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酒盛市場と馬鹿大使共

椅子を買ってみたが、この金があればどれだけ酒が飲めたのだろうか?

そんな作者の叫びをよそに


あらすじ 大使達が酒盛していた。

酒盛は楽しいが孤児娘たちはお冠だった。

「賢者様孤児姉だけにずるい!」「あそびたーい!」

「しごといやぁ!」


そう言えば最近仕事しっぱなしだったな・・・・・・・・・・・・・

官僚たちはその辺気にかければよいものを・・・・・・・

「すっかり忘れていた。」「休みって何だっけ?」

「どこぞの馬鹿が貴人聖域法(アジール)発動してむちゃくちゃしたから後始末で大変なんだよ。ねぇ、師匠・・・・・・・・・・」

「えっと、なんかすまん・・・・・・・・・・・」

「詫びはいいんだ詫びは!働け!王室顧問!あの馬鹿がやらかしたことの書類仕事片付けやがれ!」

「ついでに補佐見習が陛下の胸倉掴んで上奏した案件もだ!」

「貴殿の分もあるぞ!外国に遊びいくと言い放って大使達が泣いて止めに入っているから安心させやがれ!」


えっと、補佐見習何やらかしているの?

連行された腹いせに陛下相手にぶちきれたの??


まぁ、いいや。

王族にはいい薬だろう!

そんな私の嘲笑いをよそに宰相閣下が突っ込みを入れる。


「あのなぁ、王室顧問。補佐見習いに加減というものを教えろ!保護した者たちを大事にするのは構わないが証拠隠滅と潰しに掛かった貴族の眷属を返り討ちにして晒し者にした挙句、その貴族を追い詰めるためだけに国内資産封鎖法案とか貴族位剥奪法案を制定して可決させるとか無茶苦茶にも程がある。更には止めに入った陛下の胸倉掴んで殴りかかるし・・・・・・・・・・・・・流石のわしでもかばいきれん。」

「で、結局どうなったんで?」

「貴族当主本人は引退蟄居。領地は王家直轄領にして代官を派遣している。家自体は無地貴族としてそ存続しているがそのうちに没落するぞ・・・・・・・・親族とか多いから補佐見習が仕返しされないよう気にかねなくてはならんし・・・・・・・・・・困ったもんだ。」

「それは、こっちでも注意しておきますよ。幸いにも閣下が派遣した事で方々に人脈ができているようですし何とかなるんじゃないですか?」

「補佐見習いは青い部分があるから、そこに触れなければ実に有能なんだがなぁ・・・・・」

「とりあえず、それを徹底させておきましょう。孤児弟もそういう部分がありますからねぇ・・・・・」

「そこはそれとなく周知させよう。」

「お願いします・・・・・・・・・・・」


宰相閣下に突っ込みを入れられたし、少し自重しますかね・・・・・・・・・

そうは言っても騒動なんて飛び込んでくるものだしねぇ・・・・・


「孤児娘たち、今日は遊んでおいで・・・・・・・・・・市場に行けば灰髪兄妹がいるから様子でも見ておいで。」

「「「はーい☆」」」


孤児娘達は私から硬貨の入った袋を貰って市場に駆け出していった。

服とか買うのだろう・・・・・・・・・・・

「孤児姉も行くか?」

「いえ、私も楽しんできてましたから今日はご主人様と仕事してます。」

「そうか・・・・・・・・・・・」


私達主従は黙々と書類仕事に勤しむ・・・・・・・・・・・・

孤児娘達と仕事をしていると賑やかなのだが孤児姉とだけになると沈黙が場を支配する。

筆を走らせる音、紙をめくる音・・・・・・・・・・

動作の一つ一つが音として現れる。傍から見ると単調なものだろう。

それも悪くない。



って、官僚共はどこに行きやがった!

