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Saii  作者: リク
6/10

「いただきます‼」


アレナは元気な声で言った。アデルも手を合わせると、カチカチとフォークやナイフのこすれる音が響いた。


「アデルはお食事のときも手袋をするのね。」


「これですか?」


アデルは革製の黒い手袋をみせた。


「僕は毎日薬品を扱っているので手袋を使うんですが、なにぶん研究室にこもる事も多いもので、していないと落ち着かないんですよ。」


「そうなの。研究は順調なの?」


アレナは両肘をテーブルにつけ興味心身で聞いた。アデルは口元を拭くと言った。


「その件についてなんですが、女王陛下。試作の戦闘員の事でお話が。」


「戦闘員?どうしたの?」


「実は危険対象であると判断し弾圧致しましたテイバ達が、我々に復讐をと近々王国を襲撃するとうような情報が入りました。」


その話にアレナの顔に緊張感が見えていた。


「つきましては、先程申し上げました私の試作品を使わせて頂きたいと。」


「彼等を殺すの?」


しばらくして、アレナは口を開いた。


「・・・いえ。少し痛めつけてやるだけです。」


「そう。それなら構わないわ。でも、出来るなら暴力的な解決がいいわ。」


アレナは安心したように口元を緩めた。


「かしこまりました。では今晩、テイバ達の拠点へ参ります。」


アデルはその言葉を聞くと、残りの食事を手早く済ませ食堂を出て行った。


意識がもどってくるーーーー


私は一体どうなってしまったのだろうかーーーー


自分の身体を動かしてみると、随分動かしていなかったせいか違和感を感じた。周りを触ると、透明な入れ物に入れられているのだろうか。不意に自分の両手を目にした時だった。自分が知っている手じゃない。もっと小さかった。



これはーーー


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