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酒盛男爵と市場光景

請求書 

王室顧問男爵様


匙代 銀貨20枚

尚、二日酔いの手当てとけんかした馬鹿共は個人個人に請求いたいます。


療養神殿会計係




請求書

王室顧問男爵様


市場の汚損部位清掃費用

銀貨34枚銅貨2枚


王都自由市場(通称:酒盛市場)管理組合理事 小売夫人



請求書

王室顧問男爵様


治安維持費用銀貨58枚


王都衛士隊



所で御主人様、どうして市場の後始末がこちらに来るのでしょうか?


孤児姉の独り言

法務官補佐見習準爵の成人祝いの振る舞い酒に群がる王都の民。

とんでもない長蛇の列になっている。

世界を巡る蛇の長さには及ばないまでも是を捌くにはとてつもない時間が掛かるぞ。

仕方ない、酒樽は山ほどあるのだ・・・・・・・・・・って、まだ増えているし・・・・・・・・・


「陛下から王宮の酒蔵を空にしても構わんから酒を途切れさせるな!との御命令だ!」

「こっちに酒樽をおいとけばよろしいので?」

「とりあえず積んでおけ。荷下ろし用に数名待機しておけ。」

「諾!」


・・・・・・・・・・・・なんですかこの非常識な酒樽の山は・・・・・・・・・・

「賢者様、この数を全部補佐見習が酌するのですか?」

「流石にそれは無理だろう・・・・・・・・・お前等も手伝え。多分一時もすればたるを奪いだす輩が出てくるから減るのは早いと思うが・・・・・・・・」

「おいらも手伝ったほうが良いかな?」

「ああ、頼む。孤児弟・・・・・・・・・・孤児姉に孤児娘達も大変だろうが手伝ってやってくれ。」

「「「「「はいっ!」」」」」


私も手伝うとするか・・・・・・・・・・

陛下お恨み申し上げますぞ。っていうか・・・・・・・・・


「農園公より今年の新作だそうで・・・・・・・・・・・」


どんっ!


「商会公様より、【傷跡娘の物語】を聞いた他国の貴族様連名でお届け物です・・・・・・・・・」


どどどんっ!


「人外公様から魔王領有志一同の酒が届きました。」


どどどんっ!


「東方建国公様から婿殿に対する祝いの品ということです・・・・・・・・・・・」

どどどどどんっ!


「騎馬公様からつまみが足りなくなるだろうと干し肉等々多数陣中見舞いだそうで・・・・・・・・・・・」


どかどかどかどかどかどかっ!


「庭園公様より酌婦十数名・・・・・・・・・・・『多分酒ばかりで彩が足りないでしょうから』との事です。」


ぞろぞろぞろぞろ・・・・・・・・・・・・

「庭園公様への恩義により我等一同酌婦としてまいりました。何なりと御用命を。」

この援軍が一番助かる。

「娘さん達、早速で悪いが来訪の民草達に酒を存分についで回ってくれ。子供達では手が足りないのでな。」

「はい、承りました。」

手助けがあって助かった・・・・・・・・


騎馬公からのつまみを配ったり、酌をしたりする娘さんのお陰でがどんどん減っていく・・・・・・・・・・・・


本人から酌されないのが癪に触ると言う連中がいるのだが(主に貴族連中で)それも何度が列を巡っているうちに本人達から酌されて満足する。


「って、言うか我等剣の身分のものは直に酌される権利があると思うが。」

「あのねぇ、南方密林地帯伯、此度の宴は民草を労うためのものですよ・・・・・・・・・・」

「でもなぁ、態々着たからには本人と傷跡娘の夫婦酌を受けたいではないか・・・・・・・・・」

「気持ちは判りますけどねぇ・・・・・・・・・この列を見て言えますか?」



ずらずららっ!


