戦始末と落城記
わたしは子爵様の城館の侍女として雇われたのですが、背の低さからか皆から愛玩物認定されているのが悩みなのです。
父方の曾祖母に岩小人の流れを汲んだのが原因なのか、曽祖父の先祖が鬼族系の流れを汲んでいるのが原因なのか、母方に草原小人の流れを汲んでいるのが原因なのか・・・・・・・・・・・・
金も要らなきゃ男も要らぬ・・・・・・わたしゃも少し背が欲しい・・・・・・・・・・
って、金も男(良い男限定で)欲しいです。
背も欲しいですけど家族全員背が低いので諦めています。
たまには見下ろす事をしてみたい・・・・・・・・・
そんなことをぼやいたら、守備隊長が肩車をして
「高い高い!」
等としてくれました・・・・・・・・・・・・
一応、年頃の娘に対して高い高いはないだろうと思うのですが、皆生暖かい視線で見守ってくれたのは悲しい思い出です・・・・・・・・・・
本当、背が欲しいです・・・・・・・・
それはさておいて、うちの子爵様。
侯爵様の子息であるのですが王都でやからしたらしく都落ちしてこの城館で引き篭もっているのです。
なんでも法務官という悪辣な輩が地位を譲るからといって仕事を押し付けたらしいのですがその仕事がとても大変だったらしく、心が折れてしまったそうで・・・・・・・・・・・
この城館にいる間も夜な夜な悪夢にうなされているそうです・・・・・・・・・・・
そんなある日、この子爵様が治める領地が不作で流民を出す羽目になってしまって査察が入る事になったそうなんです。
査察自体はどこの貴族領にも入る事はあるし、書類をちゃんと作っていくばくかの賄賂を渡せば穏便に済ませてくれるらしいのですが今回来るのが子爵様の天敵の法務官が手塩にかけて育てた査察部隊らしいのです。
穏便に済まそうにも大貴族の皆様方や王族の歴々の方々まで泣きが入っても許さない容赦のない査察が売りらしいのです・・・・・・・・・・・・・
子爵様は近隣の親族達に声をかけて城館に近づけないよう用意をするのですが・・・・・・・わたしが思うに普通に査察受けて流したほうが楽だったんじゃないかと・・・・・・・・・・
街を行くたびに餓死した者の屍骸を目に付くしわたしよりも遥かに小さい子供が春を売って生活の糧を手に入れざるを得ないというのはどうかと思うのですが・・・・・・・・・
まぁ、城館で三食昼寝付の侍女生活を送っているお気楽娘の言う事ではないのですが・・・・・・・・・・
なんだかんだで査察部隊が城館の前に来ました。
普通査察なんて数人ですむのに如何して数十人もいるのでしょうか?
しかもどう見ても筋骨隆々の戦士たちとかここいらではめったに見られない人馬一体の荒野の皆様とか伝説の自由戦士様も参戦しているではないですか・・・・・・・・・・・
この査察部隊どこまで本気なのか分からないです。
それを率いているのが黒髪の可愛らしい男の子。
わたしより背が低くて、撫で回したい・・・・・・・・・・って、いうか弟に欲しい!
弟もわたしと同じ流れを汲むのにわたしよりも頭二つ分大きいし、その彼女もわたしよりも遥かに大きくてわたしを見るたびにお人形か何かと勘違いしているし・・・・・・・・・・・・・・小姑としては威厳がないのが・・・・・・・・・・・・・
失礼しました。
本当に背が欲しい・・・・・・・・・
それは兎も角上官を囲むひとたちはどう見ても一般人じゃないです。壱犯人です・・・・・・・・《前科的な意味合いで》
門は堅く閉ざされて最低限の見張りを残しておく深くに篭っていますがたまには外の空気をすいたくなるのです。
城門付近を散策していると門番さんが危ないから中に入っていなと小さな子ども扱いするし(飴玉貰いました)
護衛の皆さんも何かあってからじゃ遅いから中にいなさいと忠告してくれるのです(焼き菓子を貰いました)
そんな馬鹿なと思って、城門前を散策していると突如上空から人が降ってきました。
人が降るなんて冗談かと思われるでしょうが、空から筋骨隆々の毛皮の男達がひゃっはーといいながら落ちてくるのです。
すごいなぁ、と場違いな感想を抱いているうちに空から降っている男達は壁にぶつかって血の色をしたシミを残して襲い掛かってくるし、何の怪物たちなんだろうかと他人事のように見物していたら、わたしのところにも男が降って来ました。
他の男たちは服を着ているのに如何してわたしのところだけ下半身裸なんでしょうか?
