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すみません…。小真希をコマキに改名しました。よろしくお願いします。
早く授業終われ!
早く…早く…
キ-ンコ-ン
カ-ンコ-ン♪
『よっしゃ!』
先生…お構いなし!俺は急いで立ち上がり教室のドアを開けた…
『椎名?』
なんだよ!先コ-うぜぇな…
『…はい!』
『何を急いでる!挨拶は?それに、ちゃんと勉強してるか?いつも赤点ギリギリで!ちょっと職員室に来なさい!』
はぁぁぁ…
隆弘に……いない!俺は教室の隅々まで見渡した……ん?綾と春菜のギャル集団がなんか集まっていた。何か企んでいる?……気のせいか。
隆弘…何でこんな時に…
『早くしなさい!』
明日だな…
結局、夕方まで説教された…。
ヤスには言えなかったし、説教部屋には入れられるしで散々だな…
俺は教室に戻り荷物をまとめた。
隆弘…帰ってる。コマキ…何処だぁ…。あれ?綾と春菜の荷物…あれ?まだ結構残ってるんじゃん!
俺の事待ってた?……んな事ないよな。
まぁ一人寂しく帰りますか。
教室を出ようとした時…ふと携帯の点滅に気付いた。
隆弘からメールだ。着信も入ってる!何だよ先に帰りやがって……
・〜・〜・〜・〜・〜・
蒼汰!早く校舎裏に来い!今すぐだ!
隆弘
・〜・〜・〜・〜・〜・
はぁ?どうしたんだ…何があった?隆弘…今、行く!
走って向かった!息を切らせながらひたすら走った。
隆弘…何があった!
不安と緊張が混じり合った状態のまま校舎裏に着いた。
ハァハァ…あれ?隆弘いた!コマキ…静……綾集団?
はぁ?
状況が把握出来ない……でもコマキが泣いてる事だけはすぐに分かった!