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酒盛市場と末王女

お気に入り人数の増減が面白いと思ってしまう作者です。


あらすじ 酒盛をして皆戸板送り・・・・・・・・・・・・

お酒は楽しく適量を戸板送りはお持ち帰りされる可能性が高いから気をつけようね。

久方ぶりに孤児弟が私について市場に行く。


「いやぁ、だんな・・・・・・・・ 商会公様についていくのは大変だよ。売り上げが上がってホクホクだと思ったら、次の町に進める計画でしょう・・・・・・・・・・・・魔具職人達の手配とか療養神殿との折衝・・・・・・・・・・まさか神殿ががめついと知っていたけどあそこまでとは・・・・・・・・・・・・・思わず土地土地の商会公の支店に丸投げしようかと思ったよ。」

「それが一番楽だと思うけど、ぼられるぞ。」

「でも、あの手間を考えると理解できる気がする・・・・・・・・・・・神殿の取り分を押さえないと行き渡らないし・・・・・・・・・・・よく考えたら神殿通さなくても良いんだよね。」

「そりゃ、そうだ。魔具職人の組合で融通したって良いからな。話したからには分け前寄越せとうるさいだろうけどその分人員管理しっかりとして貰って、いざと言うときにぼろくそに貶して置けば宜しかろう。神殿の方々の見識を期待して託したのにと・・・・・・・これならば云々と言えば大抵黙るぞ。」

「・・・・・・・・・・・・成程、神殿側が認めた客に対する保障と考えるわけだね。それを盛り込んでおこう。」

「判ってきたじゃないか・・・・・・・・・・・」



「孤児弟、暫く見ない間に賢者様がうつってきてる。」「社会の波にもまれると人格が歪むと言うけど・・・・・・・」

「・・・・・・・・・あの頃の純真だった孤児弟はどこ?」


「孤児娘達!人聞き悪い事言わないでよ!おいらが旦那ほど悪辣な事出来るわけないじゃないか!」

「ほほう・・・・・・・・・・・私のどこが悪辣だって?」

「そりゃ、国政ネタに国相手に喧嘩売るとか・・・・・・・・・・喧嘩売ってきた貴族に地位を与えて潰すとか・・・・・・・・・・少なくとも商談した相手に【あの】王室顧問卿の弟子ですか・・・・・・・・・・・なんて言われるのは泣けてきたよ。」

「商談相手の名前教えてもらえるかな?後でじっくりと話し合おうと思う。あと、神殿側の担当者の名前教えてもらえるかな?一時期流行った【王室顧問避け護符】の件でもじっくりと話を聞きたいからね。」


「神殿って何でも商売にするんだね。」

「孤児娘。それは彼等も金儲けくらいしか楽しみがないからだよ。道楽に走っている神職が多いけど、彼等も食っていかないといけないからね。」

「ふーん、今度神殿の帳簿嵐に行ってみようか?」

「面白そうだな、色々覗いてみると世界が見えてくるぞ・・・・・・・・・・(にやり」

「そうだね、まともに働いてくれている性愛神殿が貧乏なのに、森林神神殿とか厨房神神殿とか・・・・・・・・・・見てみるのも面白そうね・・・・・・・・・・・王室からの寄付金もあるわけだし・・・・・・・・・査察がたのしみだね。」

「腕が鳴るわぁ!」「前、異世界帰りの王妹殿下から貰った計算道具が火を噴くわ。」




お手柔らかにお願いします。(by厨房神)

あのぅ、うち寄付金だけだとかつかつなので・・・・・・・・・・(by海洋神)

うちは寄付金に頼らなくても大丈夫ですわ。(by文芸神)

神殿がない・・・・・・・・・よっけ査察も受ける必要はない。(by暗黒神)

求む信者!(by発酵神)

酒さえあれば問題なしー。寄付金も何もかも酒に化けてますよー(by酒精神)

寧ろ査察と言う名の会計業務手伝いよろしく☆(by療養神)



なんか孤児娘達ノリノリだな・・・・・・・・・

そんなきらきらした目で見られると頑張って査察を取らないといけないじゃないか!

可愛い娘たちのためだ!おとーさんがんばるぞ!


「王室顧問は少々自重したほうが良いと思う。」

「おや?末王女様いたのですか?」

「いちゃ悪いのか?折角ここに孤児弟がいると聞いて抜け出してきたのに・・・・・・・・・・・」

「末王女様?後ろにいる侍従官が青筋立ててますが・・・・・・・・・」

ひょっこりと顔を見せる末王女に慌てて追いかけてきたらしい侍従官。


「末王女様!倫理教育の時間を抜け出して何をしているのですか!」

「わたしはひんこうほうせいだから問題ない。寧ろ王室顧問達にその倫理教育を行うべきだと思うの。」

「彼等は手遅れです。末王女様がああならない為にもしっかりと学んでもらわないと・・・・・・・」


この主従は失礼な輩だな。一度じっくりと話し合う必要があるのかもしれない。


とは言え、倫理教育の講師は私の三従伯父(みいとこおじ)なんだが・・・・・・・・・あの爺様にはずいぶん可愛がってもらったなぁ・・・・・色町の良い店紹介してもらったり、酒の飲み方も教わったりしたし・・・・・・・・・・私の人格の一部分はあの御仁の手によるものだな。

あの爺様の教えならば末王女も私のように立派な人格者になれるはずだ。うんうん・・・・・・・・・・




そんなこんなで市場の酒場部分につく。私は席を借り受け、場所を取って注文をとりに来る棒手振り娘達を相手に酒とつまみを注文する。孤児弟も私に倣って飲み物と軽食を頼んでいる。まだ、酒は飲まないのか?