「ふむ、是は無体だな・・・・・・・・・・・」

「あちらに樽を置いておりますので存分にどうぞ。」

「ふむ。」


大抵の貴族達は納得してくれたのだが・・・・・・・・・・・・

「我は陛下より西方の土地を任されている西方国境地帯辺境伯である。道をあけよ!我に酌せよ!」

等と言う馬鹿がいる。この御仁も短気であるのだが他国からの逃亡農奴を守るのに体を張る御人好しなのであるが酒がらみだと先陣切るからねぇ・・・・・


「伯、そこに王弟殿下(はげ)が並んでいるのに横入りしますか?」

王弟殿下(はげ)なんて想像上の産物だろう。嘘言うでない!」

「じゃぁ、あそこに護衛つきで並んでいる王弟殿下(はげ)は?」

「王室顧問、おぬしともあろう人物が王弟殿下(はげ)と言う誇大妄想狂をの言う事を信じているのか?」

「いえ、辺境伯。アレは妖精さんの妄想上の産物であろうと一応は王家の一員として認められている王弟殿下(はげ)なんですよ。仕事も出来ない、先の我が弟子黒髪孤児の件でも自身で王都の民を抑えきれずに民草が青麦卿の領土に自主的に義勇兵を派遣すると騒ぐ羽目になったり、髪の毛がかわいそうなくらい薄かったり腹回りがこってりしてみっともなかったり、奥方から王位につけないと嘆かれたり御息女から『アレを父と認めたくない』と嫌われたりしているけど本当に王弟殿下(はげ)なんですよ。あんなんでも名君と言われた先王陛下の末息子なんですから形だけでも敬意を表さないと・・・・・・・・・・」

「うむ、あのハゲで自制できてない風体のしょぼくれた中年親父が王弟殿下だとは信じられぬが王室顧問卿、貴殿の言を信じて此度はあれを王弟殿下(おうけのはじ)として扱うとしよう。」

「感謝いたします。辺境伯。」

「辺境伯様に御主人様。判っての発言だと思われますが、王弟殿下に聞こえてますよ。」


おお、毛の生えた章魚が赤くなっているな。

自らの熱で茹蛸になっているとは・・・・・・・・・・・


「御主人様、茹蛸でもアレは食えないので無駄かと・・・・・・・・・」

言うねぇ・・・・孤児姉。


「こらぁ!俺の事をはげと言うな!どうして俺のルビがはげなんだ!」


王弟殿下(ゆでだこ)は私達の発言に怒りを隠せずにこっちに向かうのだが列を離れた事により衛士より

「列を離れたから最後尾に移ってください。」

と注意される。

「俺は王弟だぞ!」

「私には王弟殿下を初めと知る王族の皆様方が列を離れてから戻って、『王族だぞ特別扱いしろ!』と無体する人ではないと信じていますので、そのようなことをのたまう事で別人と判断いたします。」


いやぁ、衛士君中々キツイ事いうねぇ・・・・・

後で差し入れだ。


決して賄賂ではないぞ。


「王室顧問卿中々楽しいのぅ・・・・・・・・」

「辺境伯もお人が悪い・・・・・・・・・・知っていながら事を行うなんて・・・・・・・・・・」

「なぁに、お主ほどじゃないさ・・・・・・・・・・」

がっはっはっ!

