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宮仕えと孤児娘

孤児達を仕事にいれたら楽になるかなと思ったんだけど思い違いだったわ。

私達に一歩劣るくらいの実力で経験次第では伸びるとは聞いていたけど・・・・・・・

ここまで化けるとは・・・・・・・・・・


我が弟妹分なれど末恐ろしいわ。

まさか、書類庫一杯の経理書類を数日で終わらせるなんて・・・・・・・・

なんて、人海戦術・・・・・・・・・


そこから見つけた不備をより分けて・・・・・・・・官僚さん達に渡して・・・・・・・


官僚さん達悪乗りしている?

召喚状とか連発しているし・・・・・・・・

その説明書類とかの不備探しとか・・・・・・・・・


いやぁ!

賢者様が孤児達のために仕事を造るとか言っていたけど、こっちの仕事まで作らないでよ!

補佐見習に孤児娘・・・・・・・・早く帰ってきて。


私達は適当にこなすくらいで良いんだから!

「御主人様、流石に今の状況は無茶が過ぎる気がしますけど・・・・・・・」

「孤児姉、私もそう思う。どう考えても通常業務を超えているだろう・・・・・・・・」


官僚部屋に積まれた白い山の数々、貴族緒家のあら捜しをしていたら面白くなって次々と暴き立てているのだがこの数の暴力に飽きている官僚達。


これでも半数くらいしか処理していないらしい・・・・・・・・

孤児娘達だけでは直近数年が良いところだったから適度なお遊び程度だったのだが、それが手数だけで数倍になっているのだから処理能力を超えたとしてもおかしくない。


一度この書類の山に火をつけたくなってくるぞ。

「多分それが一番簡単な処理方法じゃない?書類がなくても生きてはいけるから・・・・・・・・・」

「経理はひとまず置いといて、通常業務をこなしていこう・・・・・・・・」

「酒を・・・・・・・・ 酒が飲みたい・・・・・・・・」

「近衛文官が酒精の禁断症状を起こしたぞ!」

「ほらっ!酒だ!」

「ありがてぇ・・・・・・・・・・ 一息ついたぜ、さてもう一踏ん張りだ!」

「俺にも一口呉れ!」

「こっちに樽をすえておいたぞ。」

「やるじゃないか民部官。」「小間物屋が市場にひとっ走りして仕入れてきたんだ。」

「旦那方、陣中見舞いです。」

「助かったぞ小間物屋!」「こっちにも頼む!」


子供達、おじちゃん達は疲れているから少し私達も休もうか?

市場に行って、気晴らしでもしようかね。


ぞろぞろぞろぞろ・・・・・・・・・


「おい、王室顧問どこに行く!」

「閣下、官僚共が使い物にならなくなったんで子供達連れて市場にでも行ってます。ろくに休ませていないようですし・・・・・・」

「そうか、今日の所は十分休憩を取っておくがよい。」

「って、言うか官僚達の手綱取ったほうが良いですよ。直近数年分くらいの経理精査ならば良いですけど、どう考えても数十年分の処理してますから・・・・・・・・仕事量が増えまくるのも当然でしょう。」

「お陰で金貨数百枚は軽くこの数日で浮いたのだが・・・・・・・・・・わしも疲れた・・・・・・・・」

「暫くは別な部門に振り分けておきますか?」

「そうするか・・・・・・宰相府もがたがただ・・・・・・・・」


酒が切れて手が震えている官僚達を放置して、私は市場に向かう。

途中軍部の管理等からは護衛官と近衛小隊の悲鳴が聞こえた気がするけど気のせいだろう。

彼らは軍部の書類を暫く処理する分担になっているはず。それで悲鳴を上げるなんて鍛錬がたらん。


違うと思うんだけど(by軍神)

体を鍛えても頭を鍛え忘れた典型的な例だな。(by決闘神)

頭にも計算筋と言うものがあってだな、頭を使うごとに鍛えられるんだ・・・・・・・(by肉体神)

もっともらしい嘘は止めて欲しい物だな。(by知識神)



