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暗黒神と護符

あらすじ 世界の滅亡は一人の孤児によって回避された。

って、いうか神々好き嫌い多すぎ。気持ちは判るけど。

そういえば神職共、以前に【王室顧問避け】の護符を売り出したといっていたなぁ・・・・・


インチキ護符だな。(by暗黒神)

冗談で作ったにしては中々笑えるものだったな。効果はさて置き。(by光明神)


聖女様騒動も一息ついて、私に手を出そうとした神職達を絞りにいきますか。


神殿前、ここの主神は某王国担当地域神。他にも色々な神の祠が集まっている聖域である。

最近は神々も孤児院だとか市場に屯している事が多いから神殿も神職共の執務場所くらいの意味しかないのだが。



酒飲めないしー(by酒精神)


はいはい、酒精神様はお酒があればそこが聖地ですからね・・・・・・・・・・


神殿前にて声を上げる

「私、王室顧問が参る。私避けの護符を作った者と逢いたい。」

と、門衛に伝えると慌てて奥に駆け込む。


おいおい、門衛が持ち場はなれて如何するのだ?

「御主人様、流石に神殿を襲撃しようとする無謀な者はいないでしょう。」

「以前は結構いたぞ、勇者だろう魔王だろう・・・・・・・・・其々の軍勢とか・・・・・・・・・・・神殿同士でもうちの神様世界一と張り合ってやり合っていた歴史もあるし、信仰している神が同じなのに・・・・・・・・・」


あれは酷かった、森林神の信徒が神が至高と喜ぶのは猫耳なのか犬耳なのか争った馬鹿馬鹿しい騒ぎが・・・・・・・・(by某王国担当神)

目玉焼きの焼き方で論争した厨房神の信徒達もあきれ返ったな。(by水神)



「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「神殿側の黒歴史だ。未だに燻っているぞ。ネコミミ派とイヌミミ派。厨房神のほうは何処かの地方都市で毎年目玉焼き祭りがあって、食べ比べているとかいないとか・・・・・・・・・・・」


信徒達は愚かだな、獣耳だからこそ素晴らしいのであって種別で貴賓の差をつけることなんてやってはいけない。(by森林神)


「聞きたくなかったですわ。」

耳をふさぐ孤児姉。

さもありなん、神々の性癖を聞かされたんだから・・・・・・・・・・・・


誰も自重してくれない・・・・・・・・・ 嗚呼、我はこの世界で一番無力な神だな・・・・・・・・・・(by節制神)

節制神、主が弱いのではなくて周りのアクが強すぎるだけだ!気にするな。(by某王国担当地方神)

だったら、貴様の変人収集癖を何とかしろ!変人ばかりで、節制してないから世界の調整が大変だろう!お陰で休みがない・・・・・・・・・(by節制神)


節制神様御労しや・・・・・・・・・・・・・・


だったら、己の後釜教育癖と隠遁癖をなんとかしてくれ。潰されたものの調整に苦労しているんだ。(by節制神)


ああ、それは無理。これは私の本能だから。

「御主人様・・・・・・・・・・・・後釜を作らずに引退すればよいではないですか。護符も作られている事ですし、護符を嫌って国外に逃げたとか言って。」

「孤児姉!それは良い考えだ!何処に行ってみるかな?極東かな聖徒王国か・・・・・・・・・西岸騎士団領、とか西部平原で綺麗な布を見るのも悪くなさそうだな。」

「うーん、見知らぬものを見てみたいですし・・・・・・・・・・極光を見てみたいですわ。」


誰だ、護符を考えた馬鹿は!(by極東神)

こないでこないで・・・・・・・・・・民が逃げる!(by聖徒王国担当地方神)

あらあら、極光が見たいなんて可愛いわね。(by極光神)

孤児姉だけならば歓迎だが・・・・・・・・王室顧問まで来ると族長連中が泣きを見るからなぁ・・・・・(by極北神)

出来れば来ないで欲しいが・・・・・・・・・・って、言うか王室顧問貴様はダメだ!国が乱れる!(by西部平原地方担当神)


勘弁して下さい。 また騒動ですか・・・・・・・ 等々(by地方神達)


