天幕と末王女
あらすじ 突っ込みの神に愛されし王室顧問(元法務官)は邪なる文芸神を成敗した。見事だ王室顧問、がんばれ王室顧問。(by馬族守護神)
注)このあらすじは馬賊守護神の主観に基づいています。
そして作者は酒が切れる前に書き上げる事ができるのか?今月の酒代がなくなったら更新が止まるぞ。
天幕にて過ごす事数刻、我等は其々思うままに過ごす。
私は馬族の戦士達と酒を酌み交わし、孤児弟や補佐見習は語り部に話をねだっている。孤児姉は女衆と刺繍である。
緩やかなときは過ぎていく・・・・・・・・・・
そうしているうちに孤児娘たちがこっちに向かってくるのが見える。ひのふのみ・・・・・・・・一匹小さいのがいるようだが何処かの貴族の娘でもまぎれてきたのかな?いや、あれは末王女か・・・・・・・・・
孤児娘達と仲良くなって付いてきたのか、孤児弟にでも会いに来たのだろう。
ほらほら娘達挨拶は大事だよ。
「「「お世話になります。」」」
「世話になるぞ、語り部。汝等の天幕のぬくもりに感謝を常に柔き青草の絶えぬを祈る。」
「これはこれは可愛い娘さんたちよ。王室顧問はどれだけ幸いの種を独り占めすれば気が済むのやら。」
「はははっ、語り部よ。可愛い私の娘達だ、荒野の戦士たちに手を出さぬよう釘刺しておいてくれ。手を出すならばどことは言わないが潰す!!」
「しばし見ない間に親馬鹿になったの。うちの若い衆を見繕って早く娶わせればそんな問題がなくなるぞ。」
「その手もあったか・・・・・で、私の眼鏡に合う者はいるのか?」
「こんな可愛らしい娘さんたちだ、うちの若い衆だって奮い立つでしょう。そこで立たなければ男じゃないから引っこ抜いてやれ。」
私達の会話に荒野の男衆は股間を抑えて後ずさる。語り部の言う事は軽い冗談だろう?
「いえ、顧問様。語り部は去勢の達人でありますから我等のブツも手際よく処理するでしょう・・・・・・(ガクブル」
「まぁ、其処の末王女だったら幾らでも手を出して良いから・・・・・・・・・・・・」
「王室顧問よ、私の事はいい加減だな。」
「誰も手を出さないでしょう、王妹殿下の姪っ子なんて・・・・・・・・・」
「ぐはっ!!」
「賢者様それは酷い!!いくら王室兄妹の流れを汲んでいるからってそんな事言ったら小さな子供だし傷つくんじゃないの!!」「そうよそうよ、親族にアレがいるからって王女様までそうとは限らないじゃない・・・・・」「一番嫌がっているのは王女様なんだから・・・・・・・事実を突きつけるのって残酷なんではないのかしら!」
「げふっ・・・・・・・・・・・」
孤児娘達、お前等えげつないねぇ・・・・・・末王女が崩れ落ちてしまったぞ・・・・・・・・・
「「「うわぁぁぁぁぁあ!!!!!!末王女さまぁぁぁぁ!!」」」
「どうするどうする、私達下手したら処刑よ・・・・・・」「処刑の前に王兄殿下の餌食になるんだわ・・・・・・・・・・うわぁぁん」「拷問だわ拷問、一族郎党殲滅とか・・・・・・・・・・・賢者様ご実家の私兵団を動員して今のうちに王族全ての首を・・・・・・・・」「こういうときは王子様のキスとかが良いと思うな。特に孤児弟の口付けなんか・・・・・・・・」
騙されるな娘達、末王女はそんくらいではへこたれない。図太い玉なんだから・・・・・・
その証拠にどさくさにまぎれて自分の要求を伝えているではないか!!
