平穏無事と異世界人
あらすじ そんなものはない・・・・・・・・・・・・
いつの間にか幼女の質問茶会は終わったようだった。
派閥を超えた馬鹿な集いでよかった・・・・・・・・・
是が派閥の色々どろどろとしたところだと子供の精神衛生上に悪い。
どれだけ悪いかと言えば、王妹殿下の本を読みながら国王陛下の服を着せられるくらいに悪い。
そういえばその後王兄殿下を見かけていないが如何したのだろう?
「王兄殿下でしたらそのお茶会で幼女の裸にと迫った挙句に公爵令嬢に殴られて、今頃封印されているんじゃないでしょうか?」
ありがとう、狐耳の小姓君。
そういえば封印って・・・・・・・・・・・
「王弟殿下が宮廷魔術師団総員借り出して対主神級の封印を施しているはずですが・・・・・・・・・」
どこまで念を入れているんだあの禿は・・・・・・・・・・・
「なんでも、あの兄弟といると私のキャラが食われるとか言って・・・・・・・・・・・・髪の毛振り乱して・・・・・・・・・・・執り行っているそうですが・・・・・・・・・・」
どこに振り乱す髪の毛が・・・・・・・・・・・・
「御主人様、それを言ったら酷すぎるかと・・・・・・・・・」
そこで酷いとか感想を言う時点で同罪だからね孤児姉。
別に王弟だし問題ないけど・・・・・・・
後問題は・・・・・・・・・・・・・・
「ねぇねぇ、王室顧問。孤児弟はどこ?うちの姪っ子が気に入っているから挨拶に着たんだけど・・・・・・・・」
湧いて出やがったな王妹殿下!
「ここには孤児弟はいませんが、多分商会公か騎馬公のところかと・・・・・・・・・・」
「そっか、やっぱ商会公と腹太鼓プレー・・・・・・・・・・・・・ぐえっ!」
ばちこーん!
きらっ☆
つい、腐った発言で神秘緋金属張扇で殴り飛ばしてしまったよ。
演芸神、突っ込みで異世界に飛ばすって出来る?
できるよぉ!今、飛ばしたのがそう!
凄いねぇ・・・・・突っ込みだけで世界の壁を越えるとは・・・・・・・・・・さすが王室顧問(by演芸神)
そうか、世界の壁を越えて飛ばしたのか・・・・・・・・・・・
二度と戻ってくるなよ!王妹殿下
そんな私の些細な願いは無駄に終わる・・・・・・・・・・・とても最悪な形で・・・・・・・・・・・
数時間後
官僚部屋で仕事している私に王妹殿下がの声が聞こえてくる。
「ただいまー!王室顧問良い世界に飛ばしてくれてありがどー!」
よく見ると両手には薄い書籍が詰め込まれている紙袋を持って、更には箱が沢山積み上げられている・・・・・・・・・・・
「いやぁ、飛ばされた異世界があの異世界人の生まれ故郷だとは思わなくて・・・・・・・・・・・・聖地に行って色々聖典を買いあさってきたわ。あそこはまさに聖なる土地、偉大なる文芸神のお導きに感謝しないと・・・・・・・・・・・」
私はあまりの事態に如何反応して良いのか判らない!
とりあえず突っ込んできた。
「普通異世界トリップするとなったら言葉とかお金とか生活習慣とか帰り道とかいろいろあるでしょう!どうしてそんなのほほんと・・・・・・・・・・・・・非常識だ!定型文を書かざるを得ない苦労をしている異世界トリップ物の作者に謝れ!」
「そりゃ、王室顧問。異世界人に聖地で通じる言葉を教わるのは貴腐人としてのたしなみでしょう。おかねだって、身につけている装飾品を売れば結構良い金になるし、うえーの?おかーちまちだっけ?其処にその手の店が沢山あるから。生活習慣といってもあそこは異世界でも有数の多民族が集まるところ、しかも非常識系が一杯いるらしくって車で人をひき殺してから包丁でオレサマつえーとやっているのが英雄視されるところだよ。私くらいならば埋もれてしまうよ。帰り道?そういえばこんな紙をもらったから帰れたんだけど。」
見せてもらうと・・・・・・・・・・・
某王国担当地域神へ
お宅の腐れ女をお届けします。
二度と寄越さないでください。
どうして、異世界から空気と水で掛け算できる人材が出るのですか?
恐ろしすぎます。
某聖域守護神。
ああ、神にまで嫌がられるのか・・・・・・・・・・・・・・・
あの世界で何をしたんだか・・・・・・・・・
「あーきばで色々見て回ってから、流れ侍女と意気投合してぶくーろと呼ばれる地にて聖典を買いあさって、じょーじで御神体を受け取って、じゅくで酒飲んでたのしくすごしただけだよ。掛け算の話したらあの世界の女性はすぐに食いつくね。お陰でつれて帰ってくる人を選ぶのに苦労したよ。」
わけのわからぬ材質の人形を振り回す王妹殿下の後ろから丈の短い侍女服を着た少し年食った女が現れる。
「うわぁ、リアル貴族様にゃん☆ 御主人様と読んで良いかにゃ☆」
うわぁ、うざい・・・・・・・・問答無用で切り殺してよいかな?
「ダメですよ御主人様。ここで殺したら護衛官と同じで部屋を汚したと怒られますから。」
「そっちか孤児姉!」
「うわぁ、リアル侍従少女にゃん☆ シャメシャメ(ぱしゃり」
「王妹殿下どうしてこの者を連れてきたので?」
「のり!」
「適当に異世界人を連れ帰ってくるなぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ばちこーん☆
王妹殿下は星となった。
「たーまやーだにゃん☆」
しかし、そばに置いときたくないな。この異世界人。
かの異世界人と同じにおいがしてそうだし・・・・・・・・・・・・・・
「それって腐臭かにゃん☆」
自覚あるのかよ・・・・・・・・
騒ぎを聞きつけたのか宰相閣下とか国王陛下が・・・・・・・・・
来ちゃダメです精神汚染が・・・・・・・・・・・
「どうしたのかね?王室顧問・・・・・・・・・・・・」
赫々云々・・・・・・・・・・・
説明する事暫し、陛下も閣下も理解してくれました。
しかも是が最悪な部類の異世界人であることを・・・・・・・・・・・・・
「即送り返せ!」「人目に触れさせるな!」
「間違っても他国の腐女子どもに・・・・・・・・・・・・」
「あれ?猫語尾侍女じゃない!」「そういうあんたは行方不明になっていた同人作家大先生じゃないですか。」
うわぁ、かの忌々しき異世界人が現れたよ。
そこで繰り広げられた再開の挨拶と雑談は私の精神衛生上割愛させてもらいます。
それがいい(BY作者)
つづるに及ばぬ(by荒野神)
うざい語尾の異世界人はその後宮廷魔術師団総員で送り返されました。
忌々しき異世界人は・・・・・・・・・・・送り返せませんでした。
糞!
助力したのに・・・・・・・・・・(by魔王国魔王族魔神担当神官)
人の子とはこんなにも無力だったのか・・・・・・・・・(by聖徒王国某王国担当大使 聖騎士)
無念・・・・・・・・・・・・・・・(宮廷魔術師団某)
って、敵対国通しで協力だと!!
「そりゃ、食い止めないとダメだし。」
「おれ、そんな世界見たくないから・・・・・・・・・・・・」
是が元で異世界人帰還魔術門が作成するきっかけとなる。
嫌な歴史だ(by記録神)
酒によっているのでこの話は大丈夫なはず。
では、酒が切れたから今宵は是まで。