電話から始まる異世界物語
小説初投稿です。よろしくお願いいたします。
何分初めて書くので右も左もわかりませんが、ただ頑張るのみです。
因みに異世界のギルドはしばらく出てきません。
最初は現実世界からスタートしていきます。
よろしくお願いいたします。
俺の名前は、一ツ橋結城。
サラリーマンで、ヘルプデスクの仕事やっている。
今の時間は朝の8時。
今日も仕事をがんばるぞ!と無理やり心の中でテンションを上げつつ電車に乗っていつもの仕事場に向かっている。
そんな電車の中で、一つのメールに気づいた。
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〇〇デスク 一ツ橋結城様
いつもお世話になっております。
〇〇編集の神保 進です。
最近私のパソコンの動作が重く、調子が悪いのですが、
どうすればいいでしょうか。
具体的にはソフトを起動する時間がものすごくかかるのです。
WordやExcelを立ち上げるのに最近は2分ほど待たないとひらかないのです。。。
お手数おかけしますが、ご確認の程よろしくお願いいたします。
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お客様からのお問い合わせだ。
なるほど・・・いつもどおりこのメールに状況をいろいろ確認しつつ返事を書いて、あとで電話すればいいな~と思いつつ、朝の電車に揺られていた。
そんな事を頭の片隅に考えながら仕事場に着くと、いつも座っている自分のデスクになぜかしらない人間が座っていた。
昨日まではここ俺の席だったのに・・・・
あれ?まじでどうしよう・・・てかこの女性誰?
とキョトンとしているうちに上司から一声かかる。
「あ、一ツ橋君。昨日風邪引いてお休みだったでしょ。
君の席あっちに動かしたから。」
「宮森さん。おはようございます。今日来ていきなり席がなかったので
めちゃめちゃ焦りましたよ。」
「わりぃわりぃ。ちょっといろいろあってね・・・
あ、そうそう。この子昨日から新人で入った玉谷さんね。」
「玉谷です。よろしくおねがいします。」
「一ツ橋です。こちらこそよろしく。この子私の後輩ってことですか?」
「そうだよ。頑張って鍛えてね。玉谷さんあとで業務について説明するからねー
一ツ橋くん朝礼のときにみんなに紹介よろしく。」
「承知しました。」
「玉谷さん、じゃぁ改めてよろしくね。」
「はい!」
昨日自分は体調不良で会社を休んでいたので、実質2日ぶりである。
一日でずいぶんと変わるものだ・・・と思いながら、
急に新人が入ってくるという一大イベントがあってバタバタしているうちに、
朝気づいたメールのことは頭から抜けていた・・・
昼休み
「一ツ橋ー。飯行こうぜ」
「おう。そうだな。斉木はどこ行きたい?」
「そーだなー」
「とりあえずカレーでも食べに行くか」
「了解。じゃぁあそこのカレー屋だな」
がらがらがら
「ナマステ~」(いらっしゃいませ)
「ゴチュウモンハ?」
「俺はマサラカレーと、エビカレー。斉木は?」
「じゃぁマトンセットかな」
「カシコマリマシタ。」
「さっきメールで来てた問い合わせなんだけどさーどうするよ。。。」
「さっきの?」
「神保さんから来てた問い合わせだよ」
「あ!やべっ忘れてた。朝電車の中では気づいてたのに・・・」
「何お前。通勤中にもメールとかチェックしてるの?」
「あー。一応してるぞ」
「偉いな。でも忘れてたんなら、結局意味ないよなそれ。」
「たしかにね。。。ほら朝いきなり新人入ってきたからさ。おれもバタバタしててさ」
「あーそれな。一ツ橋は今日はじめて玉谷と会ったんだったもんな」
「そうだよ。朝出社したら、いきなり知らない女性が俺の席に座ってたから、めっちゃ焦ったんだから・・・」
「そうか。確かに。宮森上司は前から知ってたと思うんだけど、昨日の朝礼で重要な話があるとかで発表があってさ。
玉谷さんが昨日配属になったことをいきなり聞いたときはびっくりしたぞ。」
「そうだったんだ。てか新人入ってくるとかそういう大事なことって、同じ仕事をするなら普通上司から通達が1ヶ月ぐらい前からあるもんだけどな。。。」
「ほんとだよ。宮森上司ほんと抜けてんだから・・・
どうせ上から話は前々から話は来てたんだろうぜ・・・
昨日も俺いきなりは無理っすよって言ったけど、すまんすまんの一言で終わらせたからな」
「まじか・・・てかホントど~するよ。そもそも玉谷さんに何やらせるの?」
「そうだなぁ・・・ぶっちゃけ研修資料とかなんにもないよな。とりあえず前職場にいてすぐ辞めた西島のときに使った資料出しとけばなんとかなるべ」
「あーそんなやついたなぁ。そうだな。それ出しておくか。」
「で、話戻すけど、神保さんの問い合わせどうする?」
「あー俺電話しておくよ。」
「そか。よろしく。ついでに神保さんだったら優しいから、玉谷さんと一緒に研修がてら対応したら?」
「そうだな。実際の問い合わせの解決法を見せるいい機会だな。そうしとく。斉木いいアドバイスありがと。」
