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平穏無事と選択肢

あらすじ 商会公と太鼓腹プレー するわけがない

久方ぶりに孤児院にいる。

王都に帰ってきた日にも一度は寄っているのだが、忙しかった上に後始末が残っていたからゆっくり出来なかった。


あいも変わらず色々な種類の戦士達が屯している。

お前等、子供等の前だから控えろよ!

騎馬戦士、奴隷戦士、人外戦士、極北戦士・・・・・・・・・・・・って、魔国随行員(魔神族)とか聖騎士までどうして・・・・・・・・


「ふむ、あの黒髪孤児をかつての叫びの子供(初代国王)と重ねてみるのがいてな、危険視していたのだが・・・・・・・・・・まぁ、後ろめたい所がなければ問題ないと報告しているところだ。」

「あの王室顧問の教育に耐えた人物に興味を持った魔国の上層部が調べて来いと・・・・・・・・・・・って、いうかこの孤児院の教育がおかしすぎる!何で、小さな子供に軍事訓練から神学、伝承学、経理に薬学・・・・・・・・・・・その他諸々教え込んでいるんだ!下手な貴族並みの教養を詰め込んでいるし、それを遊びで使っている孤児達の存在とか・・・・・・・・・・子供達だけで奴隷商人を生け捕りにして玩具にするって・・・・・・・・・・・・」


まだやっていたのか、奴隷狩られ・・・・・・・・・・


そうそう、魔国の・・・・・・・・・・お前さん所と思われる種族の子供達いるし、引き取る?

「そうですねぇ・・・・・・本国に問い合わせて親戚がいればあわせてやりたいですねぇ・・・・・ って、そのむちゃくちゃすぎる教育は控えて欲しいですが!」

「子供達は平等に扱わないと・・・・・・・・・・・其々に才能があれば伸ばしてやるのが大人の役目だろう。」

「だからって・・・・・・・・・・・そこで子供達と遊んでいるのは極北戦士!あんな教育上悪いのと一緒にするなんて・・・・・・・」


確かに極北戦士は子供の教育に悪いねぇ・・・・

戦争を酒盛りに変えるとか裸で空を飛ぶとか・・・・・・・・・・・

極北神様どうして回収してくださらないのですか・・・・・・・


忘れていた(By極北神)

後で大使夫人を遣わすわ(by極光神)


孤児院の修繕費が・・・・・・・・・・・・増えそうな気がする・・・・・・・・・・


聖騎士殿は何を見ているのかな?

「王室顧問、これは私の目の錯覚だと思いたいのだが・・・・・・・・・あれって・・・・・・・・・・」

「ああ、暗黒神だろう。実害はない。」


黒っぽいもやもやとした人影が子供達と遊んでいる。

人影は影を伸ばしたり、闇で子供達を包み込んだりしている。

子供達も人影に飛び掛ったり包まれてキャーキャー歓声を上げて喜んでいる。


「どうして、神々が・・・・・・・って、邪神じゃないのか?」

「ごろは悪いが暗黒神様は闇の帳で人々の安息とかを司る神だよ・・・・・・・・・・・・邪神と言うならば・・・・・・・・」


文芸神だな。(by剣神)

芸術神もだろ。(by水神)

なんと言っても奴らが世界を腐らせる。(by発酵神)

発酵神に言われたくないわね(by文芸神)


出たな邪神!!

二度とこの世界に出て世界を腐らせるな!!


ばちこーん☆


きらっ!


思わず、神秘緋金属張扇(オリハリセン)で文芸神をぶちのめしてしまった。


ただいまの飛距離、文芸神は異世界に飛んでいきました。(by演芸神)


「失礼した、聖騎士殿。アレが邪神文芸神という者だ。アレがかの忌々しき異世界人をこの世界に連れ込んで・・・・・・・・・・・・ううっ・・・・・・・済まない・・・・・・・・アレを元の世界に送り返せなかった・・・・・・・・・」

「成程、あれが邪神・・・・・・・・・国許に報告いたします・・・・・・・・・・・って、普通の神々が一柱でしょうに!」

「でもなぁ、聖騎士・・・・・・・・・・あれが齎した災禍を考えてみると・・・・・・・・・・・・魔国も・・・・・・・・雷竜の姫君とか・・・・・・・・はぁ、国に帰るのが苦痛だ・・・・・・・」

