話しましょう
彼女は「人」か?
もしこの世に人の形をした化け物がいると言ったら信用できるだろうか
彼はできる なぜなら目の前でそれを見たからである
「圭司とっとと起きんか!」
4月の初め穏やかな天気なのに悠作の嗄れてる癖にデカい声が気分をくもらせる
「わかってるわ クソジジイうるせぇんだよ もっと静かにしろ」
「わかっとるんか 今8時やぞ」
スマホを見た 4月7日火曜日 am8時4分
そして入学式は4月7日火曜日 am8時30分から
さらにその会場は家から電車を使って25分ちょい そう遅刻しそうなのである 布団から跳ね起き、学ランに着替え、玄関に走った
「おい 圭司 飯食わんかい」
「うるせぇ時間が無いんだよ」
完全に自分が悪い でもそんなこと気にしてる余裕はなかった 駅まで全力で走った 運がいいことに運動神経は良かった駅にはすぐ着いて電車で必死に息を整えた
着いた時席に着いてなかったのは圭司だけだった
みんな圭司を凝視してる 入学式の時点で問題児だと思われたのだ ため息が漏れた
入学式後も寄ってくる人は少なかった
「落ち込むなって 遅れてきそうになったお前が悪いけど時間が経てば話しかける人も増えるって」
「ありがとうな 最近はちゃんと起きるようにしてる」
「早すぎな1番最初に来て学校で寝てるじゃん
逆に引かれるぞ そろそろ帰ろうぜ」
最近は人との付き合いのことしか考えられない
「俺の中学生活幸先悪すぎ」
入学式同様ため息が漏れた
「君、ちょっと付き合ってもらおうか」
急に背中を掴まれた そして引っ張られた
「おい萩原ー」
水島が遠くなっていく
暗い教室に連れられた
「あ、あの何なんですか」
顔を見たのはその時が初めてであった
スタイルがいい女子だった 強気そうな人だ やばい女子とは話したこともない 赤面になりながらも彼女は聞いてきた
「お前知ってるだろ」
急に聞かれて答えられる訳もなく何を言ってるかも分からない
「何のことですか」
「しらばっくれるなルーラーのことだよ」
何それ知らない ルーラー? 支配者のことか?
分からない 思考が停止している
「ほんとに知らないんだなんの事だよ」
「お前にも混ざってるんだよ どうしても知らないって言うならいいよ」
彼女の手がドリルのように尖った 身の危険を感じてるのに体が動かない
「生き物は身に危険を感じるとホントのことを話すらしい」
目の前まで来たところで親の顔が見えた
「俺はほんとに知らない」
彼女の手が止まった
「そうかごめんね 急に」
人が変わったようだ 話し方も顔も声も穏やかになってる
「驚かせちゃったねほんとにごめんね」
「い、いや気にしないでください」
「最後にひとつ聞かせて欲しいの 地球の生き物以外に会ったことってあるかしら?」
ある。 思い出した親の顔 そして…体が2つに切れた弟と共に、
こんにちは 過密容疑です
初めて作品を書かせて頂きました
未熟なので表現とか下手ですか 温かい目で見ていただいて欲しいです 今後もよろしくお願いします






