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燕麦卿と酒合戦

あらすじ 内戦だぞ。

一度投稿したのに消えているし、作者は直接打ちだからダメージがでかい。

消えていたと思ったら投稿されているしよくわからん。


酒でも飲もう。


今回も例に漏れず下品で残酷で差別表現満載である。


いやならば回れ右して大庄長なすでも食べているが良い。

作者は米茄子が好きだ。青茄子も大好きだ。イタリアのまだらの茄子が販売されているとうれしいのだが、種すら手に入りづらい。悲しいものだ。

煌く武具は鋼の色で両陣意気は甚だ高く、天候明朗なれど風強し。




にらみ合うが剣をぶつけ合いとまでは行かないのが不思議である。


互いの名乗りから始まるのが戦の作法であるが誰が先陣を切るかな?

特に決めていなかったからやりたいものに任せるか・・・・・・・・・・


そこで俺様がと極北戦士が前に出る。両の腕には酒樽を抱えて・・・・・・・


酒樽?


力自慢を見せびらかすんだよねぇ・・・・

背には斧がぶら下がっているし。



「さぁ、貴族諸氏の雑兵諸君。俺様が極北でその人ありと言われた戦士だ!そのなよなよした体で立ち向かえるというのならば前に出るが良い!」

「ふむ、黒髪孤児は人望がないと見える。貴族ではなく北の蛮族を仲間にすることしか出来ないとは・・・・・・・・・・ まぁ、この蕪森男爵が先陣の相手をいたそう。」

「ふっ!その下品な髭は貴族の証というのか?男爵だか男色だか知らぬが貴様の母親は好色な豚面鬼と山羊男の出来損ないの混血とまぐわったと見える。よぼよぼの婆さん山羊のけつにそっくりだぞ!」

「抜かせ、この白熊が!北の酔いどれどもにはこの髭の高貴さがわからないと見えるな。」

「高貴な髭というならば髭についた昼飯のスープのシミを洗い流してから言うが良い!」

「ふっ、貴様こそ毛皮にワインのしみがついているぞ。酒の一滴血の一滴。大事に飲めないなんて蛮族は食べ方飲み方がなっていないな!」


両人にらみ合い、力がこもる。

舌戦が終わるかと思ったが

「まぁ、俺様からの餞だ一杯やるが良い!」

と極北戦士は酒樽を投げ渡す。そして樽の蓋をコブシで叩き割り樽ごと一気に煽る。

「どうした?戦の前の景気付けだぞ!おまえら貴族連合はこのくらい飲めない軟弱者なのか?」

「抜かせ!蛮族が!樽からそのまま口付けるなんて嗜みに欠けるだろう!杯というのがあるんだ、それを使え。」


蕪森男爵は従者に大杯を持ってこさせると樽からそれをあけて大杯をくいっと呷る。

「甘露甘露!北の白熊風情にはもったいない酒!次は俺が返杯いたそう!」


あれ?この流れは?

男爵はエールを大杯に流し込むとうまそうに呷る。

「北の白熊よ!これを食らうが良い!」

従者にエールの入った大杯を渡すと従者は極北戦士にそれを渡す。

極北戦士はそれを一気に飲み干すと従者に杯を返す。


「蕪森男爵とやら、見事な返杯だ。ただ、これは酒というに値しない!酒というのはこういうものをいうのだ!」

極北戦士はつぼを二つ持ってくると、蕪森の従者に一つ渡す。

「もちろん毒なぞはいってないぞ!我ら極北の火酒。命の水ぞ!」

そう言って、極北戦士はつぼに入った火酒を旨そうに呷る・・・・・・


「ふむ、命の水か。中々洒落た言い回しではないか!こんな物は物の数であるまい。」

蕪森男爵は香りを楽しんだ後、一気に流し込む!


あっ!馬鹿!その酒を慣れないのが一気飲みしたら・・・・・・・・・・・・



ぶはっ!げほっごほっ・・・・・・



案の上、蕪森男爵は咽てしまった・・・・・・・・・

あまりに強い酒だから慣れないと酷いことになるよなぁ・・・・・


「ほらほらどうした、母親の乳よりも甘い酒なのにどうしたのかなぁ?」

極北戦士はつぼをもう一本手に蕪森男爵の顔を掴み火酒を流し込む。


一気に強い酒を流し込まれた蕪森男爵はじたばたしていたがだんだん抵抗をなくして沈黙する。


蕪森男爵の頭を掴んでいる極北戦士は貴族連合のほうに向かって彼の体を受け渡す!