「さり気なく、仕事任せてるの気づけよwww」
「あ、そう言われてみれば・・・そのスキル俺もほしいぞ・・・」
「だーめ。仕事任せるのは俺の得意ジャンルだから。」
「人はそれをサボりという(ボソッ)」
「聞こえてるぞ!」
昼休み終了
「玉谷さん。とりあえずこの資料見てわかんないところあったら俺か、斉木にきいてねー」
「わかりました。」
・・・・・・
「一ツ橋先輩。今日のメールみたいな問い合わせがあった場合ってどうするんですか?」
「お、ありがとう。そだな。いい機会だ一緒に解決してみるか。
ぶっちゃけ資料見たところで実際にどう解決するかはわからないよね。」
「そうなんです(泣)」
「まぁ俺がお客さんに電話するから見ててよ。」
「trrrrrr、trrrrr」
「はい。〇〇編集です。」
「お世話になっております。私ヘルプデスクの一ツ橋と申します。
神保様はいらっしゃいますか?」
「あ、私です。電話くれてありがと~。メール見てくれた?」
「あ、そうです。いまお時間よろしいですか?」
「大丈夫よ。昨日メール送ったんだけど返信なかったからそろそろ電話しようと思ってたのよー」
「ご連絡遅くなりまして申し訳ありませんでした。」
「いいのいいの。困ってるっていうのは本当だけどまだそこまで切羽は詰まってないからね。メールにも書いたんだけどね・・・最近いろんなソフトの起動が遅いのよ。なんとかならない?」
「そうですね~。正直裏でなにかソフトが動いてたりすると重くなったりしますが・・・
例えば同期をとるようなソフトですかねー」
「同期をとるソフトって例えば?」
「そうですね。最近流行りのクラウドにデータを保存してパソコンに入れてたりすると遅くなりますね。Drop〇〇とか、google〇〇とか。」
「あ、そのDrop〇〇なら先週お客さんとのやり取りで必要だからってなんか入れたわね。」
「あ、だとそれが原因かもしれないですね。」
「なるほどね~そんなパソコンに影響与えちゃうソフトとかあるのね」
「基本的には問題ないはずなのですが、いきなり大量のデータとか入れると結構重くなったりはしますね。要はサーバー上のデータを毎回毎回見に行くわけですからね。最近ってのがもしDrop〇〇を入れたあとからっていうならその可能性は大ですね。」」
「なるほどねありがと。じゃぁこのソフト使う仕事は終わっちゃったから消せばいいのね?」
「消し方はどうするの?」
「プログラムと機能からDrop〇〇を選んでアンインストールいただければ大丈夫ですよ」
「あ、これね。ありがと。これで様子見てみるわー」
「ガチャッ」
「ふー」
「さすが先輩。結局なんだったんですか?」
「原因はほぼDrop〇〇だね。結局さ、最近のソフトってデータをサーバー側と毎回やり取りするからたま~にめちゃめちゃPCに負荷かかるんだよね。知らず知らずのうちに入れたあと放置してる人多いからねー。この手の問い合わせはたまにあるから覚えておくといいよ。」
「なるほど。わたしも今まで普通に使ってましたけどそんな事あるんですね。」
「この会社に導入されているPCが古いからね。やっぱり古いPCだとただでさえ重いのに、余計な負荷かけちゃうからね。」
「この会社のPC古いんですね・・・」
「今回はたまたまそこまで切羽詰まってなかったし、相手もそのソフト使う仕事が終わったとか大変都合の良いことが重なった感じだったね。」
「なるほど。勉強になりました。」
「お客さんも優しい人だし、今までも何回もやり取りしたからね。玉谷さんも回数こなせば、お客さんのお悩み解決して上げれば上げるほど信頼度上がるからね。やりがいあるよ。」
「うわぁ。素敵ですね!がんばります。」
ま、もちろん毎回こんな感じできれいには終わらないけどね・・・・
頑張れ玉谷さん。
そして俺にすべての仕事を押し付けた斉木にはなにかやってもらおう(笑)
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※今回はPCの不具合がDrop〇〇がいけないんだ!と言われていますが、これは結構昔のスペックが低いPCを例えていたりします。最近のPCではそんなことはないです。
アプリ版は非常に便利ですし、最近のPCであれば負荷もそこまでかからないですからね。
私も便利なので愛用していることをここに明記しておきます。
登場人物
一ツ橋 結城
本小説の主人公。
サラリーマンで真面目な性格。
お客様対応の仕事をやっている。
宮森 卓
主人公の上司。
気さくな感じで話しかけるが、結構いい加減なところがある。
玉谷 有
主人公の部下
ちょっと天然ちゃん。でも仕事はバリバリこなすキャリアウーマン。
斉木 仁志
主人公の同僚
ぶっちゃけサボり魔。人に仕事をさり気なく任せるのがうまいやつ。
※異世界要素まであと3話
なんとか書き上がりました。
感想いただけると作者は喜びます。
誤字脱字があったら遠慮なくご報告ください。
ストックがないのでこれからがんばります。