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『おぃおぃ!コマキ!ちょ…まて…』




 無視かよ…




 バシッ!




 隆弘はヤスの頭をひっぱたいた!


『お前そりゃマズイだろ?仲間だって聞いていい事、悪い事、最低限の常識はもてよ!』


『すんません…。でも、凄く仲いいし…どぅ見ても…。』


 ヤスは俺に深々と頭を下げた。



『いいよ…謝んなくて。実際…付き合ってた訳じゃ…ねえしな。』





『でも、ハッキリ言ってコマキ…可哀想だな…。』


 コマキの親友でもある静。色々と相談も聞いていた。複雑な表情をしていた。



『蒼汰…何かずるいよね!ずっと曖昧な関係で…。コマキいつも言ってたよ?

「蒼汰好きなんだぁ」って!

「でも、蒼汰の気持ち…わからないんだぁ」って…。その話する度に涙目になって…辛いと思うよ?』


『おぃ、シ-!』


『隆弘はいいから!』


 静は真剣な眼差しで俺を見つめた。



『蒼汰?そろそろ楽にさせてあげてよ!コマキ可哀想で見てられない!決めるのは蒼汰だから……。』







 ずるいか…




 放課後になり、皆徐々に帰り始めていた。


『蒼汰?悪いな…静、言い過ぎだよ…ちゃんと言っとくからよ!』


『いいよ…言われて当然だし!そんなんで隆弘達がケンカすんの見たくねえし!』


『そっか…んじゃ先帰るぞ。』


『あぁ、またな。』




 椅子に座ったまま、時間だけが過ぎていった。いつもなら、

「蒼汰!帰るよん♪」とか言ってコマキが来るんだよな…。


 いて当たり前の存在…。いなくなって初めてわかるんだな…。



 考えながら外を眺めていた。




『蒼汰?どしたん?』



 ん?後ろを振り向くと綾がいた。



『あぁ、ちょっとな!』


 綾は俺の前の椅子に座り…


『どしたん?んな落ち込んだ蒼汰見るの初めてじゃん!』



『まぁ、気にすんなゃ!は〜や〜く帰れぇ!』


『……。』



 俺はまた夕陽を見つめた。




『蒼汰?』


『ん!』



 綾は俺の唇にキスをした。




 時間が止まった。ほんの一瞬だった…。




 何で?




『頑張ってね…。』


 綾は足早に教室を出ていった。




 何で?




 綾は……。俺…どうしたらいいんだよ!誰か教えてくれよ…




 頼むよ…





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