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天幕と傷跡娘

あらすじ ただ天幕にてだらけた行いをする王室顧問一行。


作者は一升しか飲んでないので筆が進まない。

夜も深けて月は中天を越えている。

語らいも酒盛りも下火になる。


天幕の中は酔い臥した戦士達がごろごろと転がっており、我等も眠気と戦いながら荒野の民と語らうのである。

荒野の民にとって子供を飢えさせる行為が許しがたく、孤児院にて雑草の混じった腐りかけの麺麭で生き延びる事ができたという語りは強面な戦士達でさえ涙を誘うものであった・・・・・・・・・・・・・

孤児院の管理者である貴族に対して個人的に戦を挑もうとする馬鹿が多い。その家は廃絶して庶子を一人残すのみ。彼でさえ家から捨てられた者だから意味がないと言葉を尽くして復讐を諦めさせることができる。


馬鹿共が・・・・・・・・・・・・

御伽噺の時代のまま取り残されて、弱い子供に対して大人の義務だと保護を行おうとする時代遅れの蛮族達は見捨てられた子供に対して本気で怒りをかんじている。

愛しき大馬鹿者達よ、我等の憤りを次代に残すような真似は止めておくれ。


そして彼らの怒りは傷跡娘の顔にまで及ぶ。

彼女が傷を得た原因は母親が残された娘に無体に花を散らされることがないようにワザと傷を残して見向きもされないようにと泣きながら傷をつけていた話を本人から聞く。そのお陰で奴隷として価値もつかず、今私と補佐見習に見出されたと淡々と語る語りに荒野の民達は戦う者戦わぬ者問わずに怒り憤る。

その奴隷商人は芋虫にされて見世物となっている。母親は大地に帰り、最後まで幸いをと祈り続けていた・・・・・・・・・・・・・・

傷跡娘は自分だけ幸せになれて申し訳ないと語るに至っては我が行いに乗せられた戦士達にどうしてその他も救えなかったのとか詰る女衆の姿を見受けられる。

私が済まないと謝ると、女衆も悔し涙を滲ませながら私を詰るのである。

そうして、彼女を馬鹿にした貴族に対して怒りをあらわにした補佐見習に賞賛を送る。

例え力及ばずとも理不尽に対して叫びを上げる彼は敬意に値するのであろう。

そして、その後の仕事ぶりの理由として彼を育てるために命を削り苦界に身を落とした母親を誇りたいと言い切った事に荒野の民の涙は海を作るかの如く流されているのだ・・・・・・・・・・

人前で泣く事を潔しとせぬ戦士達でさえ口に布をくわえ泣き声を聞かせぬとしながらも眼を濡らしている。

彼等は涙脆い民族だ。本気の叫びに対して涙を流し助力を申し出るお人好しの集団だ。今だ命ある糞貴族に対して個人としての義憤の誓いを立てる者も居る。それに対して立ち上がった愚かな小間物屋の拳にさえ敬意を表するのである。


私は感謝を送りたい。このお人好しの大馬鹿者達を・・・・・・・・・


そして夜も深け子供達を眠らせる時間になる。

語り部は子供には眠りと闇の帳が必要だと床に就かせる。

傷跡娘と補佐見習は同じ天幕の下だ。

室内天幕の中で更に小さな天幕を作られる。男部屋と女部屋である。眠りに際して夜這い等々あるのは宜しくないとする族長の意向であろうか?そのほかに夫婦部屋として小さな天幕が張られるのである。傷跡娘と補佐見習は其処に押し込まれる。荒野の民にとって補佐見習は小さな傷跡娘を任せるに値する若者と判断されたのだろう・・・・・・・・・・・


眠れぬ夜を過ごしそうだな補佐見習。手を出したら本気で殴るぞ!


そんな中荒野の民は賭け事をする。

この二人が出来ているかどうかと・・・・・・・・・・・・

男も女も語り部も孤児娘達も乗っている・・・・・・・・・・・・・・





忘れていた、荒野の民は賭け事が好きな道楽者である事を・・・・・・・・・・・

手を出したのか出さないのか如何やって決めるかね?

メッセで早く来た者に従うかコイントスか?

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