新堕落論
貧者には、永久に、富は分配されない。
手取りの給料は、18歳で、13万~18万、それ以下があることはあっても、
それ以上になることはない。
なぜなら、貧者が、金を手にすれば、働かなくなるからだ。
ゆえに、富み持つ者たちは、
貧者に金を渡さない。落とさない。分配するわけがない。
貧者が、生活に余裕あるだけの金額を一度に、もしくは、少しずつでも得ることができれば、
果たして、貧者は、今のように、あせくせ、毎日、必死になって働くだろうか?
二億の生涯賃金を手にすれば、
貧者は、もはや、その会社に忠義をもって、働くことはしないだろう。
ゆえに、富豪は、貧しい者に、一定の自由と秩序を乱さない程度の金を、
それだけの金しか、一生、永遠に、貧しい者に落とさない。
そして、美辞麗句。
忠義、義理、人情、感謝…社畜として、飼い続けるわけだ。
畑を耕す者が、必要だからだ。
腹が肥えた男は、もはや、畑を耕すまい。
あるかないかの、その匙加減が、重要なのだ。
これが、世間の定理だ。
富む者は、さらに富み、
貧しい者は、永遠に、貧しい。
蜘蛛の糸などない。
あるのは、よどみに浮かぶ、
哀れで、粗末な人生ばかりだ。