そして高らかに吼えるのであった!


「はははははっ!この極北戦士は鬼も竜も聖騎士も王国の精鋭も討ち取った世界一の戦士だぞ!貴様等ごとき雑兵が束になっても敵うまい!次は誰だ?ぐははははははははははっっ!!」



そりゃ、討ち取ったよなぁ・・・・ 酒合戦で・・・・・・


「まだまだ俺様にとっては前座に過ぎないが次は誰が出るんだ?強いやつが出てくれるとうれしいぞ!」


高笑いと共に火酒のつぼを呷っている極北戦士(よっぱらい)彼の背後から近寄った影は彼の頭上から容赦ない一撃を食らわす!



ごすっ!


その遠慮呵責のない一撃は貴族からではなく味方の・・・・・・・・・同族である大使夫人の棍棒の一撃である。


ふぅぅぅ・・・・・


息を吐く大使夫人からは魔力の渦が見える。






極北戦士(よっぱらい)は首から下を地面に埋め込まれた状態で目を回している。

極北戦士(うちのばか)が手間かけさせたね。貴族連合の皆様方、代わりといっちゃ何だが私が相手をしてやろう!少しはまともに戦えるはずだから退屈だけはさせないと思うがねぇ・・・・・・」


軽く棍棒を振る大使夫人。棍棒の軌跡からは青白い光がばちばちという音と共に煌いている。

「はははっ、女が先陣切るとは本当に人がいないようだな・・・・・・・・・」

「悪いこと言わんからご婦人は後ろから観戦されると良い。」


腰が引けている貴族連合の諸氏。

熊を素手で倒したという悪名は知らないだろうが先ほどの一撃を見るとただではすまないことを肌で感じ取ったのだろう。


「おやおや、坊や達胸を貸してやるからかかってきな!それとも何かい?こんなか弱い女性に・・・・『嘘だ!!』・・・・・・・」


大使夫人は声を挙げた極北戦士の一人に棍棒をぶつける!

極北戦士は鳩尾に棍棒を受け壁に穴をあける。


「おやおや、参ったねぇ・・・・・か弱いから棍棒がすっぽ抜けてしまったよ・・・・・・・・」


誰も突っ込むものがいない・・・・・・・・・・

戦場は沈黙に包まれている。


だけど貴重な戦力を突っ込みで駄目にするのは良くないと思うのだが・・・・・・・・・

一応数の上では劣勢だし。


かよわい?どう考えても大男達を一撃でのしていたよなぁ・・・・・

さっきはなしにでていたいわにささったとうぞくというのは・・・・・・


ざわざわ・・・・・・・・・


地面に埋まっていた極北戦士(よっぱらい)はもぞもぞと首を蠢かしている・・・・・・・

見ていて気持ちが悪い。



「何が言いたいんだい!はっきりお言い!男だろ!」

誰も言い返せなかった・・・・・・・・・・・

「大丈夫、私は極北ではたおやかな淑女として通してきたんだ、怒らないから言ってご覧。」


おまえがいえよ、やだよ死にたくない・・・・・・・・

どう見ても熊を素手でくびりころ・・・・・・・・うわぁ!


しーん・・・・・・・・・・



なんか真相にたどり着きそうなものを一睨みだけで沈黙させて満面の笑みで貴族連合ににらみを利かせる。なんか悪役というか怖いんですが・・・・・・・・


極北戦士(よっぱらい)を見てみると上半身は抜け出すことに成功して後は下半身を残すのみ・・・・・・・・・

ぐにょぐにょ蠢いくさまは見ていて気持ち悪い!


すぽっ!


