【第三十六話】ドローン
"剣と魔法"
"勇者と魔王"
"エルフとドワーフ"
ユウイチが前世でよく観ていた異世界ファンタジーアニメに登場するワードである。
その他にも幾つかあって"冒険者ギルド"もワードランキングの上位にランクインするはずである。
その冒険者ギルドは"クエストと報酬"、それと素材の買取りとやギルドカードの発行などの業務を行う設定になっていることが多い。
主人公がギルドカードの登録に行って、先輩冒険者に絡まれるシーンもよく観た光景だ。
取り敢えず、こちらの世界の冒険者ギルドも同じような感じだと言っておこう。
断わっておくが、目新しい設定を思いつかなかったわけではない。
今回はそんな冒険者ギルドに纏わるお話である。
凡そ研究所には似つかわしくない風体の男が五人の目の前に立っている。
右頬や左腕など至るところに切り傷があり、目はぎらついている。
「冒険者ギルドのサブマスターのヴィーラング=マージュカルだ。
ヴィーラングと呼んでくれて構わない」
「初めまして、所長のミズシマユウイチです。
ヴィーラング殿はサブマスなんですね!」
こちらの世界に転生して初めて会う冒険者にユウイチは些か興奮気味のようだ。
何故なら、"冒険者ギルドのサブマス"の響きがユウイチの中二病を激しく擽っているからである。
「それでは対策会議を始めます。
ヴィーラングさん、今回の相談内容を教えてもらえますか?」
そんなユウイチを余所にリリアがいつものように対策会議を始める。
もしかしたら、こちらの世界では"サブマス"など掃いて捨てるほどいるのかもしれない。
「冒険者達のクエストの報告がいい加減過ぎて困ってるんだ。
こちらの魔導具で何とかできないものかと思って相談に来たんだよ」
ヴィーラングの口から出た"報告"という言葉にユウイチの期待は大きく裏切られた。
"ドラゴン"とか"ダンジョン"とか、もっと異世界ファンタジーぽい言葉を期待していた中二病のユウイチはがっかりしている。
「いい加減な報告ですって?」
それとは違って、某研究所の魔導具のクレームで毎日のように書類と向き合っているリーネが少し"ムッ"とした顔をする。
「商人がそんなことをしたらリーネさんに怒られちまうよな。
だが、冒険者は商人達のようにはいかねぇんだなこれが。
まぁ、書類仕事が得意な奴は初めから冒険者なんて目指さないと思うんだよ」
これは住み分けと言うか適材適所と言うか、つまりはそんなところである。
「ヴィーラングさん、報告書はどのような形式なのですか?」
「冒険者名と時系列で起こったことを書くだけの簡単なものなんだがな……」
リリアの質問にヴィーラングはぼやきながら頭を掻いている。
それを聞いて「たったそれだけなの?」とリーネは言いたげな顔をしている。
「フッ、たったそれだけですの?
