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紳士諸氏 初陣に立ち会う

まぁ、馬鹿な話です。

あらすじ、紳士諸氏は酒場に向かいました。

 さて、適当に入ったがよいがどこも混んでいて相席するしかないみたいですな。

給仕の女性も私達のような貴族を相席させてよいものかどうか迷っているし、かといって楽しんでいる客のどれを追い出して席をつくるかなんて言うのもかわいそうと思っているのだろう・・・・・・・・・・悩んでいるようである。


そんな雰囲気で周りの客も居心地悪そうにしている。

ちょいと可哀想になって他の店に行く旨を言おうとした時


「おぅい! 財務官様に法務官様に護衛の騎士様じゃねぇか! こっちがすぐ開くからこっち来ないかい!!」


 あれは王宮に絨毯を納めている職工の親方じゃないか、他にも何人か職人達がいて皆赤い顔をしてめいめいに騒いでいる。

給仕の女性も貴族様を無碍にしないで済んだとホッとしている様子、私達は職人達の席に向かい空いている椅子を引き寄せて座る。


「旦那方、いつもうちの絨毯を御贔屓にして頂き有難う御座います。今宵のこの一杯だけは我らの感謝としてお受け取りください。」


 そんな何かやっていたかね?

「いえいえ、財務官様はうちの絨毯を御註文して頂いてますし、法務官様は先日北限国境伯家と支払いでもめた時口利きして頂きましたお礼でございます。」

「某は?」

「騎士様は……… まぁ、うちの絨毯の注文して頂く大元ということで・・・・・・・・・・・」

「親方、大元って?」

「そりゃぁ、まぁ‥‥・・・」


そりゃ、気持ちよく飲食しているときに人体を一刀両断して血みどろの内臓でんでろりんな話なんかしたくないよなぁ……… その話は置いといて・・・・・・・・・・

「親方、この御方が絨毯に染みつけまくっている護衛官様ですかぁ?」

「そうそう、この御方がいるお陰で俺達に大口の注文が来るんだぞ!ちゃんと感謝しろよ!!」

「「はい!親方!! 護衛官様いつもいつもありがとうございますっ!!」」

「まてぃ!! その注文の陰にどんだけ・・・・・・・こっちが費用捻出に苦労していると思っているんだ!」

「そういう問題じゃないだろう!財務官!! どんだけ人死に出せばいいんだとかそっちが問題だろう!!」


「まぁまぁ、酒が来ましたし乾杯いたしましょうか。」

「そうだな、ここはこの出会いと皆の健康を祝して乾杯といたそうか。」

「ですなぁ、騎士様の言う通りかんぺぇすべぇ!!」


なんか出来上がっているのがいるけど‥・・・・・・・・・


    「「「 乾杯っ!! 」」」


「処で給仕の女性(ごふじん)、この酒場にいる者達に一杯ずつ振る舞って国王陛下の健康を祝したいのだが頼まれてくれるか?」

「はいよ、貴族の旦那!」


ひのふのみ……だいたい20人弱か、少々痛いが貴族たるもの奢られてばかりというのは良くないしな、それこそ返杯と言って返そうとするとこの親方の性格からして機嫌損ねるから名目だけでもつけとかないとな・・・・・・・・・・・

ついでに貴族が同席していると恐縮している連中にも楽しんでもらわんと・・・・・

民草の楽しみは我ら貴族の喜びだしな(建前)


「陛下をだしにしてないか?法務官?」

「まさか、そんなことはないですよ。私は陛下から下賜された金貨(褒賞)を下々に還元して喜びを分かち合いたいだけですよ。」

「そうか?」


陛下の健康を乾杯した後、客たちも銘々に礼を云って酒場の喧騒は戻って行った。



料理が届くまでの間、職人衆の料理をつまみに杯を交わしている。その分こっちもいろいろ注文しているからそれを摘まんでもらえば良いか。


そんなこんなしているうちにこっちの料理も届き、職人衆に料理を進めながら楽しく歓談する。


「そういや、親方達はどうしてここに?」

「そりゃぁ、王宮の仕事も一息ついたし、小僧っ子が見習いから職人になった祝いも兼ねて一杯やろうって話よ。」

「ほうほう、少年後でお前の作品を見させてもらうぞ!」

「はいっ!」


緊張の余り赤青真白と色々な変化を見せる少年、初々しくと面白いなぁ・・・・・・(笑)



