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天幕と補佐見習

あらすじ 荒野の民の天幕にて一夜を過ごす王室顧問一行、夜はお楽しみ☆ 補佐見習のドキドキタイムだぞ☆ ちなみにワシは補佐見習は手を出さないほうに賭けている。(by厨房神)


俺は手を出して抜かず三発(by照明神)

・・・・・・・・・・(以下神々が賭けをしていて収集不能。)


寺銭位払えよな。

夜が明けて暁星が夜空を駆ける頃、荒野の民は祈りの声を響かせる。

大地と風と数多の命に感謝を捧げる古い古い祷りの唱を


遠く星辰の彼方に消えていく魂を思い、大地に融けていった身体を思い、風に流された詩を思う。

彼らの世界では命は魂と身体と詩で成り立っていると考えられている。


私達も祷りの声に目を覚ますが祈りの時間を邪魔しないように静かにただずむ。

娘達は孤児院でも聞いている馴染みの深い唄を邪魔しないように目をつぶっている。



祈りはすぐに終わる。

竈番を除いて我等は補佐見習夫妻の天幕を覗く。もちろん出来ているかいないか賭けの結果を知るためである。

「どれどれ、私達の可愛い傷跡娘が無事補佐見習を手にいれることが出来たか見てみますか・・・・・・・・・」

「手を出しているんじゃないぞ・・・・・・・ なけなしの銀貨一枚が・・・・・」

「大丈夫ですわ、傷跡娘が襲っているはずだから。」「いや、補佐見習が若さと性欲をもてあましているから・・・」



天幕の中は身支度を整えた二人がいた。

情事の香りがないところを見ると何もなかったようだ・・・・・・

悲喜交々の声が上がり続ける!!


「お前等いい加減にしろよな!!いくら俺でもこの状況で傷跡娘を抱けないだろう。」

「二人きりなら抱くのか?」「うっ!」


「・・・・・・・・・・ぬくもりは暖かかった、手のひらは優しくなでてくれた、胸はどきどきしていた・・・・・・・」


「ごくっ!」

「彼は重たかった・・・・・・・・・・・ そして痛かった・・・・・・・・・」

「えっ!!ちょ、俺は無実だ!!」

「それからそれから?」

「こらっ!傷跡娘!なにを・・・・・・・・むごごっ!!」

「・・・・・・・・・でも、うれしかった・・・・・・何度もあたしの名前を呼んでくれた・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・で、やったの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・腕枕して貰ってあいた手で頭をなでて貰って、寝ぼけて蹴られて覆いかぶさられただけ。」

「でも、名前何度も呼ぶって?」

「それは、けられて目が覚めた私を案じて大丈夫かと何度も呼びかけてくれた。彼はいつも私を見てくれている。それが嬉しい・・・・・・・・・・」


「けっ!」「ちっ!」

結局はダメだったと・・・・・・・・・・


「で、補佐見習。君は耐え切ったようだが、口付位はしたのだろうな?」

「・・・・・・・・・・・・・///」

「・・・・・・・・・・・・・・・してほしかった///」

真っ赤になる二人。したのかしてないのかは判らないが想像したらしい。初心な奴等だ。

多分していないのだろう。


ほらほら、負けた諸君は私に払うが良いぞ!

うははははっ!今朝は儲けたぞ!!


「・・・・・・・・・・賢者様、私達だしに賭けしてたの?」

「有体言えばそうなる。荒野の民の大半は君達が出来て盛っている事を期待していたようだがな。」

「・・・・・・・・・・・///」

「賢者様よ、勿論俺たちに払うもんがあるよな?」

「なにをかね?」

「そりゃ、俺たちで儲けたんだから礼くらいあっても良いだろ?言葉じゃなくて銀貨でよろしく。」

「仕方ないなぁ・・・・・・・・・ほれ!」

「まいどあり!傷跡娘、臨時収入だ!夜にでも旨いもの食べようぜ!!」

「・・・・・・・・(こくり」

「なにがたべたい?」

「・・・・・・・・・・・補佐見習が食べたい者ならば何でも・・・・・・」

「そっか、前に行った酒場なんて如何だ?」

「・・・・・・・・(こくり」


「この後の展開としては食後に傷跡娘を味わいたいとか・・・・・・・」

「暑くて見てらんないね。」「誰か氷系の魔法使えるものいなかったかしら?」

「呪い師は孤児院のほうだしなぁ・・・・・」

「宮廷魔術師を呼んでくる?」「それよりも人外公の所から雪女借りてくるとか?」

「「ああ、あついあつい!!」」

荒野の民も孤児娘達も手をパタパタして暑い暑いと意思表示している。

お前等露骨過ぎるぞ。



うむ、信じていたぞ。好きな子だからって安易に手を出さない紳士だと(by馬族守護神)

ちっ!へたれが!(by照明神)

傷跡娘のほうが襲ってくるかと思っていたのに・・・・・(by岩石神)

だから言ったでしょ、この子達は初心なんだからのんびりすすめるのよって(by河川神)

折角、身体の相性良くなるように祝福したのになぁ・・・・・(性愛神)

だめよ、補佐見習は孤児弟と・・・・(by文芸神)

違うわ!補佐見習は法務副長とでしょ!(by芸術神)

どうしてお前等腐った発言しか出来ないのだ?(by発酵神)

いつも腐っている貴方に言われたくないわ!!(by文芸神&芸術神)

・・・・・・・・・・・・以下神々の雑談。


補佐見習はからかい続ける我々に対して怒りを感じたらしく、大天幕の隅においてある神秘緋金属張扇(オリハリセン)を掴むと縦横無尽に駆け回り張扇を叩きつけまくる!

「おまえらっ!!ごちゃごちゃ煩いんだよ!!折角の二人きりの夜を邪魔するんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!」

背後から怒りの特殊効果【雷光乱舞】を纏わせながら。すくい上げるように叩き込む。

吹き飛ぶ我々・・・・・・・なんか、肉体を持つ者以外の気配も飛ばされているのだが・・・・・・・・・

天井にたたきつけられたり壁の染みになってペラペラとなる者、かまどの頭を突っ込んだ者なぞ悲惨だった。起き上がったときには髪の毛が縮れて陰毛の如く、髪形が丸くなっていたのだから・・・・・・・・・(どうせすぐに戻るけど)


肩で息をしている補佐見習!!まぁまぁと押さえにかかる傷跡娘。

天幕の中は混沌としている・・・・・・・・・


竈に突っ込んだ者がいるために朝飯はなくなってしまった・・・・・・・・・・

王宮の食堂に行くか・・・・・・・・ 荒野の民を引き連れて食堂に出陣するのであった。





朝飯から戻るとなぜか王宮つき祭司がいて、神秘緋金属張扇(オリハリセン)で神を殴るなと苦情が来たがだれかしらない?

「それ俺かも、さっき張扇振り回していたとき名状しがたい感触がしたから・・・・・・・・・・・・」

まぁいいか、神様丈夫だし。


それでも非常に痛いんです(by通りすがりの神)

神様は暇人なのだろうか?


酒が切れたから今宵はこれまで。

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