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『んでさぁ…。』
『話聞くよりイケてなぃ?』
『いぃ!いぃねぇ!』
はぁ…俺の事?ていうか話聞いてなくね?悪い気はしないけど…こいつらは…誰?
『あのぉ…お楽しみ中申し訳ないのですがぁ、アナタ達は何者?』
『あ、ごめんなさぃ!アタシなおでし!』
相馬 なお (そうま なお)16歳 アッシュブラウンカラ-の頭がお気に入りなちっちゃなギャル。
『私は沙耶だぉ!イエィ!』
仲井 沙耶16歳 アイロンでくるくるハネたダ-クブラウンのヘア-と目がまるでパンダ。
『んで俺に何よう?』
『特には…ね!』
『そだね!』
な…。最近の若いもんときたら…親の顔が見てみたい!でも、何で俺の事知ってるんだ?それに、何でここにずっといる?
『ちょっと聞くけど、何で俺の事知ってるんだ?』
『ヤスから聞いたぁ!』
なおはバッグから携帯を取り出し、写メを見せてきた。写メには俺、隆弘、ヤスの写メが…
『お前等…スト-カ-か?ってか、ヤスの友達なん?』
『ちゃうょ!追っ掛けだぁ!』
『違うでしょ!オタクだぉ!』
『ちゃうちゃう、オタフクだぁ!』
こいつらのノリには付いてけない…。見た目は可愛いんだけど…、疲れるかな?でも、ヤスの事知ってるかも…
『違うょぉ!オマジナイだぉ!』
『そぅそれがいぃ!』
……まだ言ってるし。
『あ〜!それは後でやれ!』
『は〜ぃ』
『だ〜ぃ』
だ〜ぃって何だよ!
『そう言えば時間ねぇんだよ!ヤスいつ来る?』
『ヤス?』
なおと沙耶は顔を見合わせた。そして、沙耶は“今思い出した!”ってな顔をし…
『今日休むって言ってたぉ?』
キ-ンコ-ン
カ-ンコ-ン♪
はっ!チャイム…時間を無駄にしてしまった…
『あ〜先生来るぅ!』
『早く入るぉぉ!』
こいつらホント自分流なんだな…
『ヤス、来たら顔出せって伝えといて?頼んだぞ!ミクロキッズ!』
『ミクロ?』
『可愛いじゃん!来たら言っとくぅ!』
ヤス…休みか…。ちょっと困ったな。隆弘に相談してみるか…。
それにしても…特殊系だったな…。おもしれぇけど。