「・・・・・・・・・その後にお楽しみってやつはどうなんだい?(ニヤニヤ」

「俺や職人頭みたいな年寄り連中はともかく若いのは」

「そんなこと言って親方が朝帰りしておかみさんに平謝りしていたのは先週だったじゃないかい?」

「おれは三日前だって聞いていたぞ。」

「ば、ばか!そんな下世話な話を貴族様の前でするんじゃない!!」

「どこの店のどんな子だったのかな?親方のお相手は」

「東の花街のモガモガ・・・・・・・」

「そ、そんなことはどうでもいいじゃないですか!! 馬鹿どもがばらすんじゃない!!」


 ごつん!!と見事な音をたてて親方の拳固が暴露した若職人ども(ばかもん)に振り落とされる。頭を抱えて痛いと文句を言う若職人どもに笑う周囲。

どうせ、親方も行くんだろうなとニヤニヤしていると震えている少年が一人。


「少年、酒が過ぎているんじゃないか?」

「は、はい!! だ、大丈夫です!!」


「なぁに、少年はこれからの初陣に武者ぶるいしているんでさぁ!!」

復活した若職人(ばかもん)の一人が説明してくる。

「初陣かあれは某が17の時、西域の小領主同士の揉め事で・・・・・・・・・・」

「護衛官、その初陣は違う!! 何でも血と臓物の話に持って行くんじゃない!!」

「初陣ねぇ……(ニヤニヤ」

「財務官様、判るでしょう?こう緊張してドッキドキで・・・・・・・・・」

「うむ、緊張は判るぞ少年! でも女性というものは良いものだぞ!」

「財務官様、おからかいが過ぎますよ!!べ、別にそんなんじゃ・・・・・・・」

「あんまり飲みすぎるなよ、初めての時は緊張して立たなくなることもあるが結構飲みすぎてというのが原因の場合もあるからな。」

「な、なにを・・・・・・」


赤面してる赤面してる・・・・・・・・・ 

いい酒の肴だなぁ・・・・・・ 

あんまりからかい過ぎても可哀想だしこの位にしてやるのも情けというものか(邪笑



給仕の女性を呼んで、さらに店の皆に一杯ずつ酒を振舞うとするか、そうだなぁ‥・・・少年の初陣を祝ってとでもするか(ニヤニヤ

「あんまり少年を弄るんじゃないよ!!」

注文を受けつつ釘をさすのを忘れない給仕の女性、でも民草の幸を祝うのも貴族の喜び(建前)


出来上がった客達に酒が振る舞われ乾杯の音頭をとる!!

「さぁ、酒場の衆!この一杯は我がこの少年の職人になった祝いとして振る舞う!! さぁ、皆の者少年の腕と今夜の初陣に乾杯!!」


         「「「「「 乾杯!! 」」」」」


酔っ払いどもは少年という最高の肴を得てさらに盛り上がる盛り上がる!!

いらん忠告やら武勇伝、あの店のどの娘が良いとか云々



我ら貴族連中もちょいと隅で彼らに紛れつつ民草の楽しげなる姿を肴に杯を酌み交わす。

ちなみに給仕の女性に怒られたのはお約束(苦笑)


そんなこんなしているうちに職人達が花街に向かうようだ、店を出ようとする。

行く店を聞いてみると中の下というか下の上位の店、彼らの行きつけらしい。

ちょいと少年に対して祝ってやるかな、勿論少年を弄るためじゃないよ(白々しく


「馬鹿野郎!! お前ら王宮御用達だろう!! ちゃんと上質を知るのも職人の学のうちだ!! 半端な店で初陣を学ばせるんじゃない!!」


ノリで若職人(ばかもん)の一人を軽く殴りながら(若職人はノリで思い切り吹っ飛ばされたふりをする)


「これからこの少年への祝いとして上質という経験を送ろう!!東花街の性愛神殿に出陣するぞ!!」


「「おおっ!!」」


「ああ、そうそう、君たちは自腹で行ってね。少年の分くらい足せばいけるでしょう(笑)」

皆落胆してずっこけた・・・・・・・・・・

あたりまえだ、全員分は流石に面倒見切れるか!!

って、言うか財務官に護衛官お前らも便乗するのではない!!



さて出陣しようとする我々の前に酒場の主人が一杯の飲み物を乗った盆を手に我々の前に跪く。

「私より初陣を飾る少年への贐でございます。」


杯に注がれた飲み物は年月を経て香味を増した果実酒に各種の香草、薬草を混ぜた逸品!!

精力剤としても良いが、その真価はその香り!!

飲んだ後の口臭とか体臭を抑える極上の薬酒!!


まず、町場の酒場ではお目にかかることはなく価格自体も銀貨数枚と店からの好意で出すには過ぎた逸品!!

酒場の主人の心意気を見た!!

私は思わず親指を立ててにやりとすると酒場の主人はにやりと返す。


「い、いいんですか?」

「主人の心意気だ、素直に受け取りなさい。」

「はい、ありがとうございます!!」


職人達のいいなぁとか俺達の時はとか言う声の聞こえる中、少年は一息に杯を干す。

盃を返した少年は一歩前に出る決意に満ちた表情になる。

いい顔だ!! これならばこの一戦良き戦果を挙げられよう!!


護衛官は抜剣して

「各々方、いざ出陣!! 我らが少年の初陣を見事飾り立てようぞ!!」


酔っているなぁ・・・・・・いろいろな意味で(笑)

それに乗って鬨の声を挙げる職人達、酒場の中では万歳の連呼が・・・・・・・・


あっ、厨房の中で酒場の主人が給仕女にお盆で殴られてる・・・・・・・・・・・

見なかったことにしよう・・・・・・・・・・



心付け込みで多めに金を払った私も彼らに合流し、王国精鋭部隊の出陣行進もかくやという勇ましさで少年の初陣につき従うのであった。





あと、護衛官街中でのむやみやたらな抜剣は一応駄目なんだからな………

直接打ちの気の向くママは結構時間がかかったり誤字脱字が多いなぁ‥・・・

下書きする気力もないけど。

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