「そして、この僕の永遠の助手になり、この王国の戦闘員として僕の“永遠の盾”になるんだ。」
女はゆっくりと大きな黒い目を開けた。
そして、まるで操り人形のように上半身を起こすと男を見上げた。
「.....誰だ....」
女は高い声に似合わない口調で言った。
「僕の名前はーーーー」
不意に男の深緑の髪が揺れた。その口には笑みが浮かんでいた。
「というわけで、20年前の行方不明のガキ共の居場所の情報が入った。」
金髪の男は分厚い書類を木の大きな円形のテーブルの上に置いた。丈夫そうなテーブルには向かいの男の綺麗に磨かれた靴がのっていた。
「随分たくさんあるな。エヴァン。」
エヴァンに靴の主の男が、面倒くさそうに書類の1枚をつまみ上げて言った。
「当たり前だろ。15年前にボスから頼まれてずっと情報集めてたんだから。ていうか、この仕事もともとあんたらの頼まれごとだろ?そもそも、俺が組織入る前の仕事だろ〜〜〜⁉」
男の態度にエヴァンは頭を抱えてしまった。
「まあまあまあ。落ち着きなよ、エヴァン。ソーエンもいよいよボスの依頼本番だよ〜。」
今度はエヴァンの右隣に座る男が楽しそうに言った。
「なるほどねぇ。この男が主犯てとこかあ。」
男もある写真を取り上げると、写真に写った男を見た。
そこには、緑色の髪を右眼に被せた編み上げの男が写っていた。少し目尻が下がった目は心なしかこちらを意識しているように感じた。