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三日月

作者: 小波
掲載日:2023/12/14






 満月じゃ無いですね。

 

 ‥うん。三日月です。


 知ってる?三日目だから三日月って。


 知ってるよ。いくつだと思ってるの。


 またその話にするの‥いい加減にしないと傷つきますよ。



 ‥は〜い。



 10も歳の下の彼氏はいつも丁寧な言葉遣いをするのが悪く無い。悪く無いけど不思議に思っている。


 これは育ちの違いだろう。。歳の差、育ち、人あたり、喋り方、だいぶ違うけど今夜もふたりで会うことに。



 夜の海なんて近くまで行ったら良くないですよ。


 なあんで、行ってみたい。



 じゃあ、海が見える高いところにしましょう。


 ‥‥わたしは飲み込まれそうな黒い海が見たかったのに。


 年下のいいなりになり山の上まで車が走る。


 ほら、海見えるでしょ。


 ちいさい。



 冷えるし危ないです。ここにいなさい。



 三日月はバランスの取れない私たちを見下ろす。




 この人好きだけど。満月の夜も隣にいたけど。



 月が綺麗ですね、はその時に教えてもらったけど。




 背の高い彼が背伸びして連れてってくれたお店はあまり美味しく無かった。


 だけどいつも誰とでもやっちゃう癖で


 おいしいねーと言うだめな私だ。


 頭の良い彼は、うん、普通。と言った。




 何度かデートしたけど美味しいお店には辿り着けなかったし、黒い海を近くで見ることはこの先もない。


 

 


 あれから5年


 私は息子と大きめな犬を乗せて海までドライブする。



 行きたい場所に行くから気持ちいいのだ。



 彼のブレーキは多過ぎた。



 その癖アクセルの時はいつもみたいに丁寧に聞いてはくれなかったから。




 今夜のボーイフレンドはわたしの言いなりだ。



 誤解しないでね。


 海をちかくでみてみたいひとー!てぇあげて!




 犬も息子もわたしも暗闇を照らす様に走り抜けて行く。




 








ありがとうございました。

小波。

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