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『蒼汰、ちょっとプリ撮ってくるな!シ-行くぞ!』
『え…隆弘?』
静は隆弘に引っ張られる様にまたゲーセンに吸い込まれていった…
『蒼汰?誰この人…。』
小真希は遥をジッと見詰める。
俺は小真希の腕を引っ張り…
『とりあえずどっか…隆弘ん所に行ってろ!』耳元で呟いた。
『嫌だぁ!絶対行かない!』
あ〜困ったな…
『蒼汰!誰なん?』
小真希は少し不機嫌そぅに…
嫌な汗が出て来た…
『あなたこそ誰なの?』
遥は涼しげな声のト-ンで小真希に話掛けた。
いかにもムッとした表情をする小真希。そして…睨みながら…
『蒼汰の彼女だけど何か?問題でも?』
な、何言ってんだ…俺達…え?付き合ってたの!
遥は微笑み、小真希の威圧感を跳ね返す様に…
『ふ〜ん。子供つくるなよ!』
小真希は思いもよらぬ言葉に驚き、目がいつもより1.5倍に開いていた。
『なぁ何だよ姉貴!楽しんでんのに、邪魔すんなよ!』
姉貴と言う言葉に反応する小真希…。徐々に俺の後ろに…。一時停止状態に…
椎名 遥24歳 椎名家の長女。父親が子供の頃に他界。母親が働きにでてる間、ずっと俺の事を面倒みてくれた姉。空手の有段者であり、今本気で喧嘩しても多分…かなわないだろう。
『可愛い彼女ね。今度ゆっくり遊びに来なさい!……ね?』
小真希は俺の背中に隠れながら小声て『はぃ!』って…
『それで何?』
俺も仲間といる時に邪魔されて少しイラついていた。
『ん?蒼汰なら知ってるかなって。マジナイハ-ト!』
え?俺達の年代より更に上!大人まで広がったのかよ!