表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/59

気配を感じた…



振り向くと…

誰もいない…気のせい…




涙を拭い、流れる雲を目で追った。




自由だな…





目を潤わせながら空を見つめる。

何も考えず雲を見つめる。




どの位の時間が足ったのか…






目を瞑り、風を感じる…




風の音、鳥の羽ばたき、グラウンドから聞こえる人の声…


目を瞑るだけで、目では見えない違う世界。俺にはコマキが見える…めちゃ笑顔だな…






コトッ…




コト?コトって何だ?

えぇ…何だろ…




目を徐々に開いた…

そこには想像以上にニコニコしているコマキがいた。



『わぁ!』


俺は思わず少し逃げてしまう。


そんな俺の行動を見て…


『蒼太、逃げないのぉ!』


怒るフリをするコマキ。


『今日のお弁当だよ。はぃ!』





何が起きたんだか全くわからない…


いつからいたんだ?




『あれ?いつからいたん?』


『ん?ずっといたょ?』


『え…えぇ?俺…一人で…だったよなぁ…』


『寝てたじゃん。』



寝てた?気付かぬ内に寝てしまったのか……



『もしかして…昼休み?』


『うん。』




コマキはドアの方を指差した。俺は差した方を見てビックリ!



隆弘達が飯食っていた。ヤス達と…




『蒼太、早く来いよ!食い終わっちゃうだろ?』


『蒼太さん、一緒に食べ…あぁ!隆弘さん、俺のタマゴ焼き!……なおの愛がぁ…』



隆弘は口いっぱいにヤスのタマゴ焼きを頬張りながら手招きした。



皆笑顔だ…

コマキも笑顔だ…




俺はまた視界が歪む…




『おう、今行くぜ!コマキ行くぞ!』


『うん!』




俺の考えすぎだったのか…。でも、繰り返したくはないな。






皆…一生仲良し。

そんなお願いもいいのかもな…




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