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夢で見るマジナイ…。
同じ様な夢…
不思議なあの人物…
嫌でも記憶に残るこの夢。いつまで続くんだろう…
俺は少し早起きし、学校へ向かった。ヤスとゆっくり話す為に。
街を歩いていると他校の制服を着た女が嫌な噂話をしていた。
『あのオマジナイあるじゃん?何かぁヤバいらしいょ?』
『あ〜知ってるしぃ!めちゃ流行ってるけど、後でヤバい事あるらしいじゃん?』
『そぅなんょ!あたしの友達も、入院したんよ!そのオマジナイのせいかわかんないけど!マジありえなくない?』
マジナイ関係ないっしょ…。だって…ガセだぜ?
ちょっと急ぐか…。早くヤスに言わなきゃこのモヤついた気持ち…落ち着かないな。
1-D
俺は教室のドアの前に立ち、中の様子をうかがう。
まだ来ていない…かな?
教室にはまだ生徒がまばらにいるくらいで、ヤスのいる様子はなかった。時間もあるし少し廊下で待つことにした。
『おはよ〜』
『お前早くねぇ?』
ふっ…皆、若いですなぁ。
徐々に人数が増え、だんだんいにくくなってきた…
そんな時…
『あのぉ椎名先輩ですか?』
俺は“ん?”って振り向き周りを見回した…あれ?
『あのぉ…』
あ…ちっちぇ…。セミロングの外人みたいなアッシュブラウン。142、3の可愛らしい女の子がそこにいた。
俺は一瞬目が点になった。そして、何なんだこの子は…と。
『ん…あぁ椎名先輩ですが何か?』
『やっぱしぃ?当たったぁ!』
……はぃ?
ちっちゃな女の子は友達とキャッキャしながら喜んでいる…。
俺で遊ぶなよ…