後書きにしたい作り話
((o(( ̄ー ̄))o))「ぬぉぉぉぉお!」
(*`Д´)ノ!!!「てぃ!」
( ̄ー ̄)「と、言うことで」
\( > _ < )/「今度の中二病的テーマは〃超能力〃だぁ」
第一種・物理操作……一段階、物体作用。二段階、物理促進。三段階、現象操作。四段階、視覚効果。五段階、完全操作。
第二種・次元転移……一段階、物体配置。二段階、物理転移。三段階、転移操作。四段階、超越認識。五段階、時空転移。
第三種・浸透干渉……一段階、接触干渉。二段階、間接干渉。三段階、空間浸透。。四段階、浸透操作。五段階、絶対干渉。
以上、三種五段階が現時点で確認されている超能力の系統である。
人類進化学研究所 公式HPより。
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少年はインターネットから収集した情報に再三目を通す際に目付きが鋭く、もしくは悪くなるのを自覚していた。
それでも構うことなく画面上に並べられた文字を自身の目に写す。
今回は少年が昔から知っている研究機関の「公式」と呼ばれるサイトに書き込まれている文面を見ていた。通算何度めになるかわからない回数の睨み合いだ。
「この辺は前と変わってねぇんだな」
一人呟く。
「しかし、まぁ…これを見た何人が本当の話だなんて思うんだかね…超能力なんてもん」
さらに画面を目で追い、時おりクリックしサイトのページを進めた。
「まるで絵空事。実際に目の当たりにしなきゃ信じらんねぇ内容だよな」
口の端を器用に持ち上げて、鼻だけを鳴らすように笑う。
画面に写る文字の羅列は研究機関が公表している「超能力」の説明文だった。
内容はもうだいたい把握していたが、たまに更新されていないか確認していた。
欲しい情報の更新がされた形跡が無いことを確認し、少年はサイトを閉じた。
取り合えず他のサイトも流し見る。
「書いてあることなんてだいたい同じだし、こんな…まるで作り話の方がまだ真実味のあることなんて」
伸びをしながらまた呟いた。そして側に置いてあったノートを手に持つと、
「誰が信じるんだか」
一瞬にして消した。
「もし、信じてるやつがいたとしたら…それは面白半分のやつらか」
考え込むように瞼を閉じて手を組む。
「誰よりも超能力が作り話であることを祈ってる奴なんだろうな」
また一人呟いた。