結構立派なんですがふにゃふにゃで・・・・・・・・・おっと、乙女らしからぬ事でした。
思わすわたしはぶん殴ってしまいました・・・・・・・・・・・・
当たったのは筋肉とも腹筋とも違う微妙な感触で・・・・・・・・・気持ち悪かったです。
殴る瞬間思わず目をつぶってしまったのですが目を開けると股間を押さえてうめいている男と唖然としている皆さんの姿がありました。
この下半身もろ出しの男はきっと色々乙女であるわたしの口から言えない事を即出来るように準備していたに違いないです。
それを思ったら、つい悲鳴が出るのは乙女なわたしには仕方がないことだと思います。
戦争というのはそういうことを引き起こしやすいとおじちゃんは言っていたし、気をつけないといけないよと侍女頭さんが教えてくれたし・・・・・・・・・・・
こういう場合は・・・・・・・・
女の敵には容赦してはいけないよ、まずは無力化してから股間を潰すと大人しくなるから其処から思う存分料理しなと死んだお祖母ちゃんが教えてくれたからそれに従いましょう・・・・・・・・・・
まずは、股間を潰すですね・・・・・・・・・・
ちょうど良いところに棍棒が・・・・・・・・・・・
ちょいと重たいですね。
皆さん、何で唖然としているのですか?
この棍棒を股間に向かって・・・・・・・・
ちーん♪
如何して敵味方そろって恐ろしいものを見る目で見るのでしょうか?
まだ潰れていないようですね。
何度か叩いてみますか・・・・・・・・・・・・・
如何して止めるのですか門番さん。
護衛隊長も如何して棍棒を取り上げようとするのですか?
敵は撲滅するのでしょう?
乙女の敵は死ぬことですら救いと思えることをしないと・・・・・・・・・
もう一度棍棒を倒れている男にたたきつけると
敵味方股間を押さえてさがっている。
護衛隊長が戦っていた男にあれは見たくないと目を背けたらダメかと聞いている。
あれ?
どうして戦わないの?
空から降ってくる男なんて変態に決まっているからつぶしちゃっていいんだよね・・・・・・・・
わたしの変態駆除は始まったばかりだ。
だから護衛隊長に門番さん止めなくていいってば・・・・・・・・・
極北戦士が門を開けたとき其処にあったのは混沌とした状況であった。
股間を押さえて悶絶している極北戦士。股間めがけて棍棒をを振るい続ける小柄な侍女。
それを止めようと奮戦しながらも壁のシミになっている敵味方の男達・・・・・・・・・・・
小柄な侍女の説得は公爵令嬢に・・・・・・・・・・
あれ、オチタ・・・・・・・・・・
更に孤児弟が、大丈夫だよと棍棒を持つ手を握り締めて、ニコッ!としたら
小柄の侍女は棍棒を落として孤児弟と公爵令嬢に降参する。
これでどうするの?
そうしているうちに城館のかなから子爵があらわれる。
私の顔を見るたびに目を背けて逃げだそうとするのはどうも許せぬな。
わたしが一歩を前に出すと
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」
まぁ、混沌だった・・・・・・・・・・・・・
極北夫人・・・・・・・・・・・・・
「大丈夫、その手のことは私が許さない。」
「そっちじゃなくて汚い壁画なんだが」
「後で人を寄越すよ・・・・・・・・・・・・」
小さな侍女ちゃん大丈夫だから・・・・・・・・・・・・・・
そんな見ているほうが痛そうなことを・・・・・・・・・・
極北戦士が泡吹いて倒れているよ・・・・・・・・・・・・・・・・
「御主人様強姦魔と勘違いされたのでしょう。」
「そうかなぁ・・・・・」
これにて戦は一段落。
酒がまずかったのでこれまで。(銘柄は言わないよ)
すいません、本文が思い切り短いです。