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孤児弟と性愛神殿

あらすじなんて語ったところで判ってくれる者がないので



性愛神殿祈りの間。

俺は俺の傷を癒すために連れてこられた・・・・・・・・

其処にいた男娼神官たちが俺のために身命を削って祈りを捧げる・・・・・・・・


なんでだよ!なんでだんだよ!!

腐れ神!どうしてこんな全うな奴の願いを聞いてしまうんだよ!!


それはね君に幸せになって欲しいという願いを彼らが魂すら賭けて願ったからだよ(by性愛神)



俺は願いを拒絶する 俺は神を拒絶する。俺は彼らを拒絶する・・・・・・・・・・

俺が願うは彼らがの幸い 俺が願うは弟妹どもの幸い 俺が願うは誰かの幸い

俺の幸いという願いならば全て拒絶する

俺に対する願いの欠片があるならば誰か不幸な奴に回してくれ!!

この馬鹿共が自分が不幸なのにどうしてどうして俺に対して願いをかける・・・・・・・・・・・


くそったれがぁぁぁぁぁぁーーーーー!!



大馬鹿野郎が・・・・・・・・・・・こいつらの願いを無碍にしやがって・・・・・・・・・・・お前は神に見捨てられても良いのか?(by性愛神)


かまうもんか!!

ほんと世界には幸せになって欲しい者と幸せになるべきものがいるんだから!!

俺はそいつらの後でいい!!

この節穴の出来損ないの(以下罵詈雑言)

私は幼女の助けを求める声に心当たりがありすぎる・・・・・・・・・・


とりあえずは孤児院に行こうか・・・・・・・・・・・

「賢者様、わたしはどこに?」

「幼い子、君は王室の孤児院に行くことになる。私も万能ではないから、君の兄妹分を助ける事ができなかったしな・・・・・・・・・・・それでも其処ならば君が飢える事も怖い思いすることもない・・・・・・・・・・・」

「どうしてたすけてくれようとするの?」

「私の弟子の黒髪の孤児弟がお前の事を神に喧嘩を売ってでも助けると宣言したからだよ。この迂闊な孤児弟の事だ、ろくに何も考えずに宣言したのだろう。師匠にして主人である私は尻拭いをしなければならないというわけだ・・・・・・・・・」



わけが判らないという顔をする幼女に

「多分君の兄弟分は孤児院に行けば手がかりがあるよ・・・・・・・」


幼女は黙ってついてくる。

その手は孤児弟に握られて安心しているようだ・・・・・・・・・・・・・


「孤児弟は幼女限定でもてるようだな。」

「弟は弟妹どもに頼られていますから・・・・・・・・・」

「末王女も懐いていたしなぁ・・・・・・・・・・」

「お兄ちゃんしてますからねぇ・・・・・」


そして孤児院へとつく・・・・・・・・・・・・



馬族戦士(モヒカン)奴隷戦士(はだがくさり)極北戦士(けがわのふく)なんて悪役っぽい者ばかりなんだ・・・・・・・・・・・


孤児院に連れてこられた幼女は唖然として自分も売られたのかと思ったのだが・・・・・・・・・・

其処にいる子供たちが健やかでいる様子を見て怪訝そうにしている・・・・・・・・・



その様子がわかるよ、一見怪しい者ばかりしかいないからねぇ・・・・・・・

ところで極北戦士如何しているのかね?


「王室顧問殿ではないですか、ここは良いですねぇ・・・・・酒合戦で張り合うことができる者に事欠かないし酒が旨い・・・・・・・・・・・・そして、女性達が綺麗で気立てが良い・・・・・・・・・・極北の熊殺し(大使夫人)と大違いだ・・・・・・・・・」


幼女には理解できなかったようだが・・・・・・・・・・あきれ果ててしまっている。

極光神さま粛清許可願います。


うむ、ここまで恥をさらす馬鹿に遠慮は無用!後で国許の女性たちに伝えておこう。(by極光神)


「えっ!えっ!」

「お前等子供らの前で何さらしていんだぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!」

どげしっ!!


私は神秘緋金属張扇(オリハリセン)で其処で酒盛りしてる馬鹿どもを粛清する!!


あべしっ! だの ひでぶっ! だの  たわばっ!