城門から出るまでに襲撃もあったんだが、孤児達が暗黒神術だの支給された魔具だのを好き勝手に振るって・・・・・・・・

人型の荷物を量産している。


「王室顧問様、これどうするんですか?」

「近衛兵よ、場内の不届き者は君達の仕事ではなかったのかね?」

「って、言うかこの量は多すぎですよ。しかも尋問できる状態のがいないし・・・・・・・・・一人くらい残して置いてくださいよ。」

「子供達に言ってくれ。」

「坊主達、手加減できないのか?」

「魔具の出力調整なんて出来るわけないじゃん。」「話を聞く程度にしたいの?」

「だったら、着付けすれば良いか。」

「暗黒神術【気付】!」「【精神回復】」「【束縛】」


「ううっ!・・・・・・・・酷い目にあった・・・・・・・・」

「ちょっと話を聞こうか・・・・・・・・因みに大人しくして置いたほうが良いぞ。子供達が新しい魔具(おもちゃ)を試したくてうずうずしているんだから・・・・・・・・・・」

「わかりやした・・・・・・・・・・」

「ところでこの襲撃者達どうするんで? って、私らが受け持つんですね・・・・・・・・・」


ところで子供達何をしているんだね?

「そりゃ、僕達に手を出そうとしているんだからさらし者にしてあげないと。」

「いたずら書きの一つくらい良いでしょ。」「身包みはいでお小遣い・・・・・・・」


たくましく育っているな。

「ここまで来るとどっちが悪者だかわからないわね。」「本当・・・・・・・」「弟妹達、一応身包みはぐのはやめなさい。」

「裸にして椎の実と書いた紙を股間に張るのは許可するから。」


そっちのほうが酷いよ・・・・・・・・・

「賢者様ほめてほめて!」「よくやったでしょ。」「今回はは綺麗に決まらなかった・・・・・・・」

「今日は少なかったね。」「ほら、僕のほうが一体多く倒したから」「ちっ、判ったよ。今日のおやつだろう!」


子供達にもみくちゃにされながら、どこの手のものかなと考える・・・・・・・・

襲撃するにしてももう少しちゃんとすれば良いのに・・・・・・・・・ちゃんと襲撃されて子供達に怪我でもしたら問題か・・・・・・


そんなこんなしているうちに近衛兵の手によって襲撃者が片付けられていく。

「あっ!イタヅラ書きするの忘れてた。」


良かったな襲撃者達。

「旦那、灰髪兄妹も呼ばないと・・・・・・・・」

そうだな。

「おいらがひとっ走り行ってきます。」

孤児弟は灰髪兄妹を連れ出しに向かった。少女のほうは兎も角、少年の方は無事に連れ出せるかな?


「姫大使様でしたら今日は王宮のほうにはお見えになられていないようですから大丈夫かと。」

「だったらどこに居るんだ?」

「多分、外務官とか女官長とか侍従官のあたりでしょうか?人当たりが良いから、接客に向いてますし。」

「侍女あたりに連れ込まれてなければ良いけど。」

「それはないでしょう。」

「まぁ、侍従とか小姓としての教育を受けているんだろうな。」


「賢者様早く早くー!」


子供達の呼ぶ声に苦笑しつつも市場に向かうのであった。




「いやぁ、姫大使様が居ないだけでこんなにも楽だとは・・・・・・・」

ほっとした顔をしているな灰髪少年よ。

「そりゃ、酌をさせられたり、脱ごうとするときに布をかぶせたりしていたり暴れるのを部屋まで連れて行ったり・・・・・・・・・その後で襲われそうになったり・・・・・・・・・・部屋から出たら、どこかに貴族様に『えらい頑張ったじゃないの』だの『太陽が黄色いんじゃないの?』等とからかわれるのはもう勘弁願いたいんですよ。」


こりゃ、色々鬱憤たまっているな・・・・・・・・・・

今日はどこに?

「外務長に所で輸出品の統計を取ってましたが・・・・・・・落ち着いて仕事が出来るって良いですねぇ・・・・」


こいつも連れてこないほうが良かった?後で酒国に苦情を・・・・・・・・


無理だと思うよぉー(by酒精神)

「こんなに仕事作ってどぷするんだろう?」

「しらなーい。」「さすがに手に負えないよね。」

白い山を見た孤児娘達・・・・・・


どこから手をつけるかというよりも今必要なのかが疑問である。

「この山は無視する方向で」「さんせー」

「それよりもこっちの山何とかしないと・・・・・・・・」


どどーん!


「だれよ!こんなに溜め込んでいるのは?」「貴族虐めに走りすぎじゃない」

「所で兄弟達は?」「向こうで更に山を作ってるわ。」

「こっち手伝わせよう。」「呼んでくる。」


孤児達を通常業務のほうに配置転換して(させて)会計精査の地獄から一息つこうとする孤児娘達であった。

この事で一息つけた宰相府とか貴族緒家からは彼女達に菓子とかが送られるのであった。


全部一気に食べたら吹き出物が出来るぞ。

「うるさいわね!」

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