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田舎貴族と雪隠事務長

あらすじ 事務官長は下痢ピー 流石にもらすかと思ったが何とか持ちこたえたようだ・・・・・・・・ 漏らされたら話の続き書くの嫌になるなぁ・・・・・おっさんの脱糞シーンなんて(by作者)



69話目だからあいなめとかって話を持っていくべきだったか?

「王室顧問、事務官長を持ち帰ってもよいか?」

開口一番麦秋老の率直な問い。婉曲表現を好まないこの老傑らしい問いかけである。

私も

「持ち帰っても良いですけど、せめておなかのものを出し切るまで待ちましょう。」

事務官長の体調を案じる答えをする。


ふむ

と応える麦秋老に田舎貴族共もそうだなと納得する。


王都のとある酒場の一室。

酔いつぶれてお腹を下した事務官長が養生中である。

この場で流石に酒を飲むものもなく皆で茶を喫している。

老を初めとする一団は強行軍の疲れが見え、一度休んだほうが宜しいだろう。


護衛の兵隊達は麦秋辺境伯屋敷等に詰めているだろうから、皆して其処に移るのも選択肢としてありか。

もう一度くらいは王宮にて話し合いがあるだろうし其れまでの間に無体されないとも限らない。


面子を潰された王妃とか仕事の手が足りない官僚とか・・・・・・・・・・・

国王に宰相が手綱を握っているとは思うのだがとち狂った者と言うのはどこにでも居るものだ。

此処だと守るには手狭だし民草に迷惑をかけるのは貴族として宜しくない。


「一度麦秋領屋敷に世話になって宜しいですか?もう一度くらい呼び出しがあるでしょうから。安全そうなところに移しておきたいのですが?」

「うむ、わかった。」

「王室顧問ならば安全そうな場所を色々伝手があるのではないか?性愛神殿とか・・・・・・・・」

「其れは田舎豪族君の好みだろう。行くのは構わんが故郷に帰ったとき君の奥方に夕飯は茹でた干草しかもらえなくなっても責任持てないぞ。」

「大丈夫、田舎豪族の奥方はそんなことはしない。優しいから腕の一本くらいで許してくれるよ。後に引くことはない・・・・・・・」


青ざめる田舎豪族、心当たりがあるのか?

まぁ、私の感知するところではないのだが・・・・・・・

孤児弟に命じ支払いを心づけ込みで払わせ、麦秋屋敷に向かう・・・・・・・・・

事務官長は戸板送りである・・・・・・まるで死人の扱いだな・・・・・・・・


「ううっ・・・・まだ生きてますって・・・・・・」

二日酔いと腹部の打撃とどちらがダメージ大きいのだろうか?



ぴー




麦秋屋敷にて我等一同は今後のことについて相談をする。

麦秋伯以下ド田舎連合は


「ド田舎言うな!!」


とりあえずは事務官長の無事を確認して迎えに来たことを固持してもらおう。

私兵団も護衛と言い張って貰って・・・・・・・・・・・・

有耶無耶にするか。


「宜しくないな。王室の配下に対する扱いのまずさは糾弾しないと。」

「事務官長を守るために壁の染みになった事務官とその家族も保護しないと・・・・・・」

「そっちは、我が友である財務官が手を回している。宰相閣下も気にかけているから大丈夫だろう。後で見舞いには行かないといけないが・・・・・・・・・」

「そっちは心配ないならば、事務官長の無事だけを願えば大丈夫だな。」

「転属でも良いから復職すれば丸く収まるのだが、其れは無理だろう。王妃の首をもってしても関わりたくないと言い切ったからなぁ・・・・・・」

「あれに其処まで言わせるとは何をしたんだ王妃?」

「あいつは温厚そのものなのに・・・・・・・・」


「仕事しないで孤児娘たちを着飾らせて遊んでいたらしい・・・・・・・・・・・」

「王妃を監禁して仕事させろ!!」

「また謹慎するのが落ちでは?」


議論は堂々巡り 結局は堂々として行き当たりばったりと言うのが結論だった。


ところで事務官長は?



















雪隠詰めにされていた・・・・・・・・(文字通り)

「もう酒なんて飲まないぞ!」


みっかともたないだろーねー(by酒精神)

麦の海が続く麦秋地方、其処の領主たる麦秋辺境伯府。

王都より移住してきた親子が保護されている。


親子の家長たる元王妃付事務官長は王都からの召喚状を持った兵士に囚われてしまっている。


一日千秋か・・・・・・・・・・この思いを言葉にするならばこれがしっくりと来る。

どうか無事でいてください。

どの神に祈ればよいのかわからないが親子は必死に祈る。


祈りが通じたのかある日、王都からの伝令が来る。

事務官長からの簡潔な一文。


我無事 今王室顧問のところに寄宿している。暫くしたら戻る。


簡潔な文章、でも必要なことはつづられている。

さぁ、帰ってくる前に家を片さないと・・・・・・・・・・・・

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