁそら、いろいろあるさ。んで?どこいくんだ?」
「あー玉谷さんがピザ食べたいってさ。この前二人でいったあの店でいいんじゃね?」
「あーあそこか。確かに女子ウケしてる店ではあるなw」
「よし決定~いこかー。」
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
「3名です」
「かしこまりましたー。こちらの席どうぞー」
「最近どうなのよ~」
「え?私ですか?」
「おー。なんか上司の玉谷の評価めっちゃ高いぞ。」
「本当ですか?それは嬉しいです!」
「まぁ俺から見てもよく頑張ってると思うからな。」
「まぁ確かに。んで。入社してからそろそろ1ヶ月位経つっけ?」
「そうですね、来週の月曜日でちょうど1ヶ月です」
「どうなのよ仕事の方は。」
「そうですね~意外とやること多くて大変ですけど、一個一個片付けてれば終わる話なので非常にやりがいありますよ。あとお客さんから「ありがとう」って言われるのやっぱ気持ちいですよね!」
「それだよ!それ。俺もこの仕事やる上でその言葉がなかったたらこの仕事続けられないわー」
「お二人は知ってます?ありがとうって言葉、ものすごい+のエネルギーなんですよ?」
「そうなの?」
「そうなんです。スピリチュアル的にもいい言葉と悪い言葉があるって話もあるぐらいですからね。」
「悪口ばっかり言っている人の周りにはやっぱり負のオーラといいますか、-のエネルギーがすごいんですよ」
「へぇ~」
「逆にありがとうございます!とか、どうぞどうぞ、とか相手を思いやる言葉が自然と出てくる人って+のエネルギーがすごいんですよね。」
「なるほど。確かにそれは一理あるな。」
「お前それ口癖だなwww」
「確かにwよく言ってますねwww」
「ほら~玉谷さんにもきづかれてるぞw」
「/////まじか////」
「照れんなよ・・・でもそういうのなんだっけ「言霊」っていうんだっけな。」
「斉木先輩!それです!よくご存知ですねw」
「フッ モテル男はちがうんだよ」
「ウワァ・・・ドン引きだわぁ・・・・」
「フフフ、お二人の掛け合いはいつも見てて面白いですよね。」
「そうかぁ?普通だよなぁ?」
「いや、そう思ってるのお前だけじゃね?」
「まじかよ・・・」
「冗談だって・・・ほんと一ツ橋は真面目だよなぁ」
「そこが一ツ橋先輩のいいとこですよw」
「ありがとう(泣)やっぱ玉谷は俺の仲間だ・・・」
そして昼食は終わり会社に戻ることになった。
午後斉木のやった仕事が火を吹くことになるが、このときは斉木以外誰も気づいていない・・・
3話に続く
壮絶なフラグ立て・・・
初めてやってみるけど作者にもどのように話が進むかわからない件について。。。
大したことない話だったらごめんなさい。