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王都各所とこうぎ色々

人類は其々の場所で酒を作り続けている。これは一つの文明の証である。

その酒を受け入れて神聖なものとして利用する文化、邪な者として排除する文化・・・・・

どちらも酒がなくては成り立たないのである。


一献の酒には歴史がある。

それを飲み干しながら徒然に語りましょうか・・・・・・・・・・・

最近私の名が売れていることが原因なのか、国立の学園で講義をして欲しいと依頼が来る。

官僚が自分の専門分野で講義をして聴講生の中から後継を見つけるというのはよくある話なのだが、別に私は後継はそこそこいるし、これ以上増やしても学閥とか出来て面倒なので断りたいのだが・・・・・・・・・

度々、依頼が来るので仕方無しに受ける事にする・・・・・・・・・・・


「賢者様、仕方無しという割には色々準備しているのですね。」

「そりゃ、そうだろう。請けたからにはまじめにやらないと。」

「って、いうか・・・・・・・・・・・・資料の量が山なんですけど・・・・・・・・・・」


大した量ではないだろう。書物の20や30くらい・・・・・・・・・

一つの言葉を紡ぐためには一生を費やす者もいるくらいだ、寧ろ一時の講義に一冊も資料を使わずにこなす事が難しかろう・・・・・・・・・・・・・・

私は聖賢みたいに言葉を降ろす事なんてできないし、色々見て聞いてそれを自分で継接ぎして作り上げるしか出来ないのだよ・・・・・・・・・・・・


「その割には御主人様の知識の深さは・・・・・・・・・・」

「賢者様の場合業の深さというべきかも。」「確かに興味のある部分とか、誰かをおちょくるための労力に力入れているから。」

「おいおい、孤児娘達。君達が敬愛する私がそんなことをすると思っているのかね?」

「「「勿論!」」」


即答かよ・・・・・・・・・・・

打たれ弱い者だったら二度と立ち上がれないぞ。

「大丈夫です。御主人様でしたら神々が立ち直れないような事でも平然と受け入れて立ち上がり前に進みますから。」


それは買いかぶりすぎだ。


仕事の合間に資料をまとめて講義の日を迎える。



学園の講義室は八割がた埋まっている。

50弱か・・・・・・・・・

王都在住の貴族の子弟が主なのだが、地方から遊学している有力貴族の子弟などもちらほら・・・・・・・・・・


では講義を始めよう・・・・・・・・・・・・


「・・・・・・・・・・報復的処置についてほぼ認められているから、抗命権を用いるときはその点を念頭に入れて対策を立てるなり受け入れて覚悟を決めるなりするのが望ましい。ここまでで質問はあるかな?」

「はい!王室顧問様。」

「うむ、問うが良い。」

「あきらめるのは論外ですが、対策とはどのような事を指すのでしょうか?」

「手の内を明かすものがどこに居る・・・・・・・・・・・・そこは工夫するものだと言いたいが、さわりだけ答えるとしようか。例えば権力、例えば技能、例えば人脈、例えば情報・・・・・・・・・・これらのものは扱いを間違えると自らにも災いが降りかかるのである・・・・・・・・・・・・・・・」

「出来れば具体例を・・・・・・・・・・・」

「そうだねぇ・・・・・王妃の年齢を・・・・・・・・・・・ぐほっ!」


私の意識が遠くなる。


気がつくと聴講生達の席がまばらで代わりにぬいぐるみが置かれていた・・・・・・・・・・・・

さて、講義の続きをしようか・・・・・・・・・・・・・


「講師、質問です!」

「はい、何でしょう・・・・・・・・・・・」

「王妃様の話をしたときに王室顧問先生はどうして倒れてしまったのですか?そして所々にあるぬいぐるみは・・・・・・・・・・何なのでしょうか?」

「良い質問だね。では答えろと・・・・・・・・・・・・うわぁぁぁっぁあぁぁぁl!」

私は暗がりに引き込まれる。



そして気がついたと。講義室の中は空っぽになるのだった・・・・・・・・・・・・


「勘弁してください。王室顧問卿・・・・・・・・・・・・・生徒が全滅じゃないですか!」


学園から抗議が来るのであった。

ついかっとなって(ry

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