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王弟殿下と禿の詩

抜けていく髪よ 抜けていく髪よ

櫛の歯だけが通り過ぎていく

抜けていく髪よ

遠いとこから抜けていく

このふさふさを このふさふさを

何時の日か戻さん

暖かき長髪の 髪型


抜けていく髪よ 抜けていく髪よ

生え際だけが追いかけていく

抜けていく髪よ

一人鏡で落ちていく

この目の汗を この目の汗を

何時の日か止めん

緑なす黒髪の そよかぜ


抜けていく髪よ 抜けていく髪よ

息吹と共に 抜け落ちていく

抜けていく髪よ

誰も判らぬ我が心

抜けていく髪よ

この空しさを この空しさを

何時の日か語らん

新しき芽生えなき ふさふさ





すまん、調子に乗って綴ってしまった(by作者)

「前書きで不快な歌が流れた気がする。」

王弟殿下(はげ)それは気のせいで御座いましょう。」

「大方作者(よっぱらい)が呑みながら作った戯れ歌だろう。不愉快だ!憎しみで世界が滅ぼせるならば今ここで滅ぼせそうだ・・・・・・・・・」




今作者が飲んでいるのは日本酒らしいぞー。何でパソコンの前に活イカと新秋刀魚の御造りがあるのー(by酒精神)

酒精神、一献やるかい?(by作者)

やるー!そっちの【澤乃○純米辛口】あけてー(by酒精神)



はらり~



「王弟殿下も切羽詰っているねぇ・・・・」

「禿げたらそれは自然の摂理、そのときに禿げすら受け入れられる風格を作れない己が悪い。」

馬族戦士(モヒカン)さんは禿げたらどうするの?」

「黒髪の少年よ、禿げたらそれに合う髪型をすればよいだけだ。我等が族長(騎馬公)みたいに剃りあげて残った髪を結うのも一つの手だ。因みに我等が族長(騎馬公)は禿ではないぞ。あれは毎朝女衆に剃り上げてもらって整えて貰っているのだ。前に自慢の一房を剃りとられてしまったときがあってなぁ・・・・・・」

「その時は如何したんです?」

「その一房を頭飾りにした帽子を作っていたんだが・・・・・・・・・・・末王女(当時三歳)が帽子を奪い取ったのだから・・・・・・・・見事なつるつる頭が・・・・・・・・・・・・・・あの時は爆笑だったぞ!」

「子供ってときに残酷な事をするからなぁ・・・・・・」

「むごいかも・・・・・・・・」

「周りにいた貴族たちも笑いを堪えるのに忙しかったぞ。その中で末王女が『つるつるつるつる』と頭をぺちぺちするし・・・・・・・・・その時に腹筋が筋肉痛となったものは沢山いるだろうよ。」

「騎馬公も怒るに怒れなかったでしょうねぇ・・・・・・」

「その後に騎馬公は剃りあげた頭に鉢金を巻いた騎馬戦士の装いをしはじめた。」

「そういえば、騎馬戦士の装いのほかにも平服はありますものねぇ・・・・・」



はらり~



我々は旅をしているのだがまとまって旅をしていると威圧的になるということで街道を前後したり側道を利用したりで多少ばらけているのである。

まぁ、ちょっとした盗賊くらいならばどれもこれも自力で撃退するのだが・・・・・・・・・・・・

時々見かける、四散した無残な死体は何だろう?


「あれは、炸裂弾ですね。前に農園公の荷馬車部隊が護身用として持ち込んだ話していたじゃないですか、どう見てもそれっぽいですねぇ・・・・・」

「うわぁ、そのまま放置とか美観というものを考えてほしいものだよ。」

「だんな、そっちが問題なんですか?」

「そりゃ、そうだろう、盗賊を潰すのは別に問題ない。誰かがやらないと被害が出るしな、其処までは自衛として認められているし場所によったら報奨金が出るところもある。其処の自由戦士はそれで道中の路銀稼ぎしているくらいだしな。」

「路銀稼ぎとは露骨な表現は・・・・・・・・ 確かに否定できないですが・・・・・・・」

「ついでだから、その村にも寄って取り立てるとするか(ニヤリ」

「・・・・・・・・・・そこまでは・・・・・・・・ 一応仲間たちにはこの村のことを教えておきましたので次盗賊が出たときは自力で何とかしてもらいましょうと思ってますが。」

