孤児院と近衛探訪
あらすじ 軍部は比較的まともだった。
作者は朝から酒びたり。仕事がないって嬉しいね。
どこか地方の酒でも飲みに旅に出るかな。
軍部の管理棟にでも向かいますかね。兵舎と執務室が一緒くたになった建物だが・・・・・・・・
兵舎は・・・・・・・・・・・
うん!汗臭い!
男世帯で訓練に明け暮れているから、汗やら何やら男の臭いが・・・・・・・
「乞食の垢染みて臭さと違うね・・・・・・・・・」
「くらくらする。」「窓開けよう、窓!」
「清掃する方はいないのでしょうか?」
この臭いは孤児娘達には不評のようだ。
一応彼等の名誉のために記しておくと、清掃はしてある。
只、彼等自身の牡の臭いがそこらじゅうに染み付いているのである。
この建物で出汁をとったら、凄い事になりそうである。
「王室顧問、流石にそんな出汁誰も飲みたがらないと思うが・・・・・・・・」
「いや、王妹殿下あたりだったら喜んで飲みそうだが。」
流石に其処まで王妹殿下が酷くないと信じたい・・・・・・・・・・
私が仕える王族が其処まで変態だった日には・・・・・・・・・・・・・・もう一度反逆の狼煙を上げたくなるではないか。
「王室顧問、気持ちは判るが近衛兵舎で物騒な思想を撒き散らさないように。」
「おや?近衛団長ではないですか。どうしてここに?」
「先日神殿で馬鹿をした馬鹿共を検分しに・・・・・・・・・・」
近衛団長は頭を抱えそうな表情をしている。
まぁ、馬鹿が部下というのは頭が痛いことだ。
その点、私は配下眷属といえるのは実に優秀だからそんな悩みとも無縁であるのだがな。
今いる孤児姉弟に孤児娘達、今は居ないが補佐見習夫妻・・・・・・・・・・・
あっ!頭が痛くなる馬鹿がいたか・・・・・・・・貴族子弟・・・・・・・・ちゃんと仕事しているんだろうか?
でも、アレを私の弟子として売りに出せば私の弟子の質はあんなものかと孤児達への圧力をそらす役には立つか。
「御主人様、流石にそれは酷いと思いますが。」
「思いつきと情熱だけで突っ走る馬鹿としては十分だと思うが・・・・・・それとも、鍛えたがりの軍団長に売りつけるかな。」
「それはそれで二人がはまって恐ろしい事に・・・・・・・・・・」
ちょっと想像してみた。脳筋師弟が
『師匠、修行の成果として(国名削除)の奴隷商と市場を壊滅しに行って来ます。』
『弟子よ、ワシも共に逝こう。お前にはまだまだ教えたりないところがある。』
『師匠!』
うわぁ、暑苦しい・・・・・・・・・
「だんな、それ以前に戦争になりますって・・・・・・・・・・・・」
「別に戦争くらいは良いのだが、暑苦しい連中が暑苦しいやり取りをすると思うと・・・・・・・・・逃げたくなる。」
「まぁ、無駄に暑苦しくて避けたくなる気持ちは理解できるけど・・・・・・」
馬鹿なやり取りはさて置き、謹慎中の護衛官及び近衛某小隊の面々を見物に行こうか。
近衛医務棟。軍部の傷病者を扱うところだ。王宮の下女やら裏方も運び込まれるのだが・・・・・・・
主に訓練中の事故で傷を負った近衛が過半数を占める。
因みに白衣の美女はいないので期待しないように。
「王室顧問様?だれに?」
「神々が降りたのだろう。」
うそだ!(by戦神)
単純に妙齢の女性を置くと下心満載の若者がワザと怪我するというお約束をするからなんだろうけどね(by棍棒神)
別に言うほどでもないのだが。(by戦鎖神)
そもそも、作者あたりの入れ知恵だろう。あの酔い倒れは仕事が切れたからと飲みながらこの物語を綴っているし、次の仕事探しやがれってんだ!(by戦斧神)
どうも神々が五月蝿い。しかし武具の神々が降臨とは流石に兵舎。
てくてくてく・・・・・・
ここが近衛小隊と護衛官が治療中の謹慎室だな。
「謹慎室ではなくて処置室なのだが・・・・・・・・・・」
「おやおや、医師の先生ではないですか。彼等の容態は如何なんでしょうか?」
「はっきり言って医者の私が匙を投げるほどの馬鹿っぷりだ。王室顧問、彼等を使い潰してかまわないから引き取ってくれないかね?」
「お断りします、そういうことは近衛団長にでも・・・・・・・・」
「それが・・・・・・・丁度良いからとこの部屋で謹慎しろと部屋に押し込めやがって・・・・・・・・・患者が色々居るというのに。」
医師は白髪頭をガサガサやりながらぼやく。
「賢者様、近衛の文官室に放り込んで仕事させたら如何でしょうか?」
「そういえば、官僚部屋で護衛官を文官に転向させようとかという話があったな。ついでに小隊規模でやっても・・・・・・・・・ふむふむ。」
「そちらの可愛らしいお嬢ちゃんの案は面白そうだ。団長に言って引き取ってもらうか。」
「先生もなんか思うところがあるので?」
「勿論だとも、二日酔い程度でここに来るな!そして酒は飲んでも飲まれるな!第一王妃の年齢ほどの乾杯交わしたら体を壊すのは道理だ!何びゃ・・・・・・げふっ!」
崩れ落ちる医師・・・・・・・・・・・
「先生!先生!」
「衛生兵!衛生兵はまだか!」「誰か医師を・・・・・・・・」「医師ならば其処で倒れているだろう!」
「すいません急患です!小間物屋がまた腎虚で。」「それはほっとけ!」
「何で先生が・・・・・・・・・ 王妃様の年齢? そんな年いっていないだろう?」
「実は王妃様って・・・・・・・・・・うわぁぁっぁぁあああぁ!!」
「せいぜい40いくかいかないか位なのになに慌てているのだろう?」
「知らないって幸せだな・・・・・・・・・」「ところで患者がいるのにどうするんだよ!」
「命にかかわるのは庭園公のところに運び込め!患者の貞操(美少年、美青年限定)は諦めて貰って・・・・・・後は街医者か王宮の医務室にでも回せばよかろう・・・・・・・・・・半分以上は打撲と二日酔いだ!」
恐るべし王妃の呪い・・・・・・・・・・
王妃の年齢を詮索するものは災いが降り注ぐというが・・・・・・・・国家業務が滞るのは問題だと思うぞ。
「ところで賢者様、どうして賢者様は大丈夫なの?」
「孤児娘、それはね・・・・・・・・【年齢詮索妨害魔法からの護符】(銀貨5枚)を身につけているから、王妃の年齢を詮索したりばらしてもその呪いが降りかかることがないのだよ。」
「へぇ、そんなものどこで手に入れたの?」「わざわざ特注とか?」
「はははっ!神殿で作ってもらったのさ。彼等も量産して身につけていれば何事もなかったのに・・・・・・」
「王室顧問!どうしてそのような便利な護符があるのを黙っていたんだ!」「そうだ!そうだ!」
「あの若作りのば・・・・・・・ぴちゅん」
「うわぁ、近衛第二分隊長!」「衛生兵衛生兵はまだか!」
混沌としている。
ああ、ここも子供の教育上悪いな・・・・・・・・・・・・
って、言うか王族がいる限り王宮に平和が訪れないのでは?
王妃ネタだと筆ののりが良い・・・・・・・・・・婆とかおばさんとか・・・・・・・・・
その呪いはどこま・・・・・・・・・・(作者は粛清されました)