「ご主人様官僚達も逃げて酒盛市場に向かったようです。」

「そうか・・・・・・・・・・・って、あそこには大使共が連日酒盛しているはずだ!鉢合わせたら・・・・・・・・・また、酒合戦の再来だ!近衛兵!誰かいるか?」


「はっ!」

「君は一隊を率いて酒盛市場で酒盛をしているであろう馬鹿官僚共を捕獲してくるのだ!!仕事に別条がなければ多少手荒に扱っても構わん!」

「かしこまりました!」


「孤児姉!我等も行くぞ!」

「ご主人様、酒合戦位よろしいのでは?」

「馬鹿を言っちゃいけない。前回は遺恨はなかったが今回はそれがないとは限らん。下手に遺恨なんか残してみろ百年はそれに追われるぞ・・・・・・・・・・・・」

「それは放置しておけば・・・・・・・・・・・」

「たぶん私に出番が来るに違いない。特定の役職についていないから便利に遣おうとすること間違いない!仕事が増えるのはいやだぁぁぁぁ!」

「ご主人様諦めた方が楽なのでは?」



諦めたらそこで隠居終了です。


せんせい、お酒が飲みたいです・・・・・・・・・・・



誰がせんせいなのかというのは置いといて・・・・・・・・・・・・

私らが出ようとすると

「待て、王室顧問!職場放棄とは許さんぞ!」

「宰相閣下、官僚共が脱走して向かった先に大使達がいるらしく鉢合わせたら過日の酒合戦の再来になる恐れが!」

「それをネタに交流を図ればよいではないか・・・・・・・・・・・・・・」

「私以外が担当するのであれば良いですよ。」

「もちろん君以外に担当できるものはおらんだろう!官僚達では利益誘導が激しすぎるし、何より自ら飲みすぎる。そうなると大使達の被害がどれだけ出るか・・・・・・・・・・・・・・」

「私は嫌ですよ。拒否権使いますよ!」

「官僚の次は王室顧問君を標的に酒合戦を始めるだろう!それでも良いのか?」

「ほどほどに飲んで負けますから良いですよ。」

「そんな負け方は許さん!君が良くても向こうが認めないだろう。延々と酒合戦が続くぞ。」

「それは構いませんが・・・・・・・・・・・・・」

「それをしたら、ただでさえ国庫を圧迫している酒代が・・・・・・・・・・」


えっと、国庫を圧迫している酒代って・・・・・・・・・・

「官僚達の酒消費量が倍できかないし・・・・・・・・・・酒合戦に触発されたのか各私兵団同士とか直属部隊の間でも決闘代わりに酒合戦が・・・・・・・・・・・・壊した備品とか二日酔いの薬とか・・・・・・・・・・清掃費用が・・・・・・・・・・」

「一つ言って良いですか?」

「なんだ?」

「この国には馬鹿しかいないのですかぁぁぁぁぁぁぁ!!」


私の叫びは王城に響いたそうな。

「おまえもなー!」

という答えが木霊していたのは気のせいだと信じたい。無論気のせいだとも。



ちなみに酒盛市場でも大使と官僚達が共倒れになっていましたとさ・・・・・・・・・

それを運んでいる近衛兵達がこの馬鹿共を何とかしてくださいと上奏していたのは別の話。

大使達の本国に市場で酔いつぶれるのを何とかしてくださいと苦情申し立てするのもまた別の話。


重たいのだよねぇ・・・・・酔いつぶれた竜とか・・・・・・・・・・・鬼とか・・・・・・・鎧兜つけたままの聖騎士とか・・・・・・・・・・・極北戦士とか・・・・・・・・・

持ち上げようとして腰を痛めた近衛兵が労災申請している。


はいはい、認可!

治療費は雷竜公に請求しておくからね・・・・・・・・・・・・・

重たいんだから酔いつぶれるな!

今度潰れたら毟るぞ!(鱗とか髭とか・・・・・・・・・・・・)



ところで市場にいた孤児娘達何していたの?

「お酌して回ってました。竜のおじ様を潰してみました。」

「撃墜表をつけてました。一番撃墜していたのは魔国の鬼族随行員でした。」

「どこかの大使が奥様に隠れて呑みに来ていたのを連絡しておきました。」


最後のは可愛そうだろう・・・・・・・・・

霜降の・・・・・・・・・最後の楽園(飲み屋)も失ったか・・・・・・・

酒飲みにそれはひどすぎる・・・・・・・・・・・・


「だって、奥様から頼まれてまして・・・・・・・・・これ以上呑んだら命にかかわるからと・・・・・・・・・」

「いいよ、いいよ。後で霜降の大使を慰めておくから・・・・・・・・・・」

「賢者様、酒はだめですからね。」


釘を刺されてしまった。霜降の・・・・・・・・・すまん。

力になれないようだ・・・・・・・・・


霜降の大使は禁酒令を出されました。本国の国主からも釘を刺されていますので隠れて呑むしか・・・・・・・・・・・


それも、ままならないでしょうが・・・・・・・・・・・・


今宵はこれから呑むのでここまで。

椅子代で浮いた金で飲むぞ!

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