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燕麦卿と市民退避

ほうむかんがくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる・・・・・・・・

しろいしょるいのなだれとともに

すうじのむれのぐんたいつれてかみうつぺんのぐんかとともに

うすわらいのかんりょうどもがしょるいふぶきでおどりくるって

たたみいわしのにおいとさけぶ

さいんひとつでしんだだれかはしょるいとなってのびちぢみ

さいんひとつでほろんだむらのるろうのたみがけたけたわらう

みっつのつきとあかいほし とけいのはりはぎゃくまわり

こわいこわいよしょるいがこわい

かべがなだれておそいくる すうじがぎょうれつうたうたう

ほうむかんがくるくるくるくるくるくるくるくる

うまのるひととはだかのどれいけがわのおとことへんたいつれて

すうじをうちこみひとじにでても けたけたわらってごまかしている

ちいさなこどもはしゅうじのへいと

ちいさなむすめはすうじのじじょと

へたへらわらって たいようおとす

ないたきぞくをあしぶみしつつ ほうむかんがくるくるくるくるくるくるくるくるぱーぱー




「子爵様・・・・・・・・おいたわしや」

「法務官が来ると聞いて壊れてまったな。」

「自らの地位をネタにわなを仕掛けるなんて・・・・・・・」

「どうすればあの子爵様が壊れるんだ?」



おうとこわいおうとこわいおうとこわいおうとこわい

ほうむかんこわいほうむかんこわいほうむかんこわい






「どんだけむごい事されたんだろう?」

貴族緒家私兵団(ささつぼうがいぶたい)との話し合いがついて、難民達を避難させることができた。

これで一つ目的が果たされた。ここの市民階級のほぼ全て、農民の半数ほどがこの町にいた計算なのだが数が足りない・・・・・

餓死したり離散したりしたのだろう、傷ましい事だ。


難民達だけだと体力的にも不味いから癒しの手として性愛神殿信徒集団と孤児娘達、農園公の御者や商会公の隊商の馬車隊を供につける。

「いざとなったら判るな孤児娘達。」

「はい賢者様。」「そのまま聖域守護辺境伯領に逃げ込みます。」「貴族達が手を出してきたら後悔という辞書に一つの事例として乗る程度の事をして差し上げますわ。」


「おいおい、王室顧問この娘達は貴族だろう彼女等まで逃がす算段つけているんじゃないよ。」

「良いのか?燕麦卿、彼女達の装備を解放したら君達だけでなくこの地もまた酷いことになるぞ・・・・・・・・・・・恥ずかしながら官僚達(ばか)守護辺境伯魔術師団ナマケモノのドウラクモノの最悪な作品ばかりかき集めて装備させているんだ。私だってあれはむごすぎると思うぞ・・・・・・・・・」


ざわざわ・・・・・・

「そーいえばおらぁきいたことあるだぁ、街道沿いで盗賊共が細切れになって汚い染みになっていたってなぁ・・・・」

「おらが聞いたのは岩に突き刺さって・・・・・・・・・・」

「生きたまま捕まっているのがいるんだが、大事なブツを潰された挙句に大きさを椎の実とかかれた札を下げられてさらし者になっているとか・・・・・・・・・・・」

「王都で手を出そうとした貴族がけつを掘られて、その様子が絵物語にされて実家に送られたとか・・・・・・・・・」

「違うって、盗賊は生きたまま土に埋められて獣の餌にされたとか・・・・・・・・」

「書類仕事させられて、心壊れるまで解放させられなかったらしいぞ。」

「酒漬けにされて戸板送りにされた挙句に内臓が破裂するまで殴られたとか言う話は?」

「外国の大男が泣いて土下座したという話を聞いたことが・・・・・・・・・・」

「奴隷商人が殺してくれといまだに王都で叫び続けているらしいが・・・・・・・・・」

「それは自業自得だろう・・・・・・・・・」


ざわざわざわざわ・・・・・・・・・・・


なんか違う話が混じっている気がするが、うちの娘達は其処まで酷い事しません。

孤児娘達がきりっと視線を貴族軍に向けたら雑兵達がざざっ!と下がる。

孤児娘達が一歩踏み出すと貴族たちも冷や汗を流す・・・・・・・・・・


ここは可愛い娘たちの名誉のために誤解を解いておかなければ・・・・・・・婿の来手がなくなってしまう。

「あのぅ、貴族連合の皆さん孤児娘達はそんなことしませんよ。虫も殺せぬ優しい娘たちですよ。せいぜい、書類の不備を見つけて会計担当を胃痛で療養神殿送りにしただけなんだが・・・・・・・・・・・」