と人の悪そうな笑いをお互いにして、列の最後尾に戻っていく王弟殿下(はげ)を見送る。


「賢者様、いくら王弟殿下がハゲでもメタボでも奥さんに見捨てられていても酷くない?」

酌をしながら孤児娘が質問すると

「お嬢ちゃんやあの王弟殿下(はげ)はこっちの仕事も邪魔したから憂さを晴らしただけなんじゃよ。」


??と疑問符を表情一杯に浮かべた孤児娘に伯は続けて

「あの腐れハゲは黒髪孤児の一件で暴動を起こしかけたではないか、あの一件で物流が滞って我が領土は金貨40枚ほどの損害を・・・・・・・・・・・」

「なるほど・・・・・・でも王弟殿下は悪意があって・・・・・・・・・・・・やったわけでは・・・・・・・役に立たないハゲではありますけど。」

「嬢ちゃんも言うねぇ・・・・わしの所に来ないか?丁度息子ばかりで彩が足りない所だ・・・・・・・」

「えっと、あのぅ・・・・・・・・・・・・・」

「辺境伯、私の可愛い娘を口説かないでくれますか?」

「王室顧問卿の秘蔵っ子か、口説き損ねて残念と言うべきか・・・・・・・・・・・」

「はいはい、戯れるのは是くらいにして孤児娘酌に回りなさい。」

「はい、賢者様・・・・・・・・・」


酒樽の傍に戻る孤児娘を横目にこの混沌とした状況をどうにかするには如何したらよいのだろうかと思案する。



酒樽を取って酒盛をしている官僚や大使達・・・・・・・・・・・・

列を横目に酒盛をしているのを見ていると怒りが湧いてくるよなぁ・・・・・

並んでいる貴族から酒を寄越せと奪われているし、それにもめげずに酒樽をどこからか調達しているし・・・・・・・・・・・・って、この酒樽どこから?


「ああ、人足君。そこの酒樽と10ばかりこっちに移してもらえるかな?酌にありつけなさそうな者にこっちから施すから。」

「はい、貴族様。」

がたごとがたごと・・・・・・・・・・

平民諸君が樽を官僚達のいる一角に持ち込む、それを大使達と共に開けるのだが・・・・・・・・・・・・


ごきゅごきゅ・・・・・・・・・・・


えっと、樽ごと煽るものではないでしょう・・・・・・・・・

そして、どうしてそこの極北戦士とか色々いるので?


「うむ、そこに酒があるからだ。」


わかりやすい答えで・・・・・・・・・・・・・


この一角の騒ぎはなんと言うか・・・・・・・・・・・・回れ右していいですか?


酒精神を初めとする神々が酒盛をして、それにやんややんやと追従する官僚や大使達・・・・・・・・・・

極北戦士団と人外兵団が酒合戦しているし・・・・・・・・・人馬(センドール)儀仗兵と荒野の民が馬術対決とか行って民家の屋根に馬ごと上って障害物走しているし・・・・・・・・・・そもそも人馬(センドール)は一体化しているはずだが、それでも互角以上にいる荒野の民って。


ぱからっぱからっ!

屋根を蹴飛ばしながら王都中を駆け巡るこいつ等の暴走を止めるすべは私は知らない・・・・・・・・



周りにしてみれば見世物が出来たとわいわい騒いでいるし・・・・・・・・・・

馬鹿しかいないのか?


馬鹿ではないよ、ただのよっぱらいだよー(by酒精神)







それでも列は減る気配がなく子供達はうんざりしているのだった・・・・・・・・・

因みに傷跡娘?


彼女は補佐見習と一緒に夫婦共同作業とか言って酒を酌しているのだった。

二人で一つの柄杓を使って酌している光景なんて、


「この貴族の坊ちゃん嬢ちゃんは見ていて暑いねぇ・・・・・」

「だな、だな」

「そこでだ!魔法使い殿、冷気魔法で冷やしてくれないか?」

「だからなんで私に振るんだ!」

「だって、他の魔法使いに頼んで前科付いたらかわいそうだろう。」

「うがぁぁっぁぁぁ!!!」


「案ずるな!わしが許可する。」

「陛下!!」

「王命である。市場を適度に冷やすが良い!!」


陛下の御命令(むちゃぶり)に逆らいたくないし、後が大変そうだし・・・・・・・・・


「問題ないから行いなさい!この件で貴方に罪に問われることはないわ。」


王妃様まで・・・・・・・・・・・・



そこで魔法使い氏がどれだけの規模の冷気魔法を行ったかはどこにも語られていない。


ぐたぐたである。

久方ぶりの投稿。眠たい

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