それぐらい学院の学生でも書けますわよ」
先ほどリーネが飲み込んだ言葉をミレイがあっさりと口に出してしまった。
「そ、そもそも書類仕事が苦手な冒険者に書類を書せようとするから駄目なのではないですか?」
「アルマ様、どう言うことでしょう?」
王城という極めて書類が多そうな職場で働いていたアルマならば、名案が思い浮かんだのだろと皆が期待している。
「か、書かせずに質問に答えさせるだけにするのはどうでしょう?」
「アルマ様は"アンケート形式"のことを言っているのね」
恐らく、商業ギルドでよく使われている手法なのだろう、リリアとアルマの遣り取りを聞いていたリーネが"ピン"と来たようである。
「ん、アンケート形式って何だ?」
「ちょっと、書いてみるわ」
リーネは分かり易いようにアンケート形式にした報告書を書いてヴィーラングに渡してやる。
「ほう、これがアンケート形式か?」
受け取ったヴィーラングの手元を興味深そうにリリアとミレイも覗き込んでいる。
紙には予め質問が書いてあり、それに答えるだけで報告書が出来上がるようになっている。
「いっそ、"はい"か"いいえ"で答えられるようになさってみては?」
「み、ミレイ様、それは名案です」
「お、おい……」
リーネがヴィーラングから紙を奪い取り、先ほど書いた報告書に"はい"と"いいえ"を書き加える。
見るからに前世のワクチン接種の問診票の様な感じになった。
「ヴィーラングさん、こんな感じでどう?」
「ほう、随分と簡単になったな。
これなら書く気がある奴は楽になる」
リーネから渡された報告書を見てヴィーラングが感心している。
「これで一件落着ね。
アルマ様のお陰で今回は魔導具に頼るまでもなかったわ」
「アルマ様、グッジョブでした!」
「スピード解決なさったアルマ様は、どこかの所長さんとは大違いですわね」
三人がアルマを誉め称え、各々が通常業務の準備を始めようとしている。
「いや、待ってくれ。
報告書の形式が簡単になったのはいいが、端から書く気がない奴の方が多いんだよ。
その辺りの対策も考えて欲しいんだよ」
会議が終わりそうな雰囲気になって、ヴィーラングが慌てて新たな問題点を切り出した。
「もしかして、いい加減って言うのは書いた内容のことじゃなくて、出すか出さないかの話だったの?」
ヴィーラングから出た予想外の言葉にリーネが呆れ果ている。
「長いクエストから帰たら誰だって遊びたいし休みたいからな。
大抵の奴は証拠になるブツだけ提出して盛り場か宿屋に直行だな」
「それで冒険者ギルドが報酬を出すから報告書を書かないのではありませんの?」
これにはミレイもやや呆れ気味である。
「いや、報告書が承認されなければギルドは報酬は払わないぞ。
我々はそこまでいい加減な仕事はしていない」
ヴィーラングが必死で冒険者ギルドを庇っている。
「だ、だったら誰もが報告書を書くはずです」
普通の人ならアルマの言う通りなのだが、どうやら冒険者達は違うようである。
「いや、盛り場での飲み食いはツケが利く、宿屋は最後の日に精算だからすぐには金が必要ないんだよ」
「お金が必要になった頃に報告書を書きに来るって訳ね」
"有る時払いの催促なし"や"宵越しの銭は持たない"では、まるで前世の粋な江戸っ子のような生活である。
盛り場で「べらんめぇー、こちとら冒険者だぜ」などと言ってそうである。
「帰ってから数日が経っていれば記憶が曖昧になるのは当然のことですわね」
「そうなんだ、だから報告書の内容もいい加減になるんだよ」
「「「「はぁー、……」」」」
アルマの閃きで一件落着と思いきや、"いかにして冒険者に報告書を書かせるのか"、今度はその解決策を模索することになった。
「アルマ様、アレは使えませんか?」
「り、リリア様、アレでは分かりません」
「"音声文字変換機"ですよ、アルマ様」
王城会議用にユウイチが発明した魔導具の存在をリリアが思い出したようである。
「もしかして例のアレ?」
「あの問題児のアレのことですのね」
リーネもミレイも音声文字変換機が何をやらかしたのかは知っている。
知っているからこそ多くは語らないでいる。
「ん、何だその音声なんとかってやつは?」
ただ一人、やらかしを知らないヴィーラングだけは音声文字変換機に興味を示している。
