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孤児院と王室顧問

あらすじ 神殿は王妃ネタで粛清された。

皆さんも気をつけよう、女性の年齢を色々とやかく言うと刺されるぞ。

ふむ、孤児院は居心地良いな。

王族共に仕事を押し付けられないし、安全で快適だ。

気を使う事もないし一部屋押さえておくか。


「王室顧問、ここに居るならば子供達に文字の一つでも教えてやれ!」

麦秋老、居たのか・・・・・・・・・麦秋伯領で双子の孫が生まれたらしいのに。


「うむ、絵姿を見せてもらったが可愛いものだぞ孫は!子供のときはこの糞ガキがと思ったが孫ともなれば多少の粗相も可愛く思えてしまう。早く帰って孫の顔を眺めて可愛がりたいものだ・・・・・・・・・(以下孫自慢が始まる」


あの堅物の麦秋老が爺馬鹿になってしまった。そんなに可愛がりたいならば行って来ればよいのに・・・・・・・

「ふん、孫は可愛いがこの子達を見捨てて置けないだろう。孫達には親とか色々居るがこの子たちにはワシ等しか居ないのだからな。一息つくまではここに居るぞ。」


やはり麦秋老は堅物だった。そうでなければ麦秋老ではないのだがな。


「だんなに麦秋老、女衆が夕餉だから来てくれと。」

「判った。院長殿も呼んだほうが良かろう。あの御仁も根つめているからな。」

「わかった。冷めないうちに来てくれってよ。」


孤児弟にも王宮寮に一室与えられているはずだが・・・・・・・・

古巣に愛着があるのだろう・・・・・・・・巣立っていった者の中にはここに容易にこれないものも居るのに甘ったれたものだ。

まぁ、弟妹分のことが心配というのもあるのだろう。仕方のないことだ。


さて、夕餉をご馳走になるとしよう。

「御主人様こちらをどうぞ。」

孤児姉や孤児娘達が女衆に混じって食事の世話をしている。

これはお前等が作ったのか?

「そうだよ。」「賢者様美味しい?」「たべてたべて・・・・」

「お口汚しでよければ・・・・・・・・」


「こらこら、一番食わせないといけないのに食わせないで私によこすのはダメだぞ。」

まとわりつく娘たちに苦笑を隠せない私は子供達に食わせるのを優先させるように窘め夕餉を楽しむこととする。


食前の祈りを捧げ、皆で食べる事を楽しむとしよう。

最初のうちは痩せこけていた子供達もちゃんと食べるようになってからは毛艶も良くなり、子供らしい愛らしさが出てくる。孤児弟とか孤児姉なども最初は痩せていたからなぁ・・・・あの状態で抱くとかは、流石に罪悪感を感じる。

