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マジナイハ-トが大人にまで広がっていた。俺のガセネタが…
『知ってるよ!マジナイハ-トでしょ?』
少し周りをキョロキョロしながら照れくさそうに話し始める遥。
『会社の同僚から聞いたんだけど、オマジナイのやり方…分からない。だから教えて?』
何か深刻な問題かと思えば…。女ってホントこういうの好きなんだな…。
それに、何か後ろでもぞもぞしてるんだよな…。俺のシャツをギュッと握り、いかにもこれから何かしますって…見なくても分かるな。そんな事を思ってるやさきにピョンと俺の横に…まだシャツは握ったままだ。
『お姉さん?私、小真希って言います。知ってますよ!オマジナイ。まだぁ書いてないんですけど…教えましょうか?』
『ホント?ありがとぉ。』
うぉ!小真希…いかにもご機嫌とりって感じじゃないか…やけにニコニコしやがって…。
まぁいいか…
『おぅ!蒼汰?もぅ済んだ?』
ゲーセンからヒョコっと顔を出す隆弘と静。まるで何事もなかったかの様に現れた。
『うん…』
俺は目で合図。遥と小真希のやり取りを見て…疲れるよ!
何だかんだで姉貴と小真希は意気投合。
『あぁ!お姉さん綺麗ですね!私もマジナイハ-ト好きなんですよぉ!』
そこに静も加わり…女同士楽しく盛り上がっていた。
なにしてんだか…
俺達も店の横に座りボケッと女を見ていた…
『隆弘?』
『ん?』
『このマジナイ信じる?最近かなりきてるけど…』
『まぁ良いんじゃない?当たれば信じるし…当たらなきゃやっぱなって…まだ書いてねぇけど…』
だよな…って言うかガセだぞ!そんな事を思いながら徐々に夕日は沈んでいった…