ひぃぃぃぃぃ・・・・・・・・・・・

「六大公と王族に経理上の不備をついて、泣きがはいっても書類をつき返したりもしたけど・・・・・・・・」

うわぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・

「それに娘達はまだ魔法具とかを使用してないけど股間麻痺(インポテンツ)の呪文が暴走するから戦場に立たせたくないのだが・・・・・・・・・・・・」

うわぁぁぁっぁぁぁ・・・・・・・・・・・

股間を押さえて後ずさる男性陣(敵味方関係なく)



「あの盗賊達は哀れだったな・・・・・・・・」

「股間を潰された盗賊は孤児娘達だったのか?」

「あれは性愛神殿信徒集団の仕業。金よりも体を狙ってきた盗賊やら酔っ払いを片っ端からちぎっては投げをしてたから・・・・・・・・」

ひそひそ・・・・・・・

身内からも脅威の視線を受け始めている・・・・・・・・

「賢者様ぁ・・・・・・・・」

孤児娘達から露骨に怒りの視線が・・・・・・・・・・

「火に油注いでどうするのですか御主人様?ただでさえ御主人様の身内という事で手を出そうとする若者がいないのに余計に婿の来手がいなくなりますよ。」

孤児姉からも叱られてしまった。

「良いですよ、いざとなったら賢者様の妾になりますから・・・・・・・・・」

「それは元から・・・・・・・・・」

「孤児娘達、それは許しません。」

「大丈夫大丈夫、本妻は孤児姉に任せるから・・・・・・・・・」



ざわざわざわざわ・・・・・・・・

「可愛そうに・・・・・・・・・」

「王室顧問の妾なんて・・・・・・・ そんな自暴自棄になるなんてどんな人生送ったんだろう・・・・・・・・・・・若いのに。」


「王室顧問こんな若い子を囲うなんて・・・・・・・・・・恥を知れ!」

「養女とは言う隠れ蓑でハーレムか・・・・・・・・・・浪漫溢れる生き様よ。」

「経理術とかも王室顧問の仕込らしいぞ、あれが聖域守護辺境伯家の最終兵器・・・・・・・・・・・」

何か敵味方から私に対する侮蔑と敵対の視線が・・・・・・・・・・・・

そして誤解が・・・・・・・・・・・


「王室顧問!こんな幼い娘に・・・・・・・・・・・許すマジ!!」

燕麦卿がマジ切れしているし・・・・・・・・・・・

「燕麦卿、何に怒っているのかね?」

「黙れ黙れ黙れ黙れ! こんな幼い孤児娘達を妙な教育を施したり危険な装備を持っていないと生きていけないような状況において保護もせず、挙句の果てに自分のものにしているだと!!そんな、うらや・・・・・・・・・・・・・・げふんげふん、無体を強いていることを棚に上げ、こっちに言いがかりをつけるのは・・・・・・・・・・」

「燕麦卿様、そういえば貴方様の領地の決裁書なんですけどコレコレこういう部分が数字抜けているのが数年分あるんですけど・・・・・・・・・・・・」

「え、えっと・・・・・・・・・・」

「そっちの踏畑男爵様の不作救援嘆願書の数字も・・・・・・・・・・・・・・あちらの蕪守男爵様の・・・・・・・・・」

「おい、今は戦闘中だが・・・・・・・・・・」

「「「うるさい!こっちが数字と格闘しているのに適当な書類でっち上げやがって」」」

「計算くらい検算してください!」

「誤字脱字が多すぎます!!」

「酒のしみで文字が滲んで読めないんですけど!」

貴族達が後ずさり・・・・・・・・・


「あれが経理の鬼姫部隊・・・・・・・・・」

「経理の暗部と聞いたぞ・・・・」「噂では魔王国の・・・・・・・・・・・」

「引き抜きをかける貴族が多いとか・・・・・・・・・・・」

「ある貴族の子弟が同じ教育を受けたんだが三日と持たず亡命したとか・・・・・・・・」

「其処の子爵様も・・・・・」

ひそひそ・・・・・・・・



あのぅ、話がそれているんですが・・・・・・・・・・・・

私が孤児娘達の肩をたたいたら孤児娘達は私の前で警戒態勢を解かないまま大人しくなった。

この経理に対する熱意が誤解を生む原因なんだよな・・・・・・・・・

こんな可愛い娘たちなのに(なでなで)


