表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キラメキDaughters:きめ細かい  作者: 千賢光太郎
2/2

14話 弟のデートを見守る姉妹たち

こんにちは、語り手です。

第一期目「キラメキDaughters http://ncode.syosetu.com/n3783dh/ 」の続編です。


裏側:あおい夢 http://ncode.syosetu.com/n5555dn/

でシリアス・わけのわからない文章で描いているため、

こちらではわかりやすく、面白さを第一に書いていきます。


第一期目は主に明日谷大和君が語っていましたが、

こちらではいろんな人が語ります。


物語は1話完結を前提。土曜日午前11時~12時更新予定です。

PCで見ている方は、インターネットブラウザを調整すれば、自由な横幅で作品を読めます。


次の語り手は、前作主人公、明日谷大和君の姉である留奈(るな)ちゃんです。

高校1年生で胸は妹より小さいけれど、しっかりもの。

何しろ両親は仕事で海外にまた飛んで、一家の大黒柱なのです。

ではよろしくお願いします。

「じゃあいってらっしゃい。大和」

「う、うん」

「楽しいデートしてね、やまにぃ、なんだったらラブホテルで」

「こら、美鈴! どこでそんな言葉を覚えたの」


明日谷大和は私の弟で雪丘中学校2年生の男子。須田愛良ちゃんに告白して、二人は恋人となった。

今日は弟も愛良ちゃんも緊張して、まともな語りができないから、私、明日谷留奈が語る。弟は外に出た。妹が私の腕を握る。


「留奈姉、私たちもこっそりついていこう」

「全く悪い姉妹ね。弟のデートを見学しに行くんだから」

「いいじゃん、楽しみじゃん。やまにぃが愛良ちゃんとどんなデートをして、けんか別れをするのか」


妹は私から離れて靴を履く。服装は薄い黄色がほんのり入ったワンピース。 私は藍色のブラウスに赤いネクタイ、紺色のスカートとルーズソックス。


「早く、早く、留奈姉」

「わかった、今行く」


弟のデートを見学するなんて、何が起きるかわからないから楽しみ。

――え、私に彼氏はまだいないよ。作るよ、絶対に。妹は数人の男の子から声をかけられているようだけど、断っているんだって。はあ、いいなあ。


も、もう、私の話はいいからほ、ほら、弟の話に切り替えるよ。弟と愛良ちゃんは夢路駅で待ち合わせを決めている。弟がたどり着くと、ちょうど愛良ちゃんもたどり着いていた。


「大和君」

「あ、愛良ちゃん……」


ああ、もうラブホテルで初夜を迎えそうな顔しちゃって。

――私はまだ処女です。ま、漫画を読んで、二人の顔を見て思っただけよ。わ、私のことはどうでもいいでしょ。


「留奈姉も彼氏を持ったら?」


美鈴が私の顔を見て、ニヤニヤと笑みを浮かべている。妹は察しがいいんだよねえ。


「あんたも彼氏を持ったら?」

「私はいいよ、男なんて好きな時に作ればいいし、まだ私は遊んでいたいんだ」

「変わってるね、あんたは。普通の少女漫画なら、あんたの年齢で彼氏が数人いてもおかしくないんだよ」


妹はじいっと弟と愛良ちゃんの話に耳を傾けている。


「ふうん、美鈴も彼氏はいないんだ」

「いないよ、いい男がいないもん」

「それは同感、Jetsのジュン君みたいな子、うちのクラスにだれ一人いないし」


二人は手をつないで歩いた。ああ、いいわねえ。手をつないで歩くというのが。


「あら、美鈴、どうしたの、手をつないで」

「やまにぃがちょっとうらやましい」

「……うん」


妹と手をつなぎ、弟の行方を見守る。


「留奈姉、あの人、由良ちゃんじゃない? あ、今はアスナちゃんか」


愛良ちゃんの後を追いかける一人の女……いや、アルムの世界にいるはずの由良だ。髪の毛の色は違うものの、髪形や顔が由良にそっくり。あ、大和と愛良が付き合いだしてから、アルムの世界にいる由良は「アスナ」という名前に、愛良は「ココア」という名前に変わった。ごちゃごちゃになって、誰がしゃべっているのか、混乱を防ぐためだそうよ。私たちは由良に声をかけた。


