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いつもの様に学校に行き、授業を受けていた。
誰かに夢の事を伝えたくて…
そして昼休み
まずは仲間に話してみる事に…
『なぁなぁ知ってる?マジナイハ-ト!』
『はぃ?何だそれ!』
『知らねぇのかよ!これ、かなり流行ってるんだぜ!』
『……知らねぇ。』
こいつガキの頃からの仲間で中塚 隆弘。いつもク-ルに決めた、グループの一人。手が早く、喧嘩も女も瞬殺だ!
隆弘に言えば大体女に話が回る。マジナイのやり方と注意点を伝え、『必ずやれ!』と念を押した。
そこに徐々に群がるクラスの女達。
『嘘ぉ!ありえなくない?』
『どうせ蒼汰のネタじゃぁん?』
まるで信用ないのか…
その中で興味を持ったのが、やっぱり昔からの連れ…
木村 綾と上村 春菜。占いやらオマジナイがお菓子より好き!
『蒼汰?ホントなん?でも…ね!』
『うっそぉ!やる、やるやるやる!』
目の輝きが違う綾と春菜。ここのクラスのギャル代表の二人が興味持つ…周りのギャルも興味を持つ。計算通りに事が進んだ。
それぞれどんな願いを書いたのかなんて事は知らない。
ただ、俺のガセネタに踊らされてるお前等を見てるのは楽しいな!
その噂は思った以上に広まり、三日もするとクラス、学年を超えて学校中へと広がった。
『マジナイハ-トイケてない!』
『ホントに叶うんかなぁ…。』
声は様々だが、噂はドンドンエスカレートしていった。
俺は、さらにルールを増やし…
ハ-トは大きい方が良い…
するとクラスのバカギャルがとんでもないデカいハ-トを作り始めた。
『これなら凄くない?』
『ていうかダメじゃない?』
俺はそのやり取りを見て思わず吹き出す。一生懸命願いを書く。『彼氏が欲しい!』
あははははっ!
ギャル集団がそのハ-トを一斉に持ち上げた。
ビリッ!グシャ…
だから言わんこっちゃない…。
『あ〜ぁ!もぅ終わりじゃん。』
噂に聞くと、先生達もやってるって…