表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/59

第五章 1 いない人



あれ…夢?



また変な人…



何でいつも俺を見てる?何か文句があるんならハッキリ言えよ!



『あなたは、いない人…』



は?




一筋の光が俺の目を照らす…



眩しい…



何なんだよ…



光を手で遮っても貫通…何だこの光!




ガバッ…


布団をめくり上げ、勢いよく起きた。


あ…眩しかったのはこれか…



寝る前にカ-テンを閉め忘れ、朝の日差しに照らされていた。



夢…だよな…



冬なのに体中、汗をかいていた。




俺は…いない人…




『蒼太?朝ご飯だよ?』


ドアの向こうから呼ぶ遥。


『あぁ!』


制服に着替え、とりあえず下に降りる事にした。




リビングに行くと、おかん、そして遥が椅子に座り朝食を食べていた。



『おはよ!』


俺は挨拶をし、遥の隣の椅子に座った。



『蒼太、昨日遅かったねぇ!コマキちゃんと?』


玉子焼きをつつきながら話掛ける遥。朝から鋭い質問をしてきた…



何か嫌な予感…



『あぁ、そうだよ!』


俺は味噌汁を啜りテレビを見ながら軽く流した。


『コマキちゃん、良い子なんだから泣かせちゃダメだよ?』



『はぃはぃ!』


俺がいつ泣かせた?話に付き合ってたら時間がいくらあっても足りない。



そんな時…



テレビ番組で特集がやっていた…


『今日の特集です!この冬人気のマジナイハ-ト、グッズを出している店舗数、急増中!』



あ〜ぁ、すげぇな…



『あ!蒼太知ってる?』


遥…いきなり大声だすなよ…


『なに?』


『これホントに叶うんだって!私の友達も叶ったって!』


『遥、行儀悪いわよ!』


口からポロポロとご飯粒をこぼす遥…。遥はかなりマジナイにハマってる…らしい。



最近、そんな話を良く耳にしていた。実際に……ヤスは叶った…のか?でも、ありえない事が現実化してるのは事実だ…



『私の願い叶ったんですよ!』


『あははっ、良かったですね。では、次の特集です……』


テレビのアナウンサ-軽くあしらわれてるし…





俺の夢から始まったんだよな…。今日の夢も…




俺はいない人…




少し不安はあった。

あんま気にしても始まらないから…とりあえず学校に向かう事にした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