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戦始末と強力兄弟

青麦侯爵家会計、家令は死罪。

その他従犯数名・・・・・・・・・ 追放刑に処する・・・・・・・・・


尚、侯爵家については監督不行き届きにより金貨100枚を罰金として、青麦子爵担当地域を召し上げる。


騒乱に関わった貴族家は、罰金として金貨3枚。

街道筋の自警団については厳重注意、民の保護に対する教育を執り行う事。



死傷者5名(内王弟査察部隊0)

重傷者23名(内王弟査察部隊3)

軽傷者については記載せず。

酒精中毒1名(内王弟査察部隊0)

過労20名(内王弟査察部隊3)





某王国 黒髪孤児準爵騒乱事変の判決より抜粋。


さて、片づけが終わりましたし帰るとしましょうか・・・・・・・・・

ところで民が帰ってこないのですがどうしたのだろうかね?


「ああ、賢者様。民衆の皆さんでしたら公爵様達と守護辺境伯様が貴人保護法(アジール)と叫びながら連れ去っていきましたよ。」

「そうか、二度と戻ってこないだろうな・・・・・・・・」

「その後も周辺の孤児だの寡婦だの貧農だのごっそり引き連れていきましたし・・・・・・・・・」

「侯爵領周辺は人口激減してますわ。」


「王室顧問、燕麦卿を頭とする貴族達から民の返還に対する嘆願が着てますけど・・・・・・・」

「公爵令嬢、それは君の父君とか我が兄上あたりに直接願いなさいと伝えておいてくれないか?」

「なんでも、軍団引き連れていて会っても貰えないらしくて・・・・・・・・・・・」

「我が兄上のことだから開墾とか街道筋の整備に使う積りなんだろうな・・・・・・・・・あそこは人手不足だから。」

「まぁ、私の知った事ではありませんね。」

「そうだな・・・・・」


「黒髪孤児準爵、君からも願ってもらえないか?」

「うちの村なんか人口が三割持ってかれて・・・・・・・・・・」

「礼金としてうちの娘で如何だ?」

「俺のところは孤児が何人かいなくなった程度だが、養い親から心配の声が来ているんだ。養い親自体は問題のある人物でないのだが孤児という事で不幸だろうと連れて行くのはどうかと思う・・・・・・・」


「え、えっと・・・・・・・・・・・・」

貴族たちに囲まれて困っている孤児弟。お前等子供になにをしているんだ!

頼むならば王弟殿下(はげ)がいるだろう!


「うぇっ!王弟殿下って実在したの?」

「初めて知った!」「あのはげ・・・・・・じゃなくて御仁が本当に王族・・・・・・・・・・」

「「やばい!我等不敬罪じゃない!」」


それ以前に反乱罪とかあると思うが・・・・・・・・・・・

「それについては査察への無知からの妨害行為と処理しておいた。お前等に任せると血が飛び肉踊る虐殺祭りになりそうだからな。」

王弟殿下(くそはげ)我等のことを勘違いしておられるのでは?私は隠遁を願う道楽貴族ですし、子供達はただの事務官に従者ですよ。ここにいる歴々だって荒野で平和に過ごしている馬の民だとか公益に勤しんだり先祖伝来の仕事についている穏やかな民とか王国の治安維持のために粉骨砕身している奴隷戦士団とかじゃないですか・・・・・・・・・・・」

「どこにそんなのが居るんだ!世界を巻き込んで騒乱を起こす馬鹿にその弟子達。弟子達も魔王とか竜王とか神々が泣いて逃げ出す鬼会計!王国の財布を握る商会連合に物流と畜産を司る荒野の民、農業生産の一割を占める農園公一門とか王国の総兵力の二割ほどを受け持っている奴隷戦士団とか人外兵団の大群を穏やかで平和を愛する奴等なんだ!」

「おやおや、持っている力だけで平和じゃないというのはおかしいと思いますよ。我等は力におぼれることなく誰かのために振るっているに過ぎないのですから・・・・・・・・・そんなんじゃ、心労で禿げてしまいますよ。」

「はげはげいうな!」


心配しているのに・・・・・・・・・人の心遣いが分からない禿だ。

「御主人様、王弟殿下は毛髪を気にしておいでなのですからそっと見なかったことにしてあげてくださいまし。」

「そうだな、孤児姉の言うとおりだ。四席、王弟殿下の頭にモザイクをかけてあげること出来るか?」

「・・・・・・・・・・・・王室顧問、それは逆にいじめですよ。ここは普通に鬘を・・・・・・・・」

「その手があったか。」



「で、何時領民を帰してくれるんですカッ!」

「それは、君達の施政が去った者達に魅力と感じたら自然と帰ってくるよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「一応伝えてはおくが期待しないでくれ。」




「どうしてこの人達は小火を消すのに街を破壊するようなことをするのだろう?」

「手加減できないからねぇ・・・・・」

「でも、神々も逃げ出す鬼会計って酷いですわね。」

「後で王弟殿下の領地の書類を洗い出して見ましょう。」

「うん♪」



荷物を整理して、侍女達に頼んでおいた衣類を詰め込んで・・・・・・・

お土産代わりに子爵(笑)を連れてきて・・・・・・・・・・・

「だんな、子爵をどうするので?」

「勿論逃げ出す前の仕事をしてもらうのだよ、自分で出来るといったのだから責任とって貰わないと・・・・・・・」

「その心は?」

「以前だした法務官引退勧告の実行をして私が隠遁生活を行う。」


強制連行される子爵(笑)をみて顔を青ざめさせる貴族達、君達も行く?

