第五話
………早くもスランプ気味。
自分が何を書きたいかわからなくなってきました。
第五話
前回までのあらすじ
リアル魔王様は女性でした。
「……マジでミレットさんが魔王様なんですか?」
「まじ…………というのはよくわかりませんが私が魔王であることは確かです」
マジは通じないのね……ってそんな場合じゃないよ!魔王様だよ!普通に『ミレットさん』とか呼んでたよ!!
これ殺られちゃうよね!多分殺られちゃうよね!!
ああ…………まさか魔王に殺されるなんて思ってなかった。
死ぬ時は家族に看取られながら死ぬって決めてたのに……。
それも17で死ぬなんてなぁ………せめて彼女のひとりくらいほしかっ「魔王……とは言っても今は名前だけですけどね」た?
……?
「どうゆうことですか?」
「……説明すると少し長くなるのですが―――」
数世代前の話です。
この世界には戦争がありました。
それは人間と魔物の何百年にも続く戦い。
人間、魔物、ともに世代を越えて続く戦いでした。
互いに互いを滅ぼし合う。
たくさんの血が流れ、たくさんの命が散り、たくさんの憎しみが生まれた戦いもやがては互いに疲労が見えてきました。
それでも止まらぬ戦い。
どちらかが滅びを迎えるまで続くと誰もが思い始めたそのとき。
魔物の中から人間と魔物の共存を唱えた者がいたのです。
それが第27代目魔王の一人娘 ミレットでした。
ミレットの唱えた共存はじわじわと広まっていきやがては約半数の魔物の支持を集めるまでになったのです。
これを好機と取ったミレットは人間にも共存を唱えていきました。
最初は戸惑った人間でしたがすぐに支持者は増え、こちらも半数を越えるまでになったのです。
こうして共存を唱えるものたちの手によって世界は平和になる………はずでした。
人間、魔物の両方の中に異常なまでに反対を示す過激派がいたのです。
彼らの主張は「今さら引き返せない」 の一点張り。
平和を望む穏健派と更なる戦いを望む過激派。
その両者によってまた血が流れようとしたそのとき。
ミレットが動いたのです。
魔王の家系であった彼女の力は凄まじく、歴代の魔王の家系のなかでも特に強力でした。
その彼女が行なったこと………それは世界を、大地を二つに分けたのです。
その後穏健派を東の大地へ、過激派を西の大地へ移動させました。
「――――こうして穏健派は平和を手に入れ、西の大地には平和が訪れました」
「そして、力を使い果たしたミレットは生きているのが不思議なほどなまで衰弱。ですが彼女は生きていました。……人間との間の子を産むまでは…………」
「これはこの世界の成り立ちを示した童話です」
「そしてミレットは私の先祖。力のほとんどを失った彼女の子孫ですから私にもほとんど力はありませんし、特にやることもありません」
「………だから名前だけの魔王、というわけですか」
「はい。普段は何もせずにただ毎日を過ごすだけですしね」
…………これはもしかするともしかしちゃうかも。
「ひとつ聞いてもいいですか?」
「はい。構いませんよ」
この質問の返事が期待どうりの返事なら……。
「ミレットのさんの力ってどんくらいですか?」
「そうですね………成人した人間の女性とそう変わらないと思います」
………きき、き、来たーーーーーーーーーーーーーー!
これって、これって死なずにすむパターンだよね?そうだよね!?
…………よかったぁ。
「……なぜそんなことを聞くんですか?それになんだか喜んでるみたいですし」
「いえいえ!なんでもありませんよ!」
うっかりうっかり、顔に出てたみたい。
……少し落ち着いたほうがいいよね。
……あー!もう!やっぱテンションあがる!!
生きてるって素晴らすぃ!!
次の投稿は未定です。
………話がすすまねぇ。