紳士諸氏 夜の街に
この話をお読みになられる皆々様方よしなに願います。
この話には下品、残虐、差別表現が使われる予定ですので苦手な方はまわれ右にて他の作者様の作品でお楽しみいただけますようお願い申し上げます。
尚、私は直接打ち込んでおりますので気の向くまま筆の向くままで 誤字脱字君が気にする我はせず の方向でまいりますのでご了承くださいませ。
では、一時の娯楽になれることを願いまして開幕開幕!!
金銀錦 つらつら飾り 堪えぬ灯 ゆらゆら踊る
窓辺に侍る 唱姫舞姫 今宵は誰の腕で魅せる
乱稚気騒ぎの職人衆は 肩組みながら
初陣飾る少年に 一番槍の名誉を与え
百戦錬磨の宿将相手に 一騎討ち
死屍累々と屍晒し 自身も組討希望する
さぁ、兄弟と杯かわし 今宵は誰と語らうか・・・・・・・
矢張り町の歓楽街はいいねぇ・・・・・・・
王宮の酒食もいいけど、肩肘張らずに飲み交わしたり悪酔いしそうな仕事の話をしないで済むのが一番だ。自分で色々回ってみてお気に入りの店を探すのも意外と楽しめる。
友人達と面白い所の情報交換したり連れ立ったりしてみると普段見えないものが見えてきたり、思わぬ人脈を得たりする。馬鹿話や喧嘩も娯楽としては良いものだ。
さて、今宵はどこで飲んでいくかねぇ……
気が向いたら娼婦の一人か二人でも買ってしっぽりとお楽しみなんて言うのも悪くない、先月は黒髪の東国娘だったし先週か褐色肌の南方娘、今日はどの娘にしようかな…… 魔国出身の猫耳娘とか見習いを経て初客取りする子を請けるのも悪くないな・・・・・・
「さぁて、今日はどこにしようかね、兄弟?」
「兄弟言うな!」
「まぁ、そう言わずに護衛官殿。私と貴殿は同じ赤髪姉妹を楽しんだ仲ではないか、云わば兄弟!!同じ穴の狢ではないかね。」
「・・・・・・・・・・あまり兄弟兄弟言っているとどこからか王妹殿下の耳に入って妄想の餌食にされてしまうぞ。」
「確かにあの方の情報収集力は侮れないからな、趣味限定だけど……… 悪かった自重する。」
先日、誘われた茶会で聞かされた紅薔薇騎士隊の恋愛事情を思い出してげんなりした。彼らも茶会だの舞踏会だの酒会だの参加できるのだし、そこで娘さんの一人や二人捕まえておけばいいのにどうして男同士でなんて・・・・・・・ それは良いけど王妹殿下に燃料投下するなよ!! 宰相閣下が嘆いていたぞ。
「法務官に護衛官、げんなりする気持ちもわかるが口には出すなよ。一応不敬だ」
「だな、どうして不敬罪なんて制定したんだろうな・・・・・・ 過去の自分に止めろと声を大にして忠告したい気がする。」
「いや、あの法律自体は悪くない。あれが制定されたおかげで、不敬発言即処刑が無くなって絨毯の染みが落ちないと号泣していた洗濯女から感謝されていたなぁ。」
「洗濯女限定か財務官? 他にも敬語を間違えた職工組合の組合長とかから色々感謝と共にお礼の品が届いているのを知っておるぞ。」
「あれはワイロではない、そこを勘違いしてもらっては困るぞ護衛官!!ちゃんと職工の組合の方から御国の為に役立ててくださいと渡された物だし、国庫にも計上している。なぁ、法務官。」
「そうそう、護衛官。不敬罪制定に貢献したと|陛下から下賜された金貨で今日の支払いをするつもりなのだが貴殿は自腹でよいかね?」
「ま、まて・・・・・・・ それとは話が別だろう!!」
「高潔な護衛官殿、貴殿はワイロを使って飲み食いするのは騎士道精神から許せないとおっしゃられるのですから今宵は我ら二人で楽しみましょうかね(邪笑」
「そうですな法務官殿、汚濁に塗れた私達官僚は組合から搾取した金で楽しみましょうか(邪笑」
「こら、そうやっているつもりなら貴殿の彼女にばらすぞ法務官!!」
「ふっ!私には彼女なんていない! 何故ならば先日『わたくし、魔国大使の古妖精卿がいいの』と振られたからさ(血涙」
「・・・・・・・・・なんか悪いことを聞いたな、今宵は飲もうぞ! ただし法務官貴殿の金で(ここ重要!)呑んで呑んで心の消毒をしようではないか!!」
「はいはい、二人とも生臭い話や国家機密を路上でばらしてないで店に行くよ!!」
「貴殿が一番生臭くしている気がするが・・・・・・・・」
こうして、私達は夜の街に呑まれていくのであった‥・・・・・・・・・
よく考えたら、登場人物の名前考えていない。
まぁ、いいか