「マイクに魔力を登録した人の声を文字に変換してくれる魔導具です。
会話を記憶させておくこともできるのでクエストから帰ったきてから文字に変換できますよ」
「ほう、そんな魔導具があるのか。
だが、声だけだと真偽のほどがわからなくないか?」
ヴィーラングは冒険者の中にいる不貞の輩の存在を気にしているようである。
「例えばオークを討ち取った時に"オークジェネラルを討ち取った"と叫んでおけば、報告書の上ではオークジェネラルを討ち取ったことになるわ」
そして、何食わぬ顔をしてオークの魔石を提出するのである。
そうすれば、"俺達はオークワジェネラルを討ち取ったパーティーだ"と吹聴して、次回からは依頼料を吹っ掛けることも可能である。
「皆で口裏を合わされては、どんなズルをされても分からないというわけですわね」
「うーん、声だけでは駄目ですか……」
実は初号機を使えば真偽のほどは簡単にわかるのだが、こればかりは口が裂けても言ってはならないのである。
「リリア君のアイデアは良い線をいっていたが、問題があることも確かだ。
だったら、いっそのこと現場が見られるようにすればどうかな?」
いつものように黙って会議の成り行きを見守っていたユウイチがいきなり発言する。
「所長さんは、いつも発言が突然なのですわね」
ユウイチの突然の発言にミレイは毎回のように"ビック"とさせられている。
「所長殿、現場を見られるに越したことはないが、本当にそんなことができるのかよ?」
「任せてくれヴィーラング殿!」
ユウイチはいつにも増して自信満々の様である。
「ユウイチさん、そんな安請け合いをして後になってできませんでしたでは格好が付かないですよ」
「ゆ、ユウイチ所長、こればかりは現場にいないと絶対に見れませんよ」
「これは、さすがに荒唐無稽ですわね。
空間転移の魔法が存在するのはファンタジーの世界だけですわよ」
「所長、私も無理だと思うわ」
ユウイチの自信とは反比例して四人ともが全否定の構えである。
「皆、安心してくれ。
俺の頭の中では既に画が浮かんでいるんだよ」
「「「「その頭の中が一番不安なんです!」」」」
前世の技術を駆使したた魔導具の画など、例え見せたとしても四人には理解ができないであろう。
「あははは……
ユウイチ殿、俺も不安になってきたぞ」
四人よりも魔導具には縁遠い冒険者ギルドのサブマスなら余計に無理な話である。
「ヴィーラング殿、"案ずるより産むが易し"だ」
こうして、ユウイチ以外が不安を抱えたままで対策会議はお開きとなったのである。
対策会議から一週間が経ったある日、研究所の中庭に朝から五人が集まっている。
「ユウイチさん、これが今回の魔導具ですか?」
リリアが"ふわふわ"と浮かんでいる魔導具を興味深そうに下から覗き込んでいる。
「リリア様、それは所長の作った魔導具よ。
不用意に近寄ったら危ないわ」
「そ、そうです。
いつ暴れ出してもおかしくありません」
「きっと牙を剥いてリリア様に襲いかかって来ますわよ」
不本意ではあるが相変わらずユウイチの魔導具の信用度は低いようである。
ユウイチとしては何とかしてプレゼンを成功させて信用を得たいところである。
「諸君、これが冒険者の救世主となる"ドローン"だ。
映像を記録する機能が付いるのが最大の特徴なのだよ」
ユウイチはできるだけ尊大に振る舞ってみたが果たして四人の反応はどうであろうか。
「所長さん、魔導具が救世主とは言うことが大袈裟ですわね」
「ゆ、ユウイチ所長、それよりドローンとは何ですか?」
「私は映像記録機能が気になるわ。
きっと所長は魔法陣を使っているはずよ」
「ユウイチさん、そのドローンにはスライムを使ってないですよね?」
尊大に振る舞った甲斐もなく、四人が各々に感じた疑問点や不安を口にしている。
誰からもお誉めの言葉がないのは寂しいところであるが、めげずにユウイチはプレゼンを続ける。
「先ずドローンとはこうやって浮かぶことができる魔導具のことだな」
ドローンは前世の日本の法律では"無人航空機"と定義されているが、こちらの世界に航空機は存在していないので浮かぶ魔導具だとお茶を濁しておく。
少し説明しておくと、ユウイチのドローンはプロペラではなく風魔法を使って飛んでいる辺りがこちらの世界の魔導具ぽいところである。