今見てみると娘らしい丸みもついてきているし丹精込めた甲斐もあるものだ。

最初の頃は痩せた小娘として見向きもされなかったのだが最近では手を出そうとする馬鹿が多くて困る。

まさか私に一晩いくらだなんて言う輩が出てくるのはある意味仕方あるまい。金を詰まれても売るつもりはないのだが。


もぐもぐ はぐはぐ・・・・・・・・・


子供達の食欲は見ていて気持ちよいくらいだ。

綺麗にして躾もしてあるからどこに出しても恥ずかしくもない。

官僚部屋に今からでも出して使える力量の子も居るのだが・・・・・・・・・・馬鹿な大人を見せるのは教育上悪い。

さて、如何したものか



「王室顧問様、子供達の引き抜きでもあったのですか?」

わかるか院長。


「うむ、宰相だの官僚の馬鹿共が仕事が楽になるから子供達をよこせと五月蝿いのだよ。」

「こちらにも貴族緒家から雇い入れたいという声が・・・・・・・中には養子の声もあるのですが・・・・・」

「教育に悪そうなところに送りたくないのだけどな。一応私を通して声をかけてくれといっておけばよいさ。それで半分は消えるから。」

「何故消えるのかは聞きたくないのでおいときますけど、王室顧問様を通して置けば子供達の居場所的には問題ないのですね。」

「完全にとは言わないが、信頼の置けるところを用意するさ。」

「そのときにはお願いいたします。」


院長と話している間にも子供たちはわらわらと寄って来て話しかけてくるし、鬱陶しいのだが可愛らしいなともおもったり・・・・・・・・子供が好きなわけではないのだがなぁ・・・・・(王兄殿下的(ロリコン)な意味合いとは違って純粋な意味で)

それでも擦り寄って好意を示してくるものを無碍にするほど無粋ではない。


「だんなは親馬鹿の素質があるよ。」

黙れ孤児弟。


まとわりついて話しかけている子供らの話を聞きながら・・・・・・・・・・

「賢者様、僕奴隷商人の下っ端を捕まえたんだよ。」「あたちは偽物を売ろうとした詐欺師を見つけたの・・・・・・」

「馬車から落ちた子供を影で捕まえたの、面白かった。」「極北戦士の真似して壁のシミの振りをマスターした。」

「お店屋さんで計算したら店のおじちゃんに喜ばれた。」

「土木計算できるようになったよ。」「古典神話と根源神話の違いを調べたら神殿のおじちゃん達が泣いてやめてといっていた・・・・・・・・・・」「作付頭のおじちゃんに習った魔法で取れた野菜は今日使ったんだよ。」


・・・・・・・・・えっと、この子達何処に向かっているの?

「御主人様、取り寄せた書籍は結構専門性の高いものが多いと思われるのですが・・・・・・・・・それに、講師の方々は一癖も二癖もある方々ですし、神々が屯して加護とまでは行かないけど保護を与えているのですから子供達の成長も特定方向にむかっているのでは?」

「とくてーほうこうってなに?」「ちーと?」

「そういえば、貴族のおじちゃん達が補佐見習のにーちゃんと傷跡のネーちゃんを襲ったのを皆して捕まえたよね。」

「うん。」「弱かったね。」

「奴隷商人のほうがてこづったね。」

「あんまり危ない事をするなよ。」

「「「「はーい」」」」


釘を刺すくらいしかできなかった。

「賢者様は悪くないと思う。」「諸悪の根源だと思ったけど。」「賢者様も無茶しているとおもうけど・・・・・・・」

孤児娘達は好き勝手言う。否定できない自分が悔しい。

この子供達をそのまま王宮に連れて行ったら即採用されてしまう。


しかも色々、使い勝手良いからと引っ張りだこで・・・・・・・・・・良い事なのかな?

「それについては判断に迷いますね。」「確かに厄介事と組になりそうだし」

やはりそう、思うか・・・・・・・・・・後見が居ないと好き勝手されてしまいそうだな・・・・・・・・・



「それ以前にこの能力を持った子供達を雇い始めたら貴族が没落するだろうって・・・・・・・・・」

「麦秋老、それは構わないのですが・・・・・・・・」

「なりふり構わず子供達に攻撃するぞ、やつらは・・・・・・・・・」

「確かに・・・・・・・・・一度貴族を潰して地ならししてあげるか。」

「貴様が言うと本気でやりそうだから怖いのだが・・・・・・・・・ 程々にしておけよ。」

「わかってますって・・・・・・・・・・・子供達に手を出さない限り潰しませんから。」


「弟妹共を王宮で働かせるには問題が多そうだな。」

「まずは王族の変態兄妹を何とかいたしませんと・・・・・・・後は、王妃様とか異世界人とか・・・・・・・・危険が多すぎますわね。」


・・・・・・・・・・・・・・そっちの心配もしないといけなかったか・・・・・・・・・・

如何したものだろうか?

はい、だらけた話でした。

そういうことで酒も切れたことですし今宵はこれまで。

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