*∗*序章 ∼prologue∼ *∗*
色々と遊んでいる作品です
生温い目で読んでいただけると嬉しいです
誤字脱字報告、御意見・感想などいただけると喜びの舞を踊ります(お見せ出来ませんが)
あ、これは死んだな――…
最期に見たのが貴男の顔で良かった、薄れゆく意識の中ぼんやりとそんな事を考えていた。
貴男が何か言っているけど私の耳には届かない。
――ありがとう、貴男を好きになって良かった。
さようなら、幸せになってね――…
そう告げようとしたけれど、声にならなくてヒューヒューという音だけが喉から出てしまう。
どんどん目の前が暗くなってきて何も見えなく、何も聞こえなくなってくる。
――あぁ、さむいなぁ、、……
そうして私、吉川藍里は23歳の人生を終えた――
筈だった。
┉┅・▪◼◾∗**※☆★♩ ♪ ♫ ♬ !!!
いきなり目の前が光の洪水、苦しくて大きく息を吐くと耳元で大きな産声がした、って言うか此れって私の声?!
「御目出度う御座います! 元気なお嬢様ですよ!」
はい、お察しの通り転生しました。 そうです異世界転生です。
あ、今『わ~有り勝ち!』って思ったでしょう? 其れ、私が一番思ってますからね。
赤ん坊からやり直しなので、色々と屈辱的な事もありました! 何がとは詳しくは申しませんけれど。
そんなこんなで彼是あって、前世の知識を小出しにしつつ16年経ちました。
まぁその辺りの話は追々いたしますが、前世の記憶が有る事は両親にも未だ伝えてはおりません。
それでは現世の家族の紹介をいたしましょう。
父はシルバーグレイの肩程までの髪に灰青の瞳の涼しげな切れ長の目、シュッと鼻筋の通った長身のナイスミドルで四十一歳。
母は波打つハニーブロンドに瑠璃色の瞳の大きな目、やや低めの身長ながら大きめな胸に括れたウエストのダイナマイトボディの持ち主で三十八歳。
三つ上の兄は母譲りの髪と瞳に父に似た顔立ちで、我が兄ながら見惚れてしまいます。
肝心な私の容姿はと申しますと、顔の造形は父に似ているのですが髪と瞳は前世の名残か漆黒です。
私としては烏の濡れ羽色のサラサラストレートヘアも黒檀の様な瞳の色もお気に入りなのですが、周囲の方たちには畏怖の対象の様です。
それでも家族仲は大変良く、特に兄は私をとても大切にしてくれています。 尤もそれも周りの令嬢たちの嫉妬を買っている一因なのですが。
何故なら兄は令嬢方に人気の優良物件ですからね。
此の世界は地球の何処かに有りそうな、でも何処にも無い様な不思議な世界です。
街並みは古いヨーロッパ風ですが、何故かライフラインは整っていて、蛇口を捻ればお湯も出ます。
電気もLED並みに明るくて省電力、わぁ凄い! って呆れちゃいました。
もしかして乙女ゲームやネット小説の世界かと思ったのですが、前世の私はそういった類いに興味がなかったので知識がなく、考えるのを諦めました。
そんな感じて異世界生活満喫中の私の話にお付き合いいただけると嬉しいです。
1111文字です
次回は1889文字にするか2222文字にするか悩み中
他にも渋滞中の作品多数抱えています
なるべく早めに更新出来ると良いなぁ
( ´;゜;∀;゜;)