ユウイチの創造した"制御用の魔法陣"でバランスを保って空中でのホバリングも可能である。
「映像を記録する機能は説明するより見てもらった方が早いと思う」
そう言ってユウイチは浮いているドローンを掴み"再生ボタン"を押した。
するとドローンのディスプレイ画面に五人の姿が映し出された。
「これはどこからどう見ても私ですわね」
「こ、こっちは私でそっちがリリア様です」
「本当に私がいますね」
「じゃあ、これが私ね」
四人はディスプレイ画面を指差しながらあれこれと話をしている。
「これが映像というものだ。
そしてこの映像は記録しておくことができるんだよ」
「どうだ!」とばかりにユウイチが四人の背後で胸を張っている。
「なるほど、このドローンでクエスト中の冒険者の活動を記録するんですね」
面白い物センサーの反応しているリリアの理解は早い。
「魔力を登録しておけば自動で追尾してくれるから、クエストの一部始終が後から見られると言う訳だな」
更にユウイチが胸を張ったので、少し身体が反り返っている。
余り調子に乗って反り返ると前世のハリウッド映画のような態勢になりかねないので注意が必要である。
「ゆ、ユウイチ所長、ドローンが魔獣に壊わされたりしないですか?」
「アルマ嬢、非常に良い質問だ。
このドローンには"防御の魔法陣"を付与してあるから壊されることはないだろう」
これは簡単に言うと、自ら攻撃することはないが、「そっちがその気なら受けて立ちましょう」という専守防衛的なものである。
「防御の魔法陣ですって……
このドローンはきっと暴れ出しますわよ」
「そうね、凶悪な魔獣を野に解き放つようなもね」
リーネとミレイが揃って不吉なことを言っているが、ユウイチはそんな通り魔的な魔法陣は付与した覚えはない。
「ところでユウイチさん、ドローンに音声機能は付いていますか?」
飛び出す絵本の朗読機能が大笑いや大泣きしたは、既に四人には報告されている。
リリアは音声機能をスライム並みの危険ワードとしたようである。
「音声機能は付いているが操作マニュアル程度のものだから安心してくれていいぞ」
プレゼンの関所のお白州の上で四人の代官から追及を受けて、反り返っていたユウイチが猫背になっている。
ユウイチには防御機能が付いていないので仕方がないところである。
「あら、所長さんは孤児院で絵本が大泣きしたのをもうお忘れになられたのかしら」
「そう言えば、目覚まし時計も弱音を吐いたのよね」
「ゆ、ユウイチ所長は懲りない男です」
アルマのツッコミに三人は揃って納得の表情を浮かべる。
「そう言われると不安になってくるな……。
だが、魔法陣は改良を重ねてしてあるんだ。
恐らく、大丈夫だろう」
「所長さん、改悪になっていなければいいですわね」
「所長、せめて改悪では改変しておいてね」
「り、リーネさん、かなり妥協しています」
「改悪でも改変でも問題が発生することには変わりがないですね」
改良か改変か、はたまた改悪か?
なにわともあれ、ドローンは冒険者ギルドに納品されることが決定したのであった。
冒険者ギルドでドローンが使用され始めて数日が経ったある日のこと。
「おい、はぐれオークだぞ!」
魔物の森で、群れからはぐれたオークにDランク冒険者パーティーが遭遇した。
だが、冒険者ギルドではオーク討伐はCランク以上のパーティーに推奨している。
「一体だけなら俺達でも倒せる!」
「あぁ、やってやろうぜ!」
Dランク冒険者パーティーはオークとの戦闘に入ったようである。
「なかなかのパワーだな」
「あぁ、それにスピードもある」
「どうする、逃げるか?」
やはりDランク冒険者パーティーには荷が重かったようで、劣勢の感は否めない。
「トリアエズ、オークノスタミナヲケズレ」
「あぁ、分かった。
……ん、今の指示はお前か?」
「いや、俺じゃない」
「俺でもないぞ」
「シャベッテイル、ヒマハナイゾ。
タテヤクハ、マエニデロ」
「ん、ドローンが指示を出しているのか?」
「詮索は後だ来るぞ!」
「ゼンエイ、ミギヘマワリコメ。
コウエイ、ヒマホウデエンゴシロ」
「チガウ、アタマジャナイアシヲネラエ。
ヤスムナ、イマダオシコメ」
何故か、ドローンがパーティーに指示を出し始めてしまった。
だが、ドローンの指示を受けた冒険者達はいつも以上の連携を見せている。
「やった!
