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第二章 1 恋心…故に…

 この休みは散々だったな!



 日曜は台風直撃で何処にも行けないし……まぁ、筋肉痛で動けなかったってのが本音だけど…!


 一日たった今日、いつもと変わらない日々が始まった。




 ただ…変わったと言えば…




『何でお前等がいるんだよ!』


『へぇ?いいじゃんねぇ。ヤス?』


『蒼汰さん!そんな気にしないで下さいよぉ。迷惑かけないっすよ!』


 サ-フィンの事がキッカケで、ヤスとなおはお互いの気持ちが通じたのか付き合い始める事になった…。




 そんなん知らねぇよ!




『んで…そっちは?』


『沙耶?うちらはもぅ前から付き合ってるんだぉ!椎名先輩…残念でしたぁ!』


『椎名先輩…すんません。ダメっすよ?沙耶は!』




 だから、知らねぇし!




『……んで?隆弘さん…。アナタ達は?何でいらっしゃるのかしら?』


『ん?楽しいから!なぁ、シ-!』


『うん!皆、一緒だと良いよねぇ。』



 何ニコニコしちゃってんのかねぇ!バカチン軍団め!





 ここの場所は俺の唯一の安らぎの場所なんだ!それなのに…こんなにギャ-ギャ-しやがって!




 昼休みの屋上、台風の後ってのもあり雲一つない気持ちの良い天気!その貴重な時間を……




 何を言っても聞かないバカチン軍団!結局、昼飯は賑やかに…、まぁ楽しければいいのかな?




『蒼汰さん?』


『何だよヤス!』


『ちょ…怒らないで下さいよぉ!』



 ドッと皆の笑いが…


 イジリがいのあるヤス。ヤスのおかげで仲間が増えたって言っても過言ではない。



『冗談だよ、んで…何?』


『言いにくいんですけど……』


『はぃ?じゃ言わなきゃいいじゃん!』


『……はぃ……でも、聞きたい!』


 ヤスは満面の笑みを浮かべる。そして、真相を突いてきた。



『怒らないで下さいよ?』


『あぁ!時と場合によるけど!』


 俺は、コマキの弁当を食べながら耳を傾けた。



『蒼汰さん……ヤバいっすかね!』


『バカ!バカバカバカ!早く言えよ!バカヤス!』


『怒ったぁ!…蒼汰さん…コマキ先輩と付き合ってるんすよねぇ?』




 ぶふぅぅ!




 な、何をいきなり!口に入ってる食べ物全部出しちまったじゃんか!隆弘もろだし…


『マジありえねぇ!飛ばすなよ!』


『お、わりぃ!でも、しょうがねぇだろ?ヤスがさぁ…』






 ……ん?




 何だ?この沈黙は…。




 コマキは静かに俺を見つめる。ヤス 有弥 なお 沙耶、皆俺に注目していた。




『さ、さぁそろそろ戻るかなぁ?教室に…』


 誤魔化そう…コマキも笑って済ますだろ……あれ?弁当…片付けて…目を合わせない…あれ?




『蒼汰のバカ…』




 俯きながら先に階段を下りて行ってしまった。



 おぃおぃ…




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