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王族兄妹と御前会議

あらすじ 変態の妄想第二弾。ろりっ子の下着について。


作者はカツオを仕込んでおいて酒を冷やしているところでつづっています。

さて、姉弟をどこに預けるか?

法務官室で待っていて貰っても良いのだがいろいろ国家機密(みられてこまるもの)があるし、同僚諸氏に見てもらうのもいささか気が引ける。あることないこと吹き込んだりする意味で。

かといって、預かってくれそうな知り合いも会議に出てくるだろうし・・・・・・・・


「法務官の従者として連れてくれば良いのではないか?」

「さすがに恐れ多いですし、口さがない連中にいろいろ言われた時自制できる自信はないですよ。」

「まぁ、あのような場は子供に見せるのはよろしくないですわね。」

「では、我が一族の天幕などは如何かな?」

「お主ら騎馬公の一族が城内において天幕を張るのは聊か不思議に思えるがあそこならば安全かつ快適であろうな。」

「助かります。下働きの者のところで手伝いながらというのも考えていたのですが、変な乱入者がいてちょっかい出されることを考えたら安心しておけますね。」

「うむ、王妹殿下の餌食にならないよう気をつけるし、商会公に間違って奴隷として売られないようにも気を配ろう。」

「おいおい、騎馬公。わしの所では奴隷販売は建国当時からしておらんよ。傭兵やなんかのあっせんはしておるがこれは自由意志だ。」

「守るでなく金の奴隷となって戦う、悲しいことよ。」

「お主ら騎馬公の戦士達も貸し出してくれんかのう?高く評価するぞ。」

「それで一族を守る戦士が足りなくなったら本末転倒である。金はほどほどにあるから稼ぐ必要もない。もちろん一族から旅立ったはぐれがどこで働こうが名誉にかかわらぬ限り問題がないがな。」

「それだけ訊ければ十分ですよ。」


「商売の話はそれまでにして行きますかね皆様方?」

守護辺境伯(あにうえ)の言に一同ぞろぞろ連れ立って行く。途中騎馬公の配下の戦士に姉弟を預け会議場へと向かう。


会議場には主だった官僚や上級貴族などがほぼ集まっていて、六大建国公と王族兄妹とその引き立て役である我々は口々に貴族のあいさつを受けるのである。

「久方ぶりでありますな建国公の皆様方。六人そろい踏みとは滅多に無い珍事。いったいどうしたのですかな?」

「まぁ、なんじゃ…… あの法務官がどんぶりをした姉弟を見物しに行っただけなんじゃ。」

「法務官殿も性が出ますなぁ・・・・・・・、後腐れのない孤児を態々どんぶり用に抱え込むとは。」

「抱え込んでない!!」


「可愛い子だと聞いてたのですが連れてこなかったので?」

「さすがにそこらの孤児を皆様のような高貴な御方の前に出すほどの礼儀を仕込んでおりませんのでねぇ…… うっかり無礼打ちにされたら可哀想ですし騎馬公の天幕に預かってもらってますよ。」

 

「商会公。先日の取引はどうも助かりました。またうちで・・・・・・・」


商売の話やら、時候の挨拶やら長々と話が続く・・・・・・・・・・・

それも国王陛下がお付きと共に会議場に入ってくるまでのことである。



国王陛下が入場すると途端に静まり返り、進行役となる議長の元粛々と会議は進められる。

現状の報告があり、些細な変更点についての説明あり、国政上の不備とそれの改善策についての議論があったりとかまじめに進んでいる。


今回は孤児院について議題提出しようかと思ったのだが、急ぎの分の資金は前任者に支払われていたであろう運営資金を財務官権限で法務官である私が仮に管理することにして預かっている。

前任者がピンはねしていた分も多少あり、我が手元にはそこそこ潤沢に運営資金があるわけだ。

後は、信頼おける者に仕事を上げる意味合いで管理して貰えれば良いなと思うのだが誰がよいのだろうか?次回に期待ということかな?