「結構、根に持っているじゃない。」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「四席、この炸裂弾って手軽に手に入るのか?」

「扱いが難しいので作るものは少ないはずですが・・・・・・・・・・・・・・・すぐに暴発するし、魔術師が道楽で作る程度でしょうかね・・・・・・・・・・・戦争で使う事もありますが兵士達が怖がって持とうとしないし・・・・・・・」

「四席、守護辺境伯家魔術師団で作ってないか?」

「多少在庫はあるんじゃないですか?野山を荒らす害獣を追い払うために使ってますから。」

「後で売ってくれ。」

「それは流石に即答できませんねぇ・・・・・危険ですから。」

「うむ。」


この自由戦士はどこまで武装すれば気がすむのだろう?

長剣の他にも短剣を何本か隠し持っているし、靴なんかにも隠し刃が仕込んであった気がする・・・・・・・・

その上炸裂弾?

どんだけ一人軍隊をする積りだ。


「王室顧問様?俺は其処まで戦力過多じゃないですよ。其処の孤児娘達の半分も火力はありませんから。」

「こっちもこっちで火力重視だし・・・・・・・・・」

「えー!火力ないよぉ!氷結呪文だし・・・・・・」「こっちは電撃。」「精神崩壊呪文だし!」

「それは流石に危険すぎるから俺の許可なく使うなよ。」


王弟殿下(はげ)が孤児娘達の魔法の杖(攻撃用)の使用を禁止してしまった。

まぁ、麻痺呪文とかの指輪があるからそれを使えばよいか・・・・・・・・・・

動けなくして獣の餌とか・・・・・・・・

「そっちのほうがえぐいわ!!」


王弟殿下(はげ)の肝は小さい、だから抜け毛がとまらない・・・・・・・・・・・


はらり~



それから数日後、道の掃除をしてくれているのが農園公の荷馬車部隊ではなくなったようだ。

どうみても叩き潰されたような跡とか投げ飛ばされている跡が見受けられる。


「あははははっ!楽しいなぁ人間砲弾。」

「今度こそ俺が最高記録出して今夜の酒代を出させるぞ!」

「馬鹿言ってんじゃないよ!俺が一番また取るから・・・・・・・・・」


「きゃー、かっこいい!もっと高くはでになげてぇ☆」

「まかせとけ!」


びゅーん!


ごぐしゃ!


「まだまだ甘いね、人間砲弾とはこうやるもんだよ!」


どびゅーん!!


がしゃ!


「わー、大使夫人すごーい!」「どこまで飛んだか判らないけど」

「これじゃ、記録取れないんですが・・・・・・・・・」



其処にいるのは極北の蛮族達である。素手で叩きのめした盗賊達をどれだけ遠くに放り投げるか遊んでいるようだった・・・・・・・・

えっと、極北の何をしているのかね?

「ああ、王室顧問の大将じゃないですかい!さっき盗賊を捕まえたから、どこまで飛ばす事ができるか遊んでいたんですよ。」



びゅーーん!

「おお、若いから良く飛ぶなぁ!おじちゃん今じゃそんなに勢いないよ。」

シモネタかますなぁ!!


思わず神秘緋金属張扇(オリハリセン)で極北戦士の一人を殴り飛ばしてしまった。

おおっ!良く飛ぶなぁ・・・・


「結構良い記録出てるけど、道具使っているから参考記録だね。」

「あっ!極北戦士おっさんが戻ってきた。」

「元気だねぇ・・・・・」


そりゃ、神秘緋金属張扇(オリハリセン)では打撃与えられないから。

「俺は砲弾じゃねぇぇぇぇぇl!!」

「いい弾だったのに。」

「人権はないのか?」

「可愛い私の娘達の前でシモネタかます奴にはない!!」



「ねぇねぇ、若いと何が良く飛ぶの?」

ほら、聞いてやがるし・・・・・・・・・・

「え、えっと・・・・・・・・」

若い極北戦士が混乱しているぞ。

「それはね、・・・・・・・・・」

性愛神殿の信徒さん、詳しく説明しなくても・・・・・・・・・・・


若い極北戦士は逃げ出した・・・・・・・・・・

若いって良いなぁ・・・・・・


「御主人様?盗賊が逃げ出してますけど・・・・・・・・・・・・」

「おーい!孤児娘達、麻痺の呪文で逃げた盗賊をやっちゃって。」

「「「はいっ!」」」


ばりばりばりばり~☆


盗賊たちは効き目がないようだ。

あれ?