そろって首を横に振っている。

遠慮しなくてもいいのに、この数日で君達の書類処理能力が格段の進歩を見せているのだが。


孤児娘達の本気に引いているのだろう。

彼女達は私の可愛い弟子だからな、半端な貴族や王族では太刀打ちできないだろうし。

寧ろ息子の嫁にとか言ってくる貴族がいたのだが、尻に敷かれても良ければ見合いくらいはしても良かろう。

馬鹿息子だったら親ごと潰すけど・・・・・・・・


「王室顧問、親馬鹿発言駄々漏れだぞ。」

「親馬鹿といったら君達の族長(騎馬公)程じゃないだろう・・・・・・・・」

「それを言われたら返す言葉はないんですけど・・・・・・・・・危険発言は程々に・・・・・・・・ここは王都じゃないのですから・・・・・・・」

「それを言うならば騎馬戦士(モヒカン)をどうにかしてくれ!子供達にひゃははーー!とか叫びながら強制連行遊びとかするし・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・善処します。   あの、野郎!荒野の民の品格を落としやがって・・・・・・・・(小声」


やっぱり、騎馬戦士モヒカンは問題児だったのか・・・・・・・・

騎馬戦士(良識派)は騎馬刀(サーベル)を鳴らしながら去っていった。種族特有のがにまたで・・・・・・・・






そんなこんなで出立日、極北戦士団を含む軍団は先に返している。

隊商は他の目的地があるということで護衛隊として馬族だの人外兵団だのを連れて(やとって)旅立っている。

自由戦士(びんぼう)は気ままなたびらしい・・・・・・・・王弟殿下に仲介して貰って懸賞金を貰ったし、私からの報酬もあるから暫くは食いつなげるだろう。お人よしな事しなければ・・・・・・・


王弟殿下も軍団と共に帰っている。我々といると心痛で禿げるとか何とか言って。

諦めればいいのに・・・・


今いるのは我等一門と公爵令嬢、、性愛神殿有志一同(幼女兄妹含む)、極北戦士モロダシ・・・・・・・・

護衛を残すの忘れていた・・・・・・・・・・

其々の戦闘能力は・・・・・・・・・・・下手な連中が束になってもかなわないだろうが女子供に貴族様・・・・・・・

狙ってくださいといわんばかりだ・・・・・・・・・・


誰かいないかな?


そこらへんで所在無さげにしている強力兄弟がいた。

彼等は先の一騎打ちで評価が下がって飼い殺しにされているし持っていっても良いよね。

いいよ(自己回答)


「其処の強力兄弟、共に都に行かないか?」

「王室顧問の旦那、どんな風の吹き回しで・・・・・・・・」

「いやぁ、護衛を残しておくのを忘れてしまってねぇ・・・・・どう見ても無力な女子供に怪我人だけだから獲物と見られてしまうんだよ。」

「でも、どれを見ても一級の危険人物じゃないですかい!」

「その評価は私と可愛い娘たちには当てはまらないが『うそだっ!』・・・・・・・・・・孤児弟、話の腰を折るでない。・・・・・・実際道中物騒だからねぇ・・・・ 君達を雇いたいのだよ。君達も先の一騎打ちで出世の道を立たれてしまったろう。」

「そうなんですが・・・・・・・・・・・」

「いいじゃねぇか兄貴!王室顧問様が連れて行ってくださるんだ、ただで都見物の旅に行くつもりでいけば。」

「まぁ、報酬のほかに食費くらいは出すけどな・・・・・」


露骨な強力弟の発言に苦笑しながらどうするか聞いてみる。

「・・・・・・・・・・・・うーむ、弟の言うとおりだな。都を一度見てみるか。では、お話をお受けいたしますぜ。旦那!」

「ところで家族とかは大丈夫なのか?」

「まぁ、家に婆が一匹いますが大丈夫でさぁ。」

「ついでだから連れてこい!」

「うるさい婆ですぜ王室顧問様。」

「足手まといとなるんじゃないですかい?」

「構わんよ、細々とした事をお願いしたいしな。」

「街道にいく間に俺達の家があるから先に行って準備してます。兄貴先にいっているぜ!」

「ああ・・・・・・・婆の説得は任せた。」


強力弟が駆け出して家路に向かう。





「王室顧問、行きましょうか。」

美乳の女神官の促しに我等一門も重い腰を上げる。取敢えずは、軍団に追いつく事を考えますか・・・・・・・・

合流すれば諸々の面倒ごとは防げるしな、無理ならばのんびりと各地の見物でもしながら進むのも良かろう・・・・・・・


「やっと、終わった気がする。」

「王都に帰ったら市場で買い物したいな。」

「傷跡娘と補佐見習はどこまで進んでいるかなぁ?」

「せいぜい市場まで進みましたがいいところじゃない。」

「いえてる。」

「そういえばお土産忘れたけどどうしよう・・・・・・・・・」

「ここは民草の一人もいないですからねぇ・・・・・皆、公爵様方が連れて行きましたから。」

「途中で買っていけばいいじゃない。大きな町のひとつや二つあるだろうし。」

「そうだね。」



馬車はごとごとゆれていく・・・・・・・・・

子爵城館は私達が去ったと同時に閉じられて開くことはなく・・・・・・・・・・・

主の帰りを待つのだった。






モガもがもが・・・・・・・・・・《私を放せ!by青麦子爵(笑)》

今は酒が切れたのでこれまで。

4号瓶だと足りないな・・・・・・・・・

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