そんなこんなで会議も進み、最後の議題となる。

「最後に【忌々しき異世界人の情報を国家機密とする】ですが、なにかありますでしょうか?」

「私は断固反対ですわ。あの素晴しい文化を世界中に発信しないのは大損害ですわ!!」

「否、あれを流された日には世界は深い傷跡を残すことになる。あんな危険な精神汚染物質を今すぐに焼き払いたいが・・・・・・・」

「ワシとしては異世界人を何所か処理しておきたい気分じゃが」

「それは宜しくないでしょう。忌々しき異世界人とは言えあの知恵は貴重。知恵だけは・・・・」

「異文化とはいえ宰相閣下×国王陛下なんて不敬にも程がありますぞ!」

「あれの作者は王妹殿下なんですが・・・・」

「触れて欲しくなかったのだがのぅ・・・・・・」

「宰相閣下、お労しや・・・・・・・・・・」

「妹よ!あとで話があるぞ!」

「我が兄たる国王陛下、大丈夫です。怖いのは最初だけですから!!」

「実の兄に対して強いる書物を作るなぞ外道にもほどがあるぞ!!」

「そういえば他の異世界人たちも泣いてましたなぁ・・・・・・・ そういう文化があるのは認めるけどここに来てまで見たくなかったと・・・・・・」

「うちの所で保護している異世界人もあれだけは出してはいかんと。同類と見られたくないと懇願してましたが・・・・・・・」

「そういえば商会公の所の印刷所の行員たちは回復したのですか?」

「いや、彼らはいまだに悪夢にうなされておるよ。考えてもみたまえ、この世界最高峰の技術を誇る我が印刷所で最高の書物を製作しているのかと思いきや、低俗なエロ本。しかも、題材が自分だった日には精神的衝撃が大きすぎて・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「うわぁ・・・・・・・・」

「うわぁ、と言っている貴殿も題材にされておるぞ! 相手はお主の所の小姓だったかな?」

「聞きたくなかった・・・・・・・・・・・」

「これに対する治療法はないのだろうか、この女性陣が次々に腐化する現状に我々は手をこまねいていなければならないのか!!」


「次回の議題で【実在の人物を題材にした異世界的男色文学の製作所持の禁止】をあげようかと思っていたのですが。」

「法務官!今上げなさい! さっさと決めよう!! 詳細は後で決めればよい!!われわれの精神が擦り切れる前に!!」

「では皆の衆、【実在の人物を題材にした異世界的男色文学の製作所持禁止】法の制定について・・・・・・・・・・・」

「賛成じゃ賛成!!」

「異論は認めないぞ!!」

「あれを世界に向けて発信するわけにはいかない。」

「創作の自由は?」

「あれを真に受けて婚約者にがんばれと応援された若手貴族の嘆きに比べれば・・・・・・・・」


うわぁ・・・・・・ひどい、むごい!婚約者まで腐化するなんてなんて不幸だ・・・・・・・・・

などという同情の声上がる中賛成過半数で成立してしまった。

罰則とか施行期日は私がつめるのだろうな・・・・・・・・・・


因みに反対票は王妹殿下とその一派の女性貴族たち。

「しくしく、あの愛の物語がつづれなくなるなんて・・・・・・・・」

「男性の横暴ですわ!!」

「文学の神よ!われら忠実なる使徒はこのような弾圧にも負けずに生き様を貫いて見せますわ。」










架空の人物でおおっぴらにしなければよいだけの話じゃないか。

男性諸氏の春画本(えろほん)と同じく・・・・・・・・・・

女ってやつは・・・・・・・・・・

王妹殿下のジャンルの手広さは・・・・・・・・・

この手のネタを外国に持ち込もうとすると本気で怒るところがありますからなぁ・・・・・・・・


イスラム圏とか、アメリカとかも本気で怒らないと同類と見られるらしいからこぶし振り上げて怒っていたのを目の当たりにしたことがある。


自分が題材にならなければ良いやと作者は思います。

ホモだのと噂流された日には枕をぬらしましたよ、リアルで。

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