紳士諸氏 朝帰り
あらすじ、少年は初陣を果たし大人へと駆け上がります。
酒場で飲んだ後、出来上がった酔っ払い達と給仕の女性に殴られている酒場の主人を置いて我等貴族官僚、絨毯職人連合部隊は性愛神殿神官戦士団と交戦!!
血と汗と涙やらその他諸々の混じった大激戦を行い、少年の初陣は無事果たされた・・・・・
職人達も錬度の高い歴戦の兵を相手にして自らの未熟を知り、少年は初陣を美しき女神官の胸を借りて(色々な意味で)討ち果たすまでは行かなかったが十分な戦果を挙げた。
己が未熟を知り更に高みに臨もうとする職人達はこの一戦で成長するだろう。
何の成長かは知ったことではないが・・・・・
職人の一人は若衆相手に交戦していたが見なかったことにしよう。
好みはそれぞれだしな・・・・・・・・ せめて王妹殿下にばれないようにして貰えれば・・・・・・
ばれるとこっちまで被害が及ぶ・・・・・・・・・・・
そんなこんなで夜も明けて太陽が黄色い等と騒ぐ職人達と共に朝の市場をふらつくのであった。
「さて、朝飯何にするかな?」
「ふーむ、今から王城の食堂行くにも面倒だし(いるのばれたら仕事押し付けられる)」
「市場で適当に済ませるか、色々良い匂いさせているし」
「貴族の旦那、あんたらも市場で食べるんかねぇ‥・・・」
「ああ、別にいつも贅沢なものばかり食うわけでもないしな。それに貴族は従軍義務あるから携帯行軍食で済ませる訓練も付けているぞ。」
「携帯行軍食ですませるんですかい?わしらも食べたくないのに!!」
確かにあれはおいしくないからなぁ・・・・・・ 好んで食べるもんでもないだろう。
それに市場は朝早い労働者や旅人等の為の飯屋や屋台もあるから今日はそれにするか・・・・・・・
薄焼き麺麭に肉やら野菜を挟んだものと大麦の重湯で朝食を済ませる私に、牛骨のスープにゆでた雑穀を加えている財務官、乳酪をたっぷり乗っけて焼き色をつけた麺麭粥と出し殻の肉塊を葉大蒜と塩と魚醤で味付けながら迎え酒として林檎酒を飲む護衛官。
職人衆もそれぞれに雑穀粥だの牛骨スープだのお腹にたまるものを頼んでいるが酒を頼むのは一人もいない。
護衛官お前食い過ぎだ!!
それに朝酒なんて・・・・・・・・・・・
ある程度満腹したところで、今日も仕事があるという財務官と別れ絨毯職人の工房へと向かう。
少年の作品を見てみる約束をしたのもあるし、親方にどうせなら工房で茶の一服でもと招待されたので休日で特にやることのない私は護衛官と連れ立っていくことにしたのである。
親方としては商談の振りをして我々を招待し朝帰りの追及を逃れようとしているのだろうな・・・・・
どうせ、若職人達から話が流れておかみに怒られるのだろうけどそこまでは責任持てない。
歩くこと四半時ほど工房についた我々を出迎えたのが角を隠そうともしないおかみやら女衆の一群、我々をだしにして逃げたくなる気持ちは判る。
でもな、朝も遅くに香のにおいを漂わせて如何にも遊んできましたという風情で帰れば言い逃れはできないと思うのだが・・・・・・・・
客として来た我ら二人と少年は工房の応接部分で作品を見て雑談しているが親方達は女衆に奥に連れて行かれて怒られている。すまん、貴族とは言え我々にはあれを止める力もない・・・・・・
若干少年も引いていたが次は自分の番と覚悟を決めているのだろう、哀れな・・・
少年に被害が及ばないよう(無理だが)いくつかの商品を予約した後、我等二人は逃げるように工房を後にした。
今日は実家に帰るか、寮に帰るか迷うところだなと二人で笑っているといきなり飛び出してきた子供が護衛官にぶつかる!
そのままかけ逃げようとする子供の襟首を捕まえる。
護衛官はいきなりのことで対応できなかったが子供を見て、腰の袋が子供の手にあるのを確認してスリに遭ったことに気がついたらしい・・・・・・・
さて、どうするかな(邪笑
朝帰りはするなら連絡しておこうという話でしょうか(笑)
正座に土下座で済めば御の字、いろいろ買わされる約束なんかさせられた日には涙が出てきます。
登場人物の名前どうするべかな?