「魔国随行員・・・・・・・・・・・・貴殿の苦労もわかる。うちの国も・・・・・・・・・・それを考えたらあれが邪神だというのが・・・・・・・」


人魔協調がここで更に深まるのだが事を知った歴史家は孤児達の幸いを見て両国が涙ながらに感動して心入れ替えたと捏造するのだが別の話だ・・・・・・・・・・


「って、言うか我が国の財務卿がアレは地獄だったと泣きながら語っていた教育を子供達は平然とコナシテイルノカガ謎だ。」

「それは言える。魔国諸族管理官が未だに悪夢に魘されると言っているが・・・・・・・・・」

「あの子供達は優秀だからねぇ・・・・・ 多少は手加減しているけど、それに財務卿とか諸族管理官は私は出来るからと促成教育を選んだしねぇ・・・・」

「成程、無茶振りしたんですねぇ・・・・」「納得。」

「あの子達我が国にも分けてもらえませんか?」

「国力が減るからやだ!」

「我が国の子弟を受け入れて教育してもらうのは?」

「良いけど、壊れても知らないよ。」


そこで流れる授業風景。

「貴族の馬鹿には抵抗する事を・・・・・・・・・・・・云々」


それを聞いた魔国随行員と聖騎士の顔には冷や汗が・・・・・・・・・・・・貴族制を否定する教育とか・・・・・・・・




まぁ、それは笑い話として

先の青麦領の騒ぎで保護した子供とか・・・・・・・・・・・灰髪の兄妹とかも孤児院に放り込まれている。

大人達は王都で一度体を休めてから、資材と共に青麦領建て直しのために戻って行った。

青麦領の子供達は大人達が生活を立て直してから戻す予定だ。


それでも少なからず、孤児が出ている。

孤児弟が保護した幼女とか、燕麦卿のところの孤児とか・・・・・・・・・・・・

そういえば燕麦卿のところの孤児はどの子だろう?


教えられて逢ってみるとごくごく普通の村の子供といった風情の子供達だった。

君達は村に帰りたい?

「うん!おばさんたち心配しているだろうし・・・・・・・・・」「口減らしなんてとんでもないと怒ってくれたし」

「王都で学ぶのも楽しいけど・・・・・・・・・おじさん心配してないかな・・・・・・・・・」

燕麦卿の言っていた事は真であったか。彼等は次の隊商で村に返すか・・・・・・・・・・


「ほんとう?」

それまでここで勉強していきな。手紙くらいかけるなら出しても良いし・・・・・・・・・・

「うん!」「でもおじさん達字を読めないよ。」

「なぁに、燕麦卿にでも読ませればよい。」

「貴族様をそんな風にこき使うなんて・・・・・・・・」「おじさん凄い傲慢だよ」


おじさん・・・・・・・・・・・・私も貴族なんだがなぁ・・・・・

「御主人様、相手は小さな子で彼等の父親と同じくらいの年ですから仕方ないかと・・・・・・・・・」

そうだよな。


こっちも手紙を書き書き・・・・・・・・・

燕麦卿 子供は預かった。返して欲しくば・・・・・・・・

「王室顧問様、それでは脅迫状です。」

院長、いたの?

「本当に・・・・・・・・・・・これが孤児たちの守り手だとは・・・・・・・・・・・・・」

買いかぶりすぎだ。


燕麦卿、子供達は王都にて保護されている。安心されるよう領民達に説明されたし。

暫し後に隊商に便乗して送り返す予定。詫び代わりに読み書き等々教えておく。



「子供達、隊商が結成されるまで時間があるからそれまで勉強しておこうな。」

「「「はいっ!」」」



そして、幼女か・・・・・・・・・・

おまえはどうしたい?

「けんじゃさまもたいこばらのおじちゃんとおなじといをするんだね?」

「太鼓腹って商会公か・・・・・・・・・・あの方は世界有数の大金持ちなんだけど・・・・・・・・まぁ、いいや。孤児院にいても良いし、すぐにはとは言えないが村の大人達と共に帰っても良いし・・・・・・・・・それとも、どこか子供のいない家に養子に行くならばあてもあるけど・・・・・・・・・・」

「わたしはしりたい!どうして、むらがひどいことになるまですくいのてがなかったのか?どうすればわたしのようなこどもがでないですむのか・・・・・・・・・・しりたい!そしてちからがほしい!」


小さな子供にしては凄い決意だ。

「孤児院で学ぶか?」

「もう、まなんでいる。いかついおじいちゃんせんせいにいろいろおそわっている。」

「でも、答えのない問いだぞ。それでも進むのか?」

「うん!今までみつからなかったからってこたえがないわけじゃないのでしょ?」

「面白い考え方だ。子供のうちは孤児院で学んでおけ!それを力にして道を見つけるのも良かろう。でも良いのか?村に戻りたいとか子供らしい時代を送れなくなっても・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・しかたないとはいわない。でもあたしがえらんだみちだから。」


難儀な子供だ。幼女の頭をなでると気持ちよさそうに目を細めている。

親が死んでこの子も自分で道を選ばざる得なくなったのか・・・・・・・・・その覚悟の眼差しは大人達の都合で潰すわけには行かないな。

さて、どんな道を選ぶのか楽しみだな・・・・・・・・・・・・

酒が切れたので是まで

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