だの言いながら遠く消えていく・・・・・・・・・・

馬鹿の粛清は終わった・・・・・・・・・・荒野の民や奴隷戦士団についてはそっちの女性陣に伝えておこう・・・・・・・・


「ひでぇ・・・・・・・・」だの「鬼だ・・・・・・・・・・・・」声が聞こえるが気にしない。

残った、男達にこのよう所の連れがいないかと聞くと・・・・・・・・・孤児院で保護されている事を聞く・・・・・・・・・・・


孤児院に入ると、暖炉のそばで見慣れない子供たちが一団となって寝ているのが判る・・・・・・・・・


それを見た幼女はその幼児団子に突進して、心配しただのばかぁ!だのと無双状態で叩きのめす・・・・・・・

団子幼児たちも幼女が無事であったのを受けて泣きながら喜んだり、殴り返したり、抱きついたりしている・・・・・・・・・・


よかったよかった・・・・・・・・・・・


そういえば、幼女が言うにはおにーちゃんなる人物がいたはずだが・・・・・・・・・・・


「それならば性愛神殿で治療していますわ。」

女衆の一人が言う。訳を聞くに

「アノコは馬鹿みたいに自分の体を省みないで無理をしていましたから・・・・・・・」

と口を濁す。

子供らの前で言う事ではないだろうから・・・・・・・・・・しかも、院長とか麦秋老がついているから心配なかろう・・・・・・・


後は、この子等の兄弟分を見つけて弔ってやるか・・・・・・・・・

チビ共に兄妹分を置いていった場所を聞くとしよう・・・・・・・・・・


「それならば馬族戦士(モヒカン)さんが聞き出して手のものを差し出しているはずですわ・・・・・・・・・」

馬族戦士(モヒカン)の分際でちゃんと仕事できるではないか・・・・・・・・


「御主人様?一応忘れ去られているとは思いますが馬族戦士(モヒカン)様は子爵で荒野の民の族長代理の一人だったはずですが・・・・・・・・・」

そうだった、あれで子爵というのは詐欺みたいな気がすれるが実はそうだったんだよなぁ・・・・・・・・・

でも、ちゃんと自分の名乗りをして保護するといったのかなぁ・・・・・・・


「いってないです。王都に行くといった私達にじゃぁつれていこうおらおらのっていけがきども、げへへ・・・・・・おれたちはやさしいからあんしんしなぁ・・・・・としかいってないです。」


・・・・・・・・・・・・

「だんな、荒野の民ってこんなのばかりですか?」

「お前自分の家族をそう悪く言う者じゃない。あれはあの馬鹿だけだ!そうだと信じたい・・・・・・・・・・・一応あれが次期公爵候補なんだというのは知っていたが・・・・・・・・・」

「あのぅ、賢者様?あの人たちは良い人だったのですか?」

「そうだよ、幼女君に脅かすような事をしてしまってごめんね・・・・・・・・・後できつく言っておくから・・・・・・・・天幕の女衆に・・・・・・・・」



「王室顧問様それは後生だから」とか「むごい」だの「ひとでなし」とか言われるが子供に対して脅すように連れ去る者がどこにいる!!


まぁ、怨嗟の声が出ているが女衆もこのやり取りでどんな風に子供達を保護したか理解したらしく!

麺棒片手に男達ににらみを利かす!



まぁ、子供たちが無事とは言えないが保護されてよかった・・・・・・・・・・・



「さて、孤児弟。君は子供たちが無事に保護された事を確認した。つぎはどうする?」

私は教師役として意地悪な質問をすると、

「おいらは、この子達の親がいるならば親も保護したい・・・・・・・・・・一言文句言わないと気がすまない!」


捨てられた身としては捨てる親に文句を言いたいのだろうな・・・・・・・・理解した。

わかっているか?親を保護するということはその領主に喧嘩を売るに等しいという事を・・・・・・・・・

性愛神は小さな男の叫びを聞いた。

どうしたものかと・・・・・・・・・・


性愛神の信者たちは自らの身命を差し出してこの男の幸いを願っている。

小さな男はそんなもの入らないと突っぱね、自分を生贄にして信者や自分の兄妹分を助けてくれと願う・・・・・・・・


どちらをうけるべきだろうか?


どちらも自殺願望丸出しなんだがどっちの願いも利他の願いだ。

玉虫色の解決法なんてあるかなと悩むのだが、そうだと思いつく。




おまえら、願いが自分勝手すぎだ!!   

叶えてやるが、代償代わりに呪いをかけてやろう。

お前等三人はお互いの痛みを共有しろ。

それは偽善の報いだ。



あと、小さな男。君の落し物だ・・・・・・・・・・・大事にするが良い・・・・・・・・・・・



我は小さな男が途中で見捨てざるを得なかった小さな骸を5つおろしてやった。

おや?一つ二つ息があるのがあるな?

しぶとい事だ・・・・・・・・・・・


骸の中に生きようとしているのを見つけた小さな男は慶び我に感謝をして、大きな声で助けを求める!!

我が忠実なる男娼どもは命を削り受け渡す秘術を持って幼子達に生きよと問いかけるし、娼婦たちは薬湯や食べ物を与え命の炎を再び燃やそうと試みる・・・・・・・・・・



我が神殿に通う忠実なる信徒たちは神殿の中で小さな命が消えようとしているのを見て有り余った精力を祭司達の助けを借りて分け与えているし、王室顧問の助けを借りて今の境涯にいる元街娼達は円陣を組んで我が神術を唱え命を分け与える。


百を超える人たちの助けを借りて、冥界の淵から助かった命がある・・・・・・・・・・・・

其処にいた全ての人達は小さな子供たちが助かった事に喜び、小さな男は人々に地に臥すほどに頭を垂れて感謝をする。



助けられなかった命があるのに助かった命を喜ぶとは人の子というものは不平等な者だな・・・・・・・・・・




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