外なる蓋罪
この作品は貴方がフィクションだと感じた部分がフィクションであり、実在する名前・団体及び、実在するゲームのキャラクターとは異なる点がある事をご了承ください。
また、この作品を見て少しでも不快だと感じた方は、今すぐ視聴をおやめください。
この作品を理解できるのは「作者の人」だけです。
繋がりが分からない点は無理せずに分からなくても結構です。
もし聞きたいのであれば何かしらで連絡をお願いします。
世界に生み出されたのは、ただ1つの存在。
しかしそれは、苦しみから解放されたいとより強く願う、イレギュラー的存在だった。
そこにあったはずの幸せな日常は、もうどこにも存在しない。
そして、概念を超えた声に導かれ、その存在達は新しき支配を手に入れた。
否定された世界を壊し、新たなる絶望と悲劇を生み出す。
気づけば、傀儡のように従順な悪となっていた。
映る事なき絶望は、様々な悲劇の喜劇を繁栄させる。
ある者は時間という未来にその身を閉ざし、
繰り返される歴史を閉ざしてしまった。
「何も変わらない世界に、時間なんて必要ない」
「ほら滅んで、悔やまずに滅びだけを噛みしめなよ」
ある者は慈愛という未来にその身を閉ざし、
選別の意味を根本から断ち切ってしまった。
「無駄な事なんてする必要ありません・・・」
「私が代わりに、0に戻してあげますね・・・♪」
ある者は知識という未来にその身を閉ざし、
知識にある希望だけを取り除いてしまった。
「苦しみしか増えないなら、価値なんてない」
「どうせあなたも、戻ることなんて出来ないんでしょ?」
ある者は真実という未来にその身を閉ざし、
あらゆる宿命を現実にさせてしまった。
「居場所が欲しいなら、奪うしかないよ」
「裏切りなんてのは、諦念と同じようなものだから」