「四席、分析呪文かけてもらえる?」


その間にも人外戦士が走って捕まえている。

捕まえた盗賊を見てみると・・・・・・・・・・


「ぶはははっ!!ちょっ!これは酷い・・・・・・・」

四席が爆笑している・・・・・・・・・

何がどうしたんだろう?


「どうしたんですか?」

「ぶわはははははっ!!ちょっと、皆にも見えるようにするから・・・・・・・・・わははははははははっ!!」

四席は笑い転げながら・・・・・・・分析呪文を全体表示してくれた。





分析結果


固体名:盗賊その一

能力表記(略)

現在状況:麻痺(股間部分)(インポテンツ)

属性:(略)





うわぁ・・・・・・・・・・麻痺(股間部分)(インポテンツ)これは酷い・・・・・・・・・・

「げひゃひゃひゃひゃ・・・・・・・・これは酷い。」

「男として終わったな。はははははっ・・・・・・・」

「孤児娘たちこれは酷いよ・・・・・・・・・わはははははっ!」


笑い転げる極北戦士たち、人外達は・・・・・・・・多少引き気味だ。

それが普通だから・・・・・・・・

そして孤児娘達は


「・・・・・・・・・・・・・///」

結果を見て顔を真っ赤にしている。そりゃ年頃の娘さんが麻痺(股間部分)(インポテンツ)なんて言葉を知っていても実際自分が巻き起こすなんて事ないだろうしね・・・・・・・・・・

私が肩をたたくと孤児娘達は真っ赤にして私の背後に隠れる。


性愛神殿の信徒達も悪乗りして、ほらほらとチラ見せするのだが盗賊達の股間に反応はない。

周りの極北戦士や人外達の股間は手で押さえられて前かがみなのに・・・・・・・・・・・


「ご主人様は見ないでください!」

孤児姉に目をふさがれてしまった。


「あらあら、やきもちなんて可愛いわねぇ・・・・・」

「孤児姉ちゃん、味見くらいはするけどとらないから心配しなくて良いのよ。」

「・・・・・・・///」


あのぅ、私は孤児姉のものと言う前提なんでしょうか?

怖くて聞けなかった。




はらり~はらり~


「俺、この非常識の群れを抑える自信がない。」

「あのぅ、王弟殿下?俺も入っているのですか?」

「自由戦士君は比較的まともなんだろうけど、抑えきれるか?」

「無理。」

「おいらも非常識陣に入れないでくださいよ。」

「孤児弟か・・・・・・・・お前も苦労するなぁ・・・・」

「もう慣れました。」

「こんな若いのに・・・・・・・・・・」


はらり~ はらり~


盗賊「いっそ殺せ!!」「せめて全体表示は勘弁してください。」「この糞あま!後で犯してやる!!」

「たて!たつんだ!じょー!!」

「お前等人として大事なものを忘れてないか?」


盗賊達に言われてもねぇ・・・・・

「同じ男としてもう少し・・・・・・・・」

だってやったのは彼女達だし、下半身で犯罪起こす奴がいると下半身の楽しみが規制されるからねぇ・・・・・・


「だからって、これは酷すぎる・・・・・・・」「立たない、俺の大棍棒が・・・・・・」


計測:椎の実。


ああ、そうそう。このまま街まで連行して晒し者にしてあげるから。


「「「やめてぇ!!」」」


次の街ではこの盗賊達はインポである事をばらされて住民達の笑いの種を提供したのであった。


「うむ、民草共が笑えるということは大事な事である。」

「だんなだんな、色々な意味で酷いオチですから・・・・・・・」

「御主人様、どうせならばあの盗賊どもの自称大棍棒のサイズも分析して表示してもらいましょうか?」

「流石にそれは同じ男として・・・・・・・・」

「四席様お願いいたします。」



結局、棍棒(自称)の大きさも表示されてしまうこととなってしまった盗賊達。

ところで性癖とかもさらす必要あったのかね?


「ついでですから。」


四席が良い笑顔をしている。


住民達も指差して笑っている・・・・・・・・女性陣も顔を顰める振りをしてクスクス笑っているし・・・・・・・


「ひどい・・・・・・・・・・」

「いっそ殺して・・・・・・・・」

「俺達が何をしたんだ!」




盗賊行為だろ。

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