「だんな、おいらにはまだ酒は早いよ。苦いだけで美味しいと思えないし・・・・・・・」

「まだまだお子様だな・・・・・・・・・・・・・・・くくくっ」

「皆して一人前扱いするけどおいらまだ13の小僧だよ。」

「そうだったな、忘れていたよ。」

「酷いなぁ・・・・・・・・だんな。」


酒の入った壷と干し肉、煮凝・・・・・・・・・ 孤児弟のところには果汁の入った壷に固焼の麺麭の上に諸々の具財を乗っけた物が用意される。

立食形式の宴席には見られるが、酒場で出すとは・・・・・・・

肉に酢漬けの甘藍だの小魚の塩漬けだの乳酪に煮詰めた果物を乗せた物、色々種類があって面白い。

娘さんや工夫したね。


「はいっ!貴族様の宴席を手伝ったときの料理を真似してみました。」

「うむ、美味。貴族の宴席でもこれだけのものは中々見ないぞ!」

「ありがとう御座います賢者様!」

「だんな、それおいらの・・・・・・・・」

「まだいっぱいあるじゃないか!どうせ私のつまみも取る気満々だろ。けちけちするな!」

「そうだぞ孤児弟、男というものは鷹揚でないと・・・・・・もぐもぐ」

「末王女様まで・・・・・・・・・」

「良いではないか!孤児弟は美味を見つけるのが上手いな。・・・・・・・・・・もぐもぐ」


よくよく見てみると、末王女に食い荒らされている。

哀れ孤児弟・・・・・・・・・・ 諦めて、もう一人前注文している。

娘さんは苦笑しつつ、大盛にしてくれるのだった・・・・・・・・・・・


孤児姉と孤児娘達は例によって端切れ屋とか小物屋を巡っている。

色々買い込んで其々の部屋は個性豊かになっている。末王女も着いて行けば良かったのに・・・・・・・・・・

「市場巡りも捨てがたいが、孤児弟と共にいる時間が持ちたいからいるのだ。もう少ししたら連れまわすから問題ない。」


うわぁ、連れまわすって・・・・・・・・・奢らせる気満々だよ!

そういえば末王女も個人的なお小遣い持っていたはずだが・・・・・・・・・・

「そんなもの、とうにお母様に没収された・・・・・・・」

うなだれる末王女、お小遣いとして貰える手はずだったのでは?

「だって、王宮内では買い物する事がないから必要ないと・・・・・・・・・・」


確かに、王妃(年齢不詳)の言うとおりだな。孤児弟も金貨貰っているから諦めろ・・・・・・・・・・

諦めたのか麺麭をモグモグやりながら孤児弟は市場を見回す。


「暫く見ない間に様変わりしましたよねぇ・・・・・なんていうか飲食空間を作ってみたら其処が露天の飲食店みたいになっているし・・・・・・・・・・・」

「ふむ、補佐見習が官僚達が酒盛するのを見て場所を作っておいたほうが問題が其処に押し込まれて良いと設置したらしいぞ。」

「町方暮らしの知恵かな。補佐見習らしい解決策だな。 むぐむぐぎょきゅ・・・・・・」


末王女は人が注文したのを適当につまんでいる。遠慮というものを知らないのか?

「子供が遠慮していたら何も当たらないではないか・・・・・・・・・もぐもぐ、ぎょきゅ! ああ、其処の娘。その卵焼き一つ貰おうか。」


さらには棒手振り娘の一人を呼びとめ、勝手に注文する始末。

支払いは・・・・・・・・・・・・・孤児弟である。

「済まない孤児弟、後で王妃様に伝えておく。」

流石に済まなそうにする侍従官。奢った分が戻ってくることは多分ないだろう・・・・・・・・・前もって金貨で渡されているし・・・・・・・・

「まぁ、金貨一枚分飲み食いするとなれば相当やらないとダメなんだろうけどね。」

末王女が注文した卵焼きを奪い取りながら孤児弟。こうやって見ると仲の良い兄妹が食べ物を奪い合っている図だな。


私は酒を煽っていると・・・・・・・・・・つまみは・・・・・・・全部食われてる・・・・・・・・・・

この欠食児童共が・・・・・・・・・・・





私も諦めて強力兄弟を見つけて呼びつけると酒とつまみを追加するのであった。

それも戻ってきた孤児娘達に食い荒らされるのは言うまでもないことである。

城に戻った末王女。倫理教育の講師に市場での事を言うと

「爺も行きたかったですぞ。辺境伯家の末坊主・・・・・・・じゃなくて王室顧問と久方ぶりに語らいたかったが・・・・・・・・・・・あの三従叔甥孫は爺が育てたようなもんじゃしな・・・・・・・・・・かっかっかっ!」


「えっ!講師殿、王室顧問卿とお知り合いで?」

「あれはワシの甥っ子で教え子みたいなものだ。小さい頃から可愛がっていたが、最近トンとあってないなぁ・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


その後、この講師が末王女の教育を受け持っているのかどうかは不明である。

問題人物を育てた者が王女の教育になんてという無駄な議論が・・・・・・・・・・・続いたとか続かないとか・・・・・・・・・・

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