「まぁうちの可愛い娘達にたいする不当な評価を解いて欲しいところですが、まずは市民達を退避させましょう。その後で思う存分戦を楽しみましょうではないか。」

「うむ、このままでは数字にうなされそうだし・・・・・・・・・・・・」

「その時はうちの娘たちを貸し出しますよ、どの子も器量よしで働き者!経理の腕ならば各国からも依頼が来る程度ですから。」

「・・・・・・・・・・・・・それは終わってから話し合おう・・・・・・・・・・・」


「だんなだんな・・・・・・・・・・話がそれてる燕麦卿様も停戦するならば良いんですが、どうするんです?」

「うむ、黒髪孤児進めるとするか・・・・・・・・・・このままだと戦闘する気がそれる。」

「そのままそれてくれたほうが楽なんですが・・・・・・・・・・・」

「見得を切った手前、それは恥ずかしいだろう・・・・・・・」

「恥で済むならばいくらでもかきましょう、幸いのために進む誰かが泣くよりは良い事です。」

「馬鹿か貴様は!貴族ならば名誉を重んじろ!」

「まぁ、孤児弟は市民ともいえない境遇だったからねぇ・・・・・・・・・・・・・・」

「あの、歌物語(サガ)は本当だったのか?」

「それがどれを指しているのかは分からないが孤児弟は私が拾って鍛え上げた傑作のひとつだよ!」

「だんな・・・・・・・・・・・」




市民たちはぞろぞろと街を逃げていく。

それを守るように隊商達や御者達や性愛神殿の信徒達が付いていく・・・・・・・・

孤児娘達も殿(しんがり)を守るように進んでいく。

よかった、孤児娘達だけでも逃がすことが出来て・・・・・・・・・・・・・


市民の退避が過ぎた頃。

両陣営に緊張が走る・・・・・・・・・・

戦いに入る前に礼儀だけは果たしておこう


「燕麦卿初めとする貴族諸氏の皆様には感謝します。庇護対象である市民とうちの非戦闘民と孤児娘達を逃がしてもらったことを・・・・・・・・・・・」

「なぁに、民草に被害を与えるわけ行かないのは貴族の嗜みよ!それに性的機能障害(インポテンツ)にされたくないからな・・・・・・・・・・・」

「他にも対象者を主人公とした王妹殿下の男色作品を延々と聞かされる呪文が封じられている魔法の杖とかもあったんで助かりましたよ。」


顔を青ざめる貴族諸氏・・・・・・・・・・王妹殿下(へんたい)の悪名がここまで届いていたのか・・・・・・・・・・


「おい、王室顧問!それはどこの禁呪だ!」

「一般呪文だけど・・・・・・・・・・」

「「「「嘘だ!!!」」」」


敵味方関係なく声が上がる。





これは自動文章作成呪文の応用ね・・・・・・・・・・これで私の楽しみが増えていくのね・・・・・・・・(文芸神)


これは酷すぎる・・・・・・・・・・・(魔術神)




そして居残る、幼女とその兄と男娼達・・・・・・・・・・

君たちは安全なところに行かないのか?


「あたしはなぜうえなくてはならないのかきいてない。なぜおとーさんやおかーさんがしななければいけないかったのかきいてない!」

と強情な幼女に

「これは俺の戦いだ。部外者に任せたままで後ろにいるわけいかない!一度は死んだ身だ!」

と頑固な幼女兄。


「可愛いこの子をほっとけるわけないだろう。」「生きるも死ぬも一緒だよ。」

「兄さん達・・・・・・・・・」

ひしっ!



えっと、この甘ったるい雰囲気を何とかしてください・・・・・・・

しかも男色だし・・・・・・・差別意識持ってはいけないことは分かっているんだが・・・・・・・・・・

好みがあるだろう。



孤児姉、君もどうしているんだね?

「御主人様が居る場所が私のいる場所です。御主人様だけでは不手際が多いですから足りない部分を補助して差し上げますわ。」

本当に馬鹿な子だよ。頭をなでると甘えるように体を寄せてくる・・・・・・・・・


「おいらは?」

「お前は今回の発起人だろうが!逃げるわけいかんだろ!其処の幼女をしっかり守るんだぞ!」

「はいっ!だんな!」




さて、始めるかね・・・・・・・・・・・

楽しい楽しい血みどろの舞踏会を・・・・・・・・・・

では、酒が切れたのでこれまで・・・・・・・

コンビニにはろくな酒がない・・・・・・・・・(求めるな)


ついでに作者は腱鞘炎。

ほうちょうかたてにひゃっはーしすぎました。

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