オークを倒したぞ!」
「あぁ、やったな」
「オマエタチ、ヨクガンバッタ。
ヨイレンケイダッタゾ」
「はい、リーダー。
これからもご指導のほどよろしくお願いします」
こうしてドローンはDランクパーティーのリーダーの座に治まったのであった。
数日後、冒険者ギルドから報告書が届き、それを読んだユウイチとリリアが話をしている。
「音声付きの操作マニュアルが仇になっちゃいましたね」
「そうか、役に立っているの間違いじゃないかな?」
悪びれず答えるユウイチにリリアは呆れ気味であるが、音声付きの操作マニュアルが冒険者パーティーの役に立ったことは間違いない。
「でも、何でドローンはパーティーの指揮をとったのでしょうか?」
「そうだな……
ドローンに内蔵した魔石が群れのリーダーの物だったんじゃないかな」
「百歩譲って魔石が群れのリーダーの物だとして、それが指示とどう繋がるんですか?」
前世でユウイチは心臓には生前の記憶が宿ると言う話を聞いたことがある。
バイク事故で亡くなった少年の心臓を移植された女性の趣味嗜好が亡くなった少年とそっくりになったらしい。
数々の魔導具の人格化を受けてユウイチは、こちらの世界では心臓ではなく魔石に生前の記憶が宿っているのかもしれないと考えるようになったのである。
「飽くまで俺の推測だけど、魔石には生前の記憶が宿っていて魔力を介して防御機能と音声機能に干渉したんじゃないのかな。
だから、ドローンが冒険者パーティーに指示を出せたのかもしれない」
この説が正しければ、"気が弱い目覚まし時計"や"大泣きした飛び出す絵本"も生前の記憶をもった魔石の魔力が魔法陣に干渉したことで説明が付く。
「そんなことが本当にあるのなら、その魔石の主は生前に群れの子供達を守るためにオークと戦った母親でもおかしく無いんですよね」
オークから我が子を守った母親が生前の記憶を持った魔石になって、今度はオークから冒険者パーティーを守ったとしたら何だかセンチメンタルな話しである。
「まぁ、真実は闇の中だけどな」
「真実が明らかにならない方が良いこともありますよ」
いずれ魔石の謎に付いては解明される日が来るかもしれないが、今は未だ闇の中である。
後日談。
ーミレイ独白ー
私の名はミレイ。
研究所に出向して三ヶ月が経ちますわ。
今日もまた一つ、彼の手で魔導具が発明されましたわ。
それも短期間にですわよ。
普通の錬金術師なら一年以上は掛かりますのに。
一体、何処からそんな発想が生まれてくるのかしら。
会議では、いつも成り行きを見守っているだけなのに。
それに必ず突如として発言しますの。
私はその度にびっくりいたしますわ。
あぁ~、思い出したら腹が立ってきましたわ。
今度、何か仕返しをして差し上げましょう。
……コホン、話が脱線いたしましたわね。
彼の魔導具は発想も然ることながら、その複雑な機構にも驚かされますわ。
ただ、注目する点はそこではなくてよ。
最も注目すべき点は魔導具に付与されている魔法陣ですわ。
「どんな魔法陣かって?」
フッ、聞きたいかしら?
私が拾って見た彼の書いた魔法陣は……
何が書いてあるかさっぱりわかりませんでしたわ!
私の名はミレイ。
ファーレン家の名に懸けて、いつか魔法陣の真実を解明してみせますわ!