大根でも抜けるように一気に下半身が抜け出す。

えっと、下のお召し物が・・・・・・・・・・大根・・・・・・・・・じゃなくて、男根が・・・・・・・・丸見えですよ。

それに気がつかぬ極北戦士(よっぱらい)

「おい!糞婆!いきなり酷いじゃねぇか!俺様が戦の先陣を華々しく飾っているところに水を差しやがって・・・・・・・・・・・・げふぉっ!!」


長なす【品種名:長者】をぶらさげた極北戦士(よっぱらい)は横なぎの一撃を受けて水平に飛んで民家にぶつかって倒壊させる。


崩れ落ちる民家を見て大使夫人が一言。

「ここいらの建物って柔なんだね。軽い悪ふざけで極北戦士(ばか)がぶつかっただけで崩れ落ちるなんて・・・・・・・・」



しーん・・・・・・・・・・・

誰か突っ込めよ!


敵味方関係なく沈黙してしまった。

どうすんだよ、この流れ・・・・・・・・・・


その中で声をあげたのがいた。

「ご婦人、皆貴女の魅力に打ちのめされて戦闘意欲を失っているのですよ。この場は私に任せて後ろで観戦していてください。次の勝利は貴女に捧げますんで。」

「おや、うれしい事言ってくれるじゃないの自由戦士。では、私は下がって私の戦士が届けてくれる勝利を待つとしましょう。ほんと惚れてしまいそうだね、夫がいなければだけど。」

「はははっ、ゆるりとお待ちあれ。」


自由戦士(びんぼう)が大使夫人をやんわりと嗜めて自らが戦の場に立つ。

「我、自由戦士と相対することが出来る勇士は居らぬか?」

「自由戦士か高名な貴殿なら文句なし!この侯爵領士爵がお相手いたそう。しかし、高名な自由戦士の割には貧乏臭い格好であるな。路上で枕返しにでもあったのか?」

「貧乏くさいは余計だ!いざ参る。」


士爵はやりを残像が見えるほどの速さで突き出すが自由戦士は軽く体を動かすだけでよけ、相手の勢いを利用する感じで剣の柄を鼻頭にぶつける・・・・・・・・


盛大に鼻血を出して倒れる士爵、倒れた士爵の腕を踏みつけ剣を当て一言。

「勝負ありだな。」

「うむ、仕方あるまい・・・・・・・・・」

士爵は肩を落として自陣に戻る・・・・・・・・・


「次は居らぬか?稽古をつけてやろう。」

自由戦士の宣言に若い貴族と思われるのが数名、手にそれぞれの得物を構えて突進してくる。


ふわり・・・・・・・・ひらり・・・・・・・


自由戦士は抜き身の剣をだらりと下げたまま、剣や槍の間を潜り抜ける。

その後に銀光一閃!

一人が倒れる。


一人抜けたのがわからないのか残りの若者達も襲い掛かってくるのだが、ふらふらと身をかわす自由戦士に一撃を当てることが出来るものはいない・・・・・・・・・・・


すれ違いざまに銀光が走り、一人また一人崩れ落ちている・・・・・・・・・・


最後の一人は槍と共に体をぶつけるように突進してくるのだが、穂先を一閃して切り取って体制を崩したところに手刀を首に落とす。

意識を落とす若者。


「若者達よ精進するが良い。」


若者達は倒れてうめいている・・・・・・・・・・・見てみると切れている様子はないし・・・・・・・・

「見事だねぇ・・・・あの貧乏くさいのは!全部剣の腹で攻撃して斬撃で殺さないように手加減しているよ・・・・・・・・」

「よく見えましたねぇ・・・・大使夫人。」

「まぁ、極北の熊の一撃に比べれば・・・・・・・・・ぬるい一撃だしね。」


一騎打ちは自由戦士の独壇場だった。貧乏くさいのに・・・・・・・・

「貧乏くさい言うな!! あの時ちゃんと報酬を受け取れていれば・・・・・・ぶつぶつ・・・・・・・・」





ただいまの戦争被害




貴族連合


鼻骨骨折1

打撲5

急性アルコール中毒1

死者ゼロ



黒髪孤児査察部隊


全身打撲2(ただし大使夫人による粛清)

死者ゼロ



民家全壊2



初戦の彩りはこんなものだろうか?

「まだ戦は始まってもいないぞ。」

さて、次はどんな血の色が見られるかね?

どうして極北がかかわるとギャグになるのだろうか?

まいったもんだ。

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