表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラブワールド  作者: ササデササ
年下の旦那様
34/64

お菓子ゲットだわ!

「あら、最近は元気がなかったのに、どうしたの? 今日は張り切っているわね」


 仕事中、看護師長さんに声をかけられた。

 攻略サイトで情報を仕入れた私は、少し浮かれていた。

 それは、外から見て判断できるぐらいに、浮き足立っていたらしい。

 ちなみに、ゴーダ君との別居で落ち込んでいたことも、周りには見て取れたらしい。


「はい。ちょっと、自分が何をするべきかが分かったので……」


「そう。それは良かったわね」


 あちゃ~。

 今の言い方だと、人生に悩みぬいて、その後、活路を見出したみたいだ。

 いや、私にとってゴーダ君の存在は人生と言って良いほどでな気がしないでもないけれど、いや、やっぱり大げさだな。

 

 まぁ、良いや。


「はい! ありがとうございます!」


 私は元気良くお礼を言った。




 ラブワールドが私の私生活に影響を与えたのは、この件だけではない。

 なんと、アキコもラブワールドを始めたらしいのだ。

 人妻の癖にだ。

 だから、今まで週1ぐらいだった電話が、今週はほぼ毎日になっていた。

 しきりに、ゴーダ君の件について励ましてくれた。

 

「まだ、全然、終わりじゃないじゃない」

 

 そう言って、励ましてくれた。

 もし、アキコがいなければ、私はラブワールドを去っていたかもしれない。

 それ程までに、1週間前の私は落ち込んでいた。

 



 定例行事となったアキコとの電話も終え、私はログインした。

 ログイン直後、必ず目に入る、マイホームの表札、『スーナとゴーダの家』という文字は、私の心をチクリと刺す。

 でも、チクリ。

 全然、平気。

 

 私はまず、お菓子を貰いにお仕事に出かけた。

 もちろんSランク、1400円を稼ぎ、レベルも上がった。

 今度からは、お注射レベル3の仕事が出来るらしい。

 そう言えば、これもゴーダ君に教えてもらったのよね。

 点滴より、注射が簡単だと、頼りなく教えてくれたのだった。

 今度は点滴に挑戦してみようかな……。

 それはさておき、お菓子、ゲットだわ!

 1仕事=5お菓子みたいだった。

 私は5つのクッキーの箱をもらった。




 次に向かうは、交流エリア、中央公園だ。

 なんでも、ここで、攻略サイト主催のお菓子交換会が開かれているらしい。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