神域としての神殿の許容量を超える神々の神気・・・・・・・・・・

実体での降臨ではない(力を抑えている)がそれでも神殿が軋み上げるには十分か・・・・・・・・・


もっと、節制した降臨をして欲しいのですが・・・・・・・・・・・・本当に自重しない連中で困る。(by節制神)



慌てて、飛び出てくる神職の一人。

「何しているんですか王室顧問!神々の声が次々に降臨しているし。」

「いやぁ、神職殿。いつぞや貴族達に売りつけた【王室顧問避けの護符】の効果で私がこの国に居られなくなったと言っただけなんだが?」

「あの冗談を真に受けているんですか?」

「冗談?実際幾つかの貴族家で見ていると孤児弟が言っていたぞ。彼らは本気にしていたし・・・・・・・・」

「うわぁぁぁ・・・・・・・・神殿長!神殿長!」


神職はあわてて上を呼びに行った。

「なんじゃ!騒々しい!神々の声を止めるので忙しいのじゃ!」

「それが赫々云々で・・・・・・・・・」

「なんじゃって!」


ひげもじゃの神殿長がひげを膨らませるかのように驚く!

「冗談で護符なんて作るからじゃ!って、言うかあれ売りに出したのか?」

「冗談で作ったと説明するように販売担当に言ったんですが・・・・・・・・・・」

「馬鹿野郎!冗談でとか含みを持たせてもそういう建前の品物だと思われるだろうが!」

「そんで、当の王室顧問が・・・・・・・・・・・」


「久方ぶりでありますねぇ・・・・・神殿長。中々面白いものを用意してくださったようで・・・・・・・・」

「うわぁ!でたぁ!」

「誰だ、護符をつくろうなんて提案した馬鹿は!」「神殿に査察だ!」「神殿財産制限法を施行されるぞ!」

「その前に寄付金を切られるかも・・・・・・・・」「この神殿も終わりだ!(主に財政的な意味合いで)」


右往左往する神職達。私何かした?

あまり五月蝿いと終わりにするぞ!(神学的な意味合いで)


「御主人様、以前に公開質問状とか出したから、その一件ではないでしょうか?」

「あれって、教義に対する純粋な質問だし・・・・・・・・・・・運用と違うからといって、理由を聞いているだけなのに勝手に騒ぎ立てただけだろ。」

「嘘つけ!嫌がらせ代わりに騒動起こしやがって!」

「喰らえ!王室顧問避けの護符の力を知るが良い!」


神職が取り出した護符から神気が満ちて光を発する。

でも効かないなぁ・・・・・・・・・・


吾が気に入っている子供達の守護者だからな。この護符くらいならばいくらでも防いでやろう。(by暗黒神)

まぁ、護符の力といっても光って目晦ましかごく弱い範囲での人払いなんだけどね・・・・・・・・・(by戦神)


「ひぃぃぃ!」「逃げろ!」「去勢光線の餌食にされるぞ!」

「否、男色本朗読の精神攻撃が・・・・・・・・」「うわぁぁぁぁ・・・・・・・・」


ウサギ小屋に狐を放り込んだみたいな騒ぎだ・・・・・・・・・・・

ダメだこいつ等、誰かつける薬を・・・・・・・ないか!


ちょっと!匙を投げる前に話を止めないで!(by療養神)


実は匙投げたかった?



少しだけ・・・・・・・・・・・(by療養神)


節制してください!療養神の匙で神域の予算がかさんで・・・・・・・・大変なんですから!(by節制神)





怯えた神職達が落ち着くまで待つとする。

ああ、茶が旨い。


うむ、良い茶だ。(by暗黒神)

茶請けの焼き菓子も良くあう。(by光明神)




あまりに五月蝿かったらしく、近所からの通報で近衛の一隊が神殿を囲んで神職達を物理的に大人しくさせて言ったのはその後暫くしてからである。


結局、王室顧問避けの護符は回収されたらしい。

購入者の名簿は・・・・・・・・・・・・手に入らなかった。 残念。



神殿長、あとで査察しましょうね。

「ひぃぃぃぃぃ!!」


どうしてこうなったんだろう?話が迷走している。

酒が切れたのでこれまで。

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