「あ、あのう」

「え、私?」


由良が自分を指さす。


「由良ちゃんだよね?」

「どうして私の名前を?」


妹はじいっと由良の顔を見る。


「だって、夜になったらやまにぃの部屋に来て、アルムの世界へ連れていくじゃない」

「アルム? やまにぃって誰?」


声もアルムの世界にいるアスナ(由良)にそっくり。


「私の弟、明日谷大和よ。ほら、あそこで女の子と手をつないで歩いている」

「あんたたち、まさか弟君のデートを見学しにきたの? 私もなんだ」

「じゃ、じゃあ由良ちゃんは愛良ちゃんのお姉ちゃん?」


妹の頭をなでる由良。アスナと雰囲気は変わらない。


「そ、二つ上の須田由良って言います。君たちは?」

「明日谷留奈、こっちが美鈴」

「よろしくね、由良ちゃん」


由良は妹に抱き着いた。


「いやあ、人懐っこい。君は間違いなくモテるよ」

「はい、たくさんの男の子に声をかけられています」


私だって声をかけられたいけれど、胸が小さく女らしくないから、声をかけられないのかな?

――ありがとう。あなたにも素敵な出会いがあるといいわね。それとも、もう出会っている?


「ね、ねえ、大和に愛良ちゃんは?」

「あ、見失っちゃった」

「探すよ、でもばれたらおしまいだよ」


女のカンで、二人を見つける、絶対に!


「私はこっちだと思う」

「私はあっちだと思う」

「私はわからない」


む、意見が分かれた。由良がスマホを取り出した。


「電話番号を教えて、トックン(今でいうラ●ンのようなアプリ)でもいい」

「うん、ほら、私のIDを送った。何かあったら連絡だよ」

「そっちもね」


私たちは走る。


「なんか私たち、馬鹿みたいだね。やまにぃのデートを見るために必死になるんだから」

「いいのよ、バカで。弟の将来を大切に思うのも、あんたの将来も、私の将来をも見守って支えるのも、私たち兄弟だからこそできるでしょ」


妹は笑った。理解はしていないと思う。私も何を言っているかわからない。


「由良が見つけたって」

「ああ、留奈姉のカンは外れたね」


ムッと感じたので、尋ねた。


「じゃあ美鈴はどうしてこっちに来たのよ」

「私もこっちにやまにぃがいるんじゃないかって思って」


ふっと笑みがこぼれる。


「二人とも、遅い、ほらほらあそこ」


弟たちはショッピングセンターに入った。買い物ね。


「留奈姉、後で私も買い物したい」

「今行けば?」

「やまにぃたちと接したら、言い訳が大変だし」


私は肩を叩く。


「出会ったら、今日はチラシが入ったから買いに来たんだよ。適当に言い訳を作ればいいじゃない」

「あ、そうだね」


妹は手を振り、私たちと別れた。弟たちが妹と方角へ向かう。


「出会うかもしれないよ」

「私たちもついていきましょ」


12歳から18歳までの「キュンとみられる女の子」を目指すファッション店、「Cutie bunny(キューティーバニー)」にやってきた私たち。そこに美鈴がいた。弟たちもやってきた。


「美鈴ちゃん、見つかるね」


由良が私の腕をぎゅううっと握る。とても熱い。顔が真っ赤、見ている私も熱が移りそう。


「見つかっても、適当に言い訳をすればいいわ」


愛良ちゃんがCutiebunnyロゴの入った桃色のシャツを取り出し、弟に見せる。弟は手を叩き、ほっこり笑みがこぼれる。わざとらしい。


「よかった、ちょっと不安だったんだ。や、大和君に褒められると、う、うれしくて」

「似合うよ、愛良ちゃん。かわいいもん」


堂々と言う弟。私が知っている明日谷大和はいない。


「ああ言ってくれる彼氏、ほしいね、留奈」

「うん」


今、気が付いた。私と由良は手を握っている。友達でもないし、もちろん彼女でもない。手を握らないと、震えが止まらない。

――百合だって? そんなんじゃないってば。


「美鈴ち」


私は口をふさいだ。由良があまりにも大きな声を出して手を振るから、愛良ちゃんにばれたら!

ほら、愛良ちゃんがあたりを向いた。私たちは隠れる。こっちの由良はアルムの世界にいるアスナ(由良)と変わりない。


「美鈴って、まさかいるのか、美鈴」


弟は声を出してあたりを振り向く。弟が右に向かうと、妹は左に逃げた。妹はどこにいるかわからない。Cutie bunnyにどんどん人が入ってくる。子供に服をせがまれて、仕方なく買うお父さん。嫌と断って子供を泣かせるお母さん。携帯電話をty勝手、写真を写すお兄さん、いろんな服選びに余念がない女の子。


「ぐるじい」


由良が大きな息を吐いた。


「ああ、ごめん」


妹が逃げてきた。よく見つからなかった、偉いぞ!