「そうよ、王子様のキスか!!」「王子様といえば王太子殿下とか王兄殿下、王弟殿下は今地方にいらっしゃるから・・・・・・」「後は魔王国のナメクジ系の魔王子様とか紫イボイボガエル系の魔王子様、西騎士連合王国の王子様(46歳小太り独身)もいた気がするけど・・・・・・」
「まてまてまてまてまてまてぇい!!何が悲しくて、実の家族やらロリコンやらナメクジに蛇にかえるの三すくみやら中年のデブを相手にキスしなくてはならないんだ!」
「末王女様、その発言は国際問題・・・・・・・・・・うちの国は特に人種問題に煩いし・・・・・・・」
「黙れ!!わたしにも好みとかあるだろう!せめてはじめて位は好みのタイプとしたいではないか!!」
「餓鬼じゃあるまいし、夢見ているんじゃないと思うのですがね。」
「まだ10歳だ!!そんな話が流れてみろ。本気で輿入れとかなったらへこむぞ。」
「大丈夫、輿入れ道具にうちの賢者様を侍従としてつければ誰もよってこないですから。」
「うぉい!私は虫除けか?ああっん!!」
「はいはい、末王女様の血縁関係の酷さは世界中誰もが知っていることだから今更蒸し返すこともないでしょう。」
語り部、お前が一番酷い・・・・・・・・
そんなこんなで夕食が持ち込まれて皆で食べることとなる。
天幕は長と給仕役の席は決まっているのだがほかは適当に車座となって座るのである。椅子などないから座布団に胡坐などをかいて座るのだがなれないとねぇ・・・・・・ほら末王女がパンツ見えているし・・・・・・
「末王女様足の位置にお気をつけくださいませ・・・・・・・・・孤児弟にアピールするのは宜しいのですが時と場所を考えませんと・・・・・・・・・・・」
「うわぁ///」
これが風の神の加護か・・・・・・・・
まぁ、孤児弟は気にする様子もなく食べ物に集中している。子供の下着姿なんて見慣れているから気にもしないのだろう・・・・・・
「それはそれで嫌なんじゃが・・・・・・・・・・むぅ・・・・・・」
「はいはい、王女様。地べたに座るのが苦手なようですからおいらのひざの上にでもどうぞ。」
「ウ、うむ・・・・・・・・・・・///」
「アレは幼い妹とかを世話するかんじの延長ですわね。」「その鈍感力は侮りがたし。」「俺もあそこまでは出来ないな。」「・・・・・・・・・・・あたしもしてみたいけど恥ずかしい・・・・・・」「・・・・・・・・だな。」
「このまま定位置になりそうですわね。」「いえてる。」
そんなこんなで食事となる。
あいも変わらず羊のぶつ切りの茹でた奴につけるタレが数種、具入りの団子に乳酪茶の雑炊、果物がある。荒野の民は果物食べないのではなかったか?
「単純に手に入り辛いから季節でもなければ食べないだけですよ。携帯食には干した果物もありますし・・・・」
この場の長である語り部が塩を風に乗せてから食事の開始となる。
孤児弟は末王女に座られている関係上片手しか自由にならないし羊を手掴みで食べる分には問題ないが雑炊とか団子とか取りにもいけない・・・・・・・・・・そこは孤児姉が旨く補助してくれているのだが不便そうだ。
末王女は孤児弟から食べさせてもらったり好き勝手に動いている・・・・・・・・・・子供だしなぁ・・・・・
だんだん足もしびれてきているのが見て取れる。まぁ、がんばれ。自分で言い出したんだ、我慢するにしろ投げ出すにしろ自分でやっておかないと・・・・・・・・
暫くたって、食べ終わる。孤児弟は何とか耐え切ったようである。
男だな・・・・
そして、だらだらと話が続くのであるが流石に夜も遅いからと末王女は侍従官に連れられて寝室へと向かうのであった。
名残惜しそうなのであるが自分の寝床が近くにあるのならば其処で寝るのが一番だ。
我々も床につくとしますかね。話があるのならば明日もまた語らえばよいのだし・・・・・・・・・・
酒が切れた