「留奈姉、危なく見つかるところだった、愛良ちゃんと目が合いそうになったよ~」

「いい服は合ったの、美鈴ちゃん」

「うん」


愛良ちゃんは買い物を済ませ、弟と手を握ったまま、喫茶店「まつほっこり」に入る。


「あ、二人とも大きなマンゴージュースを頼んだ、恋人専用のストローで飲むんだね」

「大胆だねえ、愛良も」


由良は私の腕をより強く握る。


「痛いって」

「ごめん。愛良がうらやましくて」

「妹を私の弟、大和に取られた気分?」


由良は首を横に振る。


「私は愛良の姉であって恋人でも好きな人でもないからね。ただ、一度会った男の子が妹と親しくなっていると、自分だけおいていかれた気分を味わうの。後もう一つ、私の知っている妹でないから、びっくりしている」


由良は視線を床に投げた。私は彼女の頭をなでる。


「友達に慰めてもらいなさい。男友達に」

「男友達で親しい子は、あまりいないな。慰めてもらいたいって気持ちもないし」

「じゃあ、わ、私でいいよ」


私は何を言っているのだろう?


「留奈姉の言い方、友達というより彼氏みたい」

「馬鹿言わないで!」


しまった! 大声を出して、慌てて隠れる私たち。


「どうしたの、大和君」

「今、姉ちゃんの声が聞こえたような気がして」


耳がいいんだから、あいつは!

由良が私を見て、微笑んでいる。


「留奈ちゃんもかわいいね」

「か、かわいい……のかな、私。人から言われたことがないから、恥ずかしい」

「あるじゃん、私は覚えているよ、留奈姉」


あなたも人からかわいって言われたことがある?


「かわいいから、今日から私は留奈ちゃんを“るなっち”と呼ぼう」

「るなっち……別にいいよ」


るなっち、友達は私をただの名前で呼ぶ。由良が初めてだ、私に愛称をつける人は。


「やまにぃ、真っ赤な顔を浮かべている」


弟と愛良ちゃんが向き合って、ジュースを飲んでいる。


「いいですねえ、ここにはあちこちカップルがいて」


私たちのすぐそばで、男が言った。息から紫色の煙を出し、もうもうと大きな化け物に姿を変えた。

形は体がハート形、頭もハートだけど、稲妻のような傷があり、瞳は三角形、手にはギター、吹き出しそうだ。


「留奈姉、これって」

「アルムの世界にいるクスミ」

「こいつは!」


悲鳴が聞こえる。私たち以外にも見えている。弟は愛良ちゃんを守るように手をつなぎ、その場から離れた。

物体はハート型の体型と顔、先端はギザギザに傷つけられた形、ハート型のギターを持ち、ジャンジャン鳴らす。


「ミセツケンジャネークソカップル」


うるさい、でも私の心が「うんうん」うなずいている。なんというか、あいつに共感してしまいそうだ。


「留奈姉、早く逃げよう――マナちゃん?」

「マナちゃんの声が聞こえたの、美鈴?」

「うん、士鶴ちゃんが新しい力を得て、そっちの世界でもドーターズになれるって」


弟がこの世界、いや、現実で女装するのか!

いや、女装でなくてキラナデシコという女の子に変わるのか!!


「ああ、貴様たち」


ハート型の化け物が、私たちを指さした。


「俺の前で堂々と恋人つなぎしやがって、許さねえ!」


恋人つなぎ? あたりを見ると、由良が私の右腕をにゅううっと握っている。こいつはまさか、友達と恋人の区別もついていない?


「あのね、私たちは」

「くらえ!」


奴は口から煙を吐いた。私たちはその煙に体を覆われる。臭いはないものの、前が見えない。


「お姉ちゃん、みんな」

「私はここ、美鈴、由良」

「どこどこ? いたあ!」


由良は私に抱き着く。う、泣きそうな顔に思わずキュンとした。煙は消える様子がなく、空と地上を濃霧のように覆う。


「煙、どうしてなくならないのだろう?」

「あいつが息を吐き続けているんだよ」


「うあああああああ」


悲鳴が聞こえた。私たちは駆け寄る。一人の男性がボロボロと涙を地面に落としている。


「どうしました?」

「あ、何でもない」


「そんな、どうして別れるんだよ」

「いやだ、私は悪いことをしていないじゃない」


あちこちで聞く言葉から、私は思った。


「ふられたんだね」

「なぜだ!?」


後ろに化け物がやってくる。泣いている男の人は私たちに声をかけないで逃げた。


「なぜおまえたちは別れない」

「だって私たち、付き合っていないし、この子は私の妹だし。ってかクスミのあんたがどうしてここにいるの」

「知らねえよ、気づいたらここにいたんだよ。ええい、お前、俺の前でいちゃいちゃしやがって」


奴は由良を指さした。後、ギターを抱えてかき鳴らす。


「お前たちの恋を殺してやる。聞けえ! 俺の歌ああああああああぁ――」


吹っ飛ばされた!

目の前には巫女姿に衣装を変え、決意を秘めた赤い瞳に髪の毛、扇子をもって私たちを守る女の子、いや――


「遅いよ、ナデシコ」

「ごめん、それと大和が言っている。やっぱり後をつけていたんだなって」

「ばれてた」


ナデシコは空を飛び、扇子をもっていやらしく踊る。


「愛良を探さないと」

「ここだよ、お姉ちゃん」


後ろを振り向くと、困った顔を浮かべている愛良ちゃんがいた。


「愛良、良かった」


由良が抱き着く。


「私、気づいていたんだからね、お姉ちゃんがいたの。でも黙ってあげたんだから」

「どうして」


ナデシコが奴を浄化した。早すぎ!

愛良ちゃんと付き合ってから、弟は何かが変わっている。いずれ、弟の口からあなたに向けて語ると思うよ。


「お姉ちゃんと大和君のお姉さんが、いい雰囲気だったんだもん」

「「え??」」


私は首を横に振った。


「私と由良はそういうのじゃないから」

「そう? すっごく仲が良かったよ、友達というより恋人に見えた」

「私はノーマル、この子がアブノーマル」


私は由良を指さす。由良はにた~っとネコ目で微笑み、抱き着く。


「アブノーマルでいいよ♪」


ナデシコは大和に姿を戻した。


「やまにぃ、愛良ちゃんの前で堂々と、ナデシコから姿を戻してよかったの?」

「愛良ちゃんにはもう、言っている」

「こ、こら」


弟たちに見られた。由良が私の唇にキスをした。私のファーストキスはお父さん。1歳とか2歳の話だよ。でも、恋人としてのファーストキスはたった今。


愛良ちゃんは「きゃああ」かわいい声を上げ、弟は目のやり場に困り、妹は口を開けている。

――わ、私はレズビアンじゃないからね!




■ 大和の覚悟(語り手:大和)


久しぶりに僕が語る。クスミがこちらの世界に現れた。僕は愛良ちゃんの手を握って逃げる。姉ちゃんや美鈴、それに由良も見つけた。やっぱりつけていたか。電話が鳴った。


「愛良ちゃん、ちょっといい」

「うん」


電話の主は……由良、いや、愛良ちゃんの姉も由良なので、アルムの世界にいる明日谷由良はもう一つの名前、キラアスナからアスナと呼ばせていただく。


「もしもし」

「大和君、大変だよ。そっちの世界にクスミが向かっちゃった。私たちはそっちに行けない」

「う、うん」


アスナは興奮しながら、一気に話しかける。


「アスナ、落ち着いて」

「う、うん、うん、うん」


私に代わりなさい、愛良ちゃんの声が向こうから響く。こっちはココアと呼ばせていただく。


「大和様、愛良とのデートは私も大変、喜ばしく思います」

「う、うん、ココア」

「ところで、大和様、空高く手を掲げ、輝け私の希望とおっしゃってください。姫様が修行を通し、そちらの世界でも変身できるように、力を蓄えましたの」


士鶴ちゃんが――


「ですので、今すぐ変身なさって、クスミを浄化してください。ナデシコ一人でもできますから」

「わかった」


愛良ちゃんが僕をじっと見る。


「盗み聞きしちゃった」

「……う、うん」

「がんばって、大和君」


愛良ちゃんが僕の手を握る。言葉はなかった。


「じゃあ、行ってくる――輝け、私の希望――」


俺は現実で私に代わった。なぜクスミがこちらの世界にやってきたのだろう?


お読みいただきありがとうございます。

次回は久しぶりに大和君が語ります。

愛良ちゃんと付き合って、でれでれな日々を送っているようですが……

そうでもないみたいですね、どういうことでしょうか。


新しい話ができたら、ツイッターで更新情報を出します。

最新情報はツイッター